HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

今日(2/3金)は『節分』です

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豆をまく毒蝮三太夫さん

 今日(2/3)は雑節の一つ、節分です。即ち豆まきの日、この風習は消えて無くなるどころか子供達にも人気なので、今後の日本でも受け継がれて行くことでしょう。  今日の夜は上野で、現代オペラに関する作曲家本人からの説明の会があるそうで、当日券も出るという事を耳にしました。昨年10月に見た『浜辺のアインシュタイン』が???だらけだったので、現代オペラとは何ぞやという疑問をズート抱いてきました。それを少しでも明らかに出来る手がかりでも得られればと思って聞いてみようかと思ったのです。 そして今日は節分なので、上野に行く前に浅草に寄り、浅草寺の豆まきを見てから行くことにしました。

 豆まきは、浅草寺主催が午前と午後の早い時間帯(10時と14時)に行われるというので、とても時間の都合がつきません。さらに調べると、浅草商店連合会か何かの主催で、同じ浅草寺で17時頃やる豆まきがあると聞いたので、17時前には浅草に着く様に都合をつけました。この豆まきには芸能人が多く参加するもよう。

 久しぶりの浅草は、昔程ではないですが、結構賑わっていて、外国語も飛び交っていたので、観光客が戻ってきているのかな?と思いました。観光の人力車も増えましたね。


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「浅草寺追儺式場」と書いてありました。「追儺(ついな)」とは中国の古代の宮中行事で、大晦日の日に、疫病神などを払い除く行事。皇帝(または王)ら宮中人の前で、方相氏達が疫鬼を威嚇し追い払う舞を踊る行事だったものが日本の平安王朝でも取り入れられて、方相氏達が宮中の内裏を廻り陰陽師が鬼に対し供物を捧げて祭文を読み上げたりして厄払いをしたのです。これを追儺または鬼やらいと呼ばれています。枕草子にも記述が有ります。

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この浅草寺の壇上に17時近くになると芸能人たちが現れて眼下に集まった人々に、文頭の写真の様に豆を巻きました。以外と豆は少なくて後ろにいた自分の所までは降って来ませんでした。上に書いた様に追儺の日即ち豆まきの日は「大晦日」という考えが昔は有り、それはなぜかと言うと、その翌日が24節気の『立春』だからです。以前にも書きましたが、昔の人は太陽の黄道上の位置、黄経360度を24等分して24節気を作りましたが、そのうちの『立春』から一年は始まる、即ち『立春』を元日とみなす暦法があった訳です。従ってこの見方によれば『立春』の前日、即ち節分は大晦日に当たり、日本では大晦日には年越しそばを食べる風習があるので、豆まきの日に「節分蕎麦」と称する年越しそばを食べることもあったのです。現代では暦法が旧暦からさらに新暦に代わってしまっているので、「節分蕎麦」の風習は知る人ぞ知るマイナーな風習になってしまいました。

 豆まきを見る直前に、浅草界隈に住む知人と雷門で待ち合わせし、見終わった後「節分蕎麦」を食べることにしました。この友人は浅草寺にこんなに近くに住んでいて豆まき行事を見たことが無い(正確には一度しか見たことない)というのです。その一度とは子供が幼稚園の時、幼稚園で豆まきをしたというのです。それでは浅草寺の豆まきを見たことにならないと言ったら、その幼稚園が「浅草寺幼稚園」だったというのですね。だから浅草寺主催豆まきなんだという理屈でした。

 浅草には数多くの蕎麦屋さんが有り、江戸、明治から続く老舗も少なく有りません。さて何処でそばを食べようかと調べ始めたら、友人が昔、子供が幼稚園の時一緒だった園児の家が、確か蕎麦屋だった筈と言って、浅草寺から駅の方に戻りました。入った店が『尾張屋』という店で、160年続く浅草寺御用達のそば屋とのこと。

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先ず、蕎麦の巻き寿司があったので恵方巻の代わりに食し、それから自分はとろろせいろ、友人は海老せいろを頼みました。それに年と共に余りお酒は飲まなくなったのですが、今日は寒いので熱燗とブランのお湯割り。ブランとは「電気ブラン」というブランディっぽいお酒が浅草には名物として昔からあるのです。多分ブレンド酒だと思いますが、独特の風味のお酒です。
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 結構腰の強い蕎麦でした。蕎麦寿司はさっぱりしていて変わった風味でした。すごく美味しい程ではなかったけれど、蕎麦ですから地味なおいしさです。この蕎麦屋さん、どうも本店と支店が雷門を挟んで両側にある様です。駅に近い方に入ったので支店でした。幼稚園の父母会で友人が一緒だった蕎麦屋の人はいませんでした。蕎麦屋の子が小さい頃どうだったとか、友人の子は女の子なのにその後理系に進みお茶大に入ったとか、研究室では『重力波の研究』をしているとか、一方、自分の話としては音楽三昧の毎日だとか、健康維持には気を付けているその手法の話とか、久しぶりに会ったので話しに色々花が咲き、時間を見たらもう上野に行っても間に合わない時間となってしまったのでした。文化会館で当日券で聴こうと思っていたのは、『デヴィッド・ラングが語る現代音楽』というタイトルでしたが、残念ですがまたの機会にすることにしました。