【日時】2022.9.6.(水)19:00~
【上映館】横浜Tジョイ(駅ビル8階)
【監督】内田英治
【脚本】内田英治
【キャスト】
阿部寛、清野菜名、見上愛、磯村勇斗、 高杉 真宙、渋川清彦、倍賞 美津子 他
【解説】
<ミッドナイトスワン>の内田英治監督が阿部寛を主演に迎えたヒューマンドラマ。警察音楽隊のフラッシュモブ演奏に着想を得た内田監督が、最前線の刑事から警察音楽隊に異動させられた男の奮闘をオリジナル脚本で描き出す。
部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を問わない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司。高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、令状も取らず強引な捜査を繰り返した結果、広報課内の音楽隊への異動を言い渡されてしまう。不本意ながらも音楽隊を訪れる成瀬だったが、そこにいたのは覇気のない隊員ばかりで……。
音楽隊のトランペット奏者・来島春子を清野菜名、サックス奏者・北村裕司を高杉真宙、捜査一課の若手刑事・坂本祥太を磯村勇斗が演じる。
【感想】
阿部寛の剛腕演技が光っていました。それにしても彼は日本人離れをしていますね。背も高い、足は長い、マスクはイタリア人並み、本当に日本人?骨太の演技は格闘シーンだけでなく、パーカッション演奏でも。立派なドラマー並みの演奏。それは演技?それとも本物?素晴らしいリズムでした。トランペット演奏もサックスもトロンボーンもチューバも皆上手。演技だけでは指、手の動きを音楽に合わせるのは至難の業でしょうから生演奏していたとしか思えない。
「警察音楽隊」の他にも「陸上(or海上)自衛隊音楽隊」、「消防庁音楽隊」などプロ級の腕前の音楽隊が有りますね。それプラス「・・・ウィンドオーケストラ」が有りますし、学校には多くの吹奏楽団も有ります。多くの管弦楽団の他にもこうした多様性に富んだ音楽演奏グループが日本でも育っていることは、生物性の多様性が地球の健全さを表していることと同じくらい、日本の生活の健全さを表しているのかも知れません。映画の中で県警本部長が予算不足から音楽隊の解散をほのめかします。
子供のために辞職願を出したトランペット奏者の清野奈名に阿部寛が ❝音楽は何処にいてもやれるから❞と言った言葉が印象的でした。
結局音楽隊の最後と謂われた定期演奏会を県知事と共に聴いた本部長は、解散を断念したのでしょう?
実社会に戻って、本部長と言えば、奈良県警本部長は、今回の暗殺事件の警備の不備の責任を取って、辞任した様ですし、警察庁本部長も引責辞任しました。上に立つものはかくあるべしという手本を示したと言えるでしょう。つい先だってまでは、責任を取らない上司がはびこる世の中だった訳ですが、少しづつでも風向きが変われば世の中の風通しも良くなるに違いない。