HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

サントリーホール『無観客オルガンコンサート』ライブ配信

    2020年3月19日(木)12:15開演予定だった「サントリーホール オルガン プロムナードコンサート」は無観客ライブ配信となりましたが、その時間帯は昼食を早めに済ませて公園にいたので、スマホで見ました。U-tube の映像は綺麗に出ていました。オペラやバレーなどだったらもっと見がいがあるでしょう。音声は、まー良く聞こえますけれど、スマホにイアホーンですからね。すごくいいとは言いませんが。

 オルガンの音は生で聴くと驚く程存在感のあるずっしりと腹に響いて来ます。様々な楽器の中でも録音・再生は難しい方ではないでしょうか。家に戻ってから、①バッハの前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545をCDで聴き直しましたが、スマホで聴いたライブ配信よりはいい音でした。でもあの生の演奏の音の感じはもっともっといいのです。聴いた後で気が付いたのですが、パソコンで YouTubeを開いたら、何と今日のライブ配信の録画がアップされていました。早速もう一度聞き直しました(パソコンの出力をアンプを通してオーディオに繋いで)。そしたら音質もかなりのものとなりました。そうなんだ!YouTubeでは録画が出来て、何度でも見ることが可能なのですね。先日のびわ湖の「神々の黄昏れ」は録画が見られないのかな?DVDを売り出すそうですから、録画ライブ配信はないのでしょう。
 最初の曲のバッハBWV545は、やや重厚な調べですが、後半では、比較的高音で静かな音のするパイプを選んで演奏する部分があり、そうした場合重厚感を出す必要は無い訳ですし、片手と足だけで弾く静かなメロディは音声も十分であったと感じました。最後の③ミッデルシュルテ:パッサカリア ニ短調の曲は、冒頭暗く且つしとやかに弾き始め、軽やかなメロディが続くので、全体的に静かな曲なのかなと思って聞いていたら、次第にスピードを上げて大きな音となって最後辺りでは大音響で速く指が鍵盤上を飛び跳ねる大力演デシタガ、ライブ配信では、その様子がまざまざと見ることが出来て、生演奏よりも鍵盤で演奏する様が手に取るようにわかり面白かった。曲も随分面白い曲だなと思いました。どんな作曲家なのか興味が出てちょっと調べてみたら、ドイツ生まれで米国に移住し、その後フランス国籍を取得した作曲家の様です。バッハを信奉したとのこと。第二次大戦終結ごろに亡くなっています。
 ライブ配信中に投稿された声はほとんどが、“こんなにいいものを、絶対聞けない勤務中の昼休みに、無料で聞けるなんてすごい、素晴らしい、良かった”といった喜びの声でした。 中には“生演奏はもっとすごい”といった声もあった。ものすごく多くの人が聞いたのでしょうね。ファン層を広め、クラシック音楽普及拡大のヒントがこの日明らかにされたように思います。

<配信日時>
2020年3月19日(木)12:15~12:45
<出演>
 オルガン:冨田真希

<曲目>
 J. S. バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
 レスピーギ:J. S. バッハのコラール「我がことを神にゆだねたり」による前奏曲イ短調
ミッデルシュルテ:パッサカリア ニ短調
<会場>
サントリーホール 大ホール