HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『KING&QUEEN展(from National Portrait Gallery of London)』鑑賞詳報Ⅲ-3

《Ⅲハノーヴァー朝③》

 1727年にジョージ2世が即位したと前回記しましたが、戴冠式は恒例のウェストミンスター寺院で行われ、その際ヘンデルの作曲した『ジョージ2世の戴冠式アンセム』がヘンデルの指揮で演奏されました。

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ジョージ2世戴冠式アンセム

「アンセム(Anthemu)」はこの場合祝い曲の意味です。4曲から成り、その第1曲「司祭ザドク」は後の戴冠式も含め、演奏される機会が一番多い曲です。冒頭の前奏がしばらく続き、次にコーラスが続き、終盤はハレルヤコーラスの連呼で神を讃えます。①から④の全曲演奏は滅多にありません。

 ①司祭ザドク ②汝の手は強くあれ  ③主よ、王はあなたの力に喜びたり

 ④わが心は麗しい言葉にあふれ

①の歌詞は次の様です。

  Zadok the Priest, and Nathan the Prophet anointed Solomon King.

    And all the people rejoic'd, and said:

       God save the King! Long live the King!

       May the King live for ever,

       Amen, Allelujah.

 

   エリザベス2世戴冠の時は『God save the Queen! Long live the Queen! May the Queen live forever』と置き換えられて歌われたのでしょう。

 ヘンデルは若い時ドイツ各地やイタリア各地を回って音楽活動を続けましたが、 1710年、ハノーヴァー選帝侯(1708年に選帝侯となったゲオルク・ルートヴィヒ、後のイングランド王ジョージ1世)の宮廷楽長となり、その後もジョージ1世とは良好な関係を保ち、1727年にはイギリスに帰化したのです。この年は将にジョージ1世が亡くなりジョージ2世が戴冠して即位した年でした。ジョージ2世もヘンデルを重用していたのでしょう。現代でもヘンデルの『メサイア』が演奏される時には「ハレルヤ」コーラスの時聴衆は起立しますが、これは1743年にロンドンでの初めての演奏会に出席したジョージ2世が起立したことに由来すると謂われます。 ジョージ2世は自分の子供たち(フレデリック、アン、キャロライン、アメリア)に当然の様に音楽をたしみとして身に付けさせたと思われ、その子女たちが演奏する様子の絵画が今回展示されました。       

 

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音楽の宴

ところで、今日(1/11(月))をもって、KING&QUEEN展は終了したのですね。

3か月間、クラスター発生もなく無事終了したことは慶賀に堪えません。主催者から以下のツイートがありました。今回は日本の他の美術館では開催しないみたいですね。

 

【ご来場ありがとうございました】 「KING&QUEEN展」は本日1月11日を持ちまして全ての会期を終了致しました。 王と女王のポートレートはこの後ロンドンに帰国致 します。たくさんのみなさまのご来場、また感染対策へのご理解ご協力、誠にありがとうございました。