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ベルリン・フィルライヴ配信を聴く

ヤングがメシアンの《トゥーランガリラ交響曲》を指揮


シモーネ・ヤング指揮のもと、ベルリン・フィルが演奏するメシアンの《トゥーランガリラ交響曲》は、トリスタン神話に着想を得た、喜びと愛に溢れた壮大な賛歌です。打楽器や電子音を含む大編成のオーケストラと、セドリック・ティベルギアンのきわめて技巧的なピアノパートが織りなす幻想的な響きの世界をお楽しみください。(主催者)

【日時】2023.5.28(日)2:00~                        

【管弦楽】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団                     

【指揮】シモーネ・ヤング

<Profile> 

1061年生まれのオーストラリア出身の女性指揮者。ニューサウス・ウェールズ州音楽院(現・シドニー大学附属シドニー音楽院)で作曲指揮ピアノを専攻する。ベルリン国立歌劇場ダニエル・バレンボイムに師事する。1993年、ウィーン国立歌劇場に女性指揮者としてデビュー。ドイツを中心に指揮活動を行い、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団他共演多数。

【独奏】セドリック・ティベルキアン(Pf.)シンシア・ミラー(オンド・マルトノ*)

オンド・マルトノはフランス人電気技師モーリス・マルトノフランス語版)によって1928年に発明された、電気楽器および電子楽器の一種である

 

【曲目】オリヴィエ・メシアン『トゥーランガリラ交響曲』

(曲について)

メシアンの最初の大規模な管弦楽曲で、彼の代表作のみならず現代音楽の代表作のひとつとされ、今日、メシアンの作品中最も頻繁に演奏されるもののひとつである。1945年6月、米国クーセヴィッキー財団はメシアンに作曲委嘱を行った。しかし当時メシアンは『ハラウィ』ほかを作曲中であったために実際の着手は1年遅れた。作曲中に構想は大きく変化した。最初は通常の交響曲と同様に「イントロダクション・スケルツォ・緩徐楽章・フィナーレ」の4楽章形式を持つ作品として構想され(現在の1・4・6・10楽章)、ついで3つのリズム・エチュードである「トゥランガリーラ」楽章、第2楽章、第8楽章、最後に第5楽章等が追加されて10楽章になった。

メシアンは1946年7月17日から翌々年の1948年11月29日にかけて作曲し、その後年末までかけてオーケストレーションを施した。

本作は、連作歌曲『ハラウィ-愛と死の歌-』(1945年)、無伴奏混声合唱曲『5つのルシャン』(1949年)とともに、中世の伝説「トリスタンとイゾルデ」からインスピレーションを受けた、愛と死を主題とする「トリスタン三部作」をなしている。

1948年2月に『3つのターラ』の題で3・4・5楽章だけの試験的な初演が行われた(2月14日に公開リハーサル、2月15日にコンサート)。

世界初演は1949年12月2日ボストンシンフォニーホールで、レナード・バーンスタインの指揮のボストン交響楽団によって行われた。

曲の題名である「トゥーランガリラ Turangalîla」は、2つのサンスクリット(梵語)“Turaga”と“Līlā”に由来しており、これらの言葉は古代東洋言語の多くの例に漏れず、非常に幅広い意味を有し、“Turaṅga”は「時」「時間」「天候」「楽章」「リズム」など、“Līlā”には「遊戯」「競技」「作用」「演奏」あるいは「愛」「恋」「恋愛」などといった意味があるとしており、この二語からなる複合語“Turaṅga-Līlā”には「愛の歌」や「喜びの聖歌」、「時間」、「運動」、「リズム」、「生命」、「死」などの意味があるとされる。また13世紀の理論家の命名による、インド芸術音楽の120種のリズムパターンのうちの33番目のものの名でもあり、加えて女性の名としても存在する言葉であるともいわれる。

 

【曲構成】

第1楽章 序章 Introduction

第2楽章 愛の歌1 Chant d'Amour 1

第3楽章 トゥーランガリラ1 Turangalîla 1

第4楽章 愛の歌2 Chant d'Amour 2

第5楽章 星たちの血の喜悦Joie du Sang des Étoiles

第6楽章 愛のまどろみの庭Jardin du Sommeil d'Amour

第7楽章 トゥーランガリラ2 Turangalîla 2

第8楽章 愛の敷衍Développement d'Amour

第9楽章 トゥーランガリラ3 Turangalîla 3

第10楽章 終曲 Final

 

【楽器編成】管楽器、打楽器群が非常に大規模で電子楽器も含める。弦楽五部は16型(16-16-14-12-10)

木管楽器ピッコロ1、フルート2、オーボエ2、コーラングレ1、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット3

金管楽器ホルン4、ピッコロトランペット(D管)1、トランペット(C管)3、コルネット(B♭管)1、トロンボーン3、チューバ1

独奏楽器:ピアノオンド・マルトノ

鍵盤楽器:ジュ・ド・タンブル(=鍵盤式グロッケンシュピール)、チェレスタヴィブラフォンチューブラーベル

打楽器:(8人の打楽器奏者で分担)

第1奏者:バスドラム

第2奏者:プロヴァンス太鼓スネアドラム

第3奏者:テンプルブロック3、マラカス

第4奏者:マラカス、トライアングルタンブリン

第5奏者:タンブリン、ウッドブロック

第6奏者:クラッシュシンバル、サスペンデッド・シンバル

第7奏者:サスペンデッド・シンバル、小シンバル、チャイニーズ・シンバル

第8奏者:小シンバル、チャイニーズ・シンバル、タムタム

弦楽器:1stヴァイオリン16、2ndヴァイオリン16、ヴィオラ14、チェロ12、コントラバス10

メシアンのほかの多くの管弦楽曲同様、ティンパニは使用されない。

 

【感想】

様々な楽器が、次から次へと繰り出し、電子楽器オンド・マルトノなるものまで音を立てていました。不思議な音も出せる模様。全体としても不思議な感覚の音の連続で、ガムラン音楽とも又異なった異次元の世界表現とも言えるメシアンの現代音楽の急先鋒だと思いました。でも結構退屈にピアノの音が鳴り響くことも有り、映像を前にして居眠りをかいてしまいました。それ程心地良い響きではなく、むしろ自分としては苦手な音楽だったのですが? 楽章の中に、❝まどろみの庭❞というのが有りましたが、その箇所を聴いて寝てしまったのかどうかは分かりません。気が付いたらかなり楽章は進んでいて終り近かった。