代わりに聴きに行った上さんが戻って来ました。休憩時間に電話をよこしたらしいのですが、こちらは電車の中、電話を切っていました。初台から横浜まではやはり遠い様ですね。慣れれば最短時間で行き来出来ますが、なれない場所へのたまさかの電車旅では、随分時間がかかったのでしょう。23時頃やや疲れた表情で、でも意気揚々のご帰宅です。「どう?良かった?」「ウン、行って良かった。」珍しく感想を少し細かく言って呉れました。以下に記録して置きましょう。
*最初は東京音大オーケストラで、ベルリオーズ『ローマの謝肉祭』序曲。
指揮は東フィルのアソシエイトコンダクター、チョン・ミン氏。
学生とは思えないいい音を出していました。
*次にアルゲリッチが登場、シューマンの『ピアノ協奏曲イ短調Op.54』を弾きました。アルゲリッチは指が鍵盤上を自由自在に動き回り(→hukkats:いつもの様に鍵盤が見えるLeft側席です)、アルゲリッチ=曲その物と言った感じ(→hukkats:曲からまかり出たニンフが弾いたのですか?)。シューマンの粘着性も感じた。
*演奏後、指揮者、オケ奏者が皆退席し、休憩かと思って会場でも席を立とうとした聴衆がかなりいたので、館内放送で「席に着いて、そのままお待ち下さい」と放送がありました(→hukkats:普通休憩ですけれどね?)。
*暫くしてアルゲリッチとマイスキーが登場し、シューマン『幻想曲集Op.73』を演奏。二人共随分お年を召している様子(→hukkats:そりゃそうでしょう合わせて155歳ですから)。以前何かで聞いて知っていた記憶と比べて、演奏速度が随分速かった(→hukkats:記憶は年々減衰するものです)。ピアノにマイスキーもピッタリ寄り添って、二人の演奏人生がそのまま表現されている感じ。(→hukkats:That’s right.!演奏には奏者の人生の重さが感じ取られるのです。) どちらかというとアルゲリッチ主導かな?(→hukkats:それが彼女の持ち味でしょう。)
*ソロ(?デュエット)アンコールが二曲あって、曲は分らなかった(→hukkats:そうそう、コロナ禍で張り出しが無くなって久しいよね。)。ショパン?チャイコフスキー?一曲目はかなり長く、二曲目はゆったりとした短い曲でした。(→hukkats:調べたら、①ショパン『チェロとピアノのための序奏と華麗なるポロネーズOp.3』②同『チェロソナタOp.65-3より第3楽章ラルゴ』でした。)
*ここで休憩、トイレが随分長い行列でした(→hukkats:そりゃそうでしょう。随分気温が低くて寒い日の挙句、長い前半だったのでしょうから)。
*後半はブラームス『交響曲第1番』。音大オケとは言え、随分習熟した奏者が多いみたい。チェロやヴィオラ、管楽器がいい音(→hukkats:ヴァイオリンは何処のオケもいいから上手だったでしょう?)。L席側ではヴァイオリンの音が全部届かないのかな?それ程の良さは感じなかった。