HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『無観客』放送・配信について

 様々な分野で催行予定の行事が中止に追い込まれています。スポーツ試合、音楽会、卒業・卒園式、種々の集会(北日本大震災追悼式典を含む)、お花見等々。その中で、無観客、無参加者でも、予定していたプログラムを予定通り(或いは一部変更して)実行して、何らかの伝達手段によって、不特定多数の人々にその映像を届けるという試みが散見されます。真っ先に挙げなければならないのは、昨日、今日とネットストリーミング配信、しかも無料放送という快挙を行った『びわ湖ホールオペラ、神々の黄昏』です。5時間半の長時間を、字幕は有りませんでしたが、堂々と演じられたのです。アクセス数は、最高で一万一千件を越えましたが、ネット回線はパンクせず、無事終了したのでした。この様子は後日、DVDに収め販売予定とのことです。今回の配信にかかった費用を越える収益があることを祈ります。
 一方、今日は大相撲春場所初日や、レスリング五輪代表決定戦が無観客で行われました。すでに、プロ野球オープン戦も無観客で戦うそうですし、その他、サッカーイタリア1部リーグや日本も参加したテニスデビスカップ予選大会、日本選手参加の格闘技シンガポール大会など続々実行されています。これらは、すべて、テレビなどで放送されるので、そうした関係者からの収益が見込まれるので赤字にはならないのかも知れません。
 一方、一般コンサート、殊にクラシックコンサートの場合、放送付きのケースはほとんど無いでしょうし、びわ湖ホールオペラの様な映像ソフト販売も予定していない場合が殆どなので、仮に無観客でネット放送したとしたら、放送コストがかかり過ぎて、大赤字になる事必定でしょう。従って、何らかの収入源が図れないと不可能です。例えばネット放送に広告料を払う冠企業やスポンサーの出現とか、何らかの公的緊急補助の実現がないと無理ですね。或いはアマゾン他の例の様に、有料会員制にして、映像を提供するとか、チケット販売会社が演奏と聴衆をネット放送で結びつける仕組みをつくるとか、何らかの工夫がないと、散発的にストリーミングが行われるだけにとどまってしまう。何れにせよ、このコロナ災害が何時終息するかにかかっている訳ですが、短期だったら、以上に述べたことは絵に描いた餅になるわけで、喜ばしい事ではないですが、どうもこれまでの経過と、コロナ菌の性状から見て、残念ながら、相当長期化するのではなかろうかと危惧するのです。従って無観客放送の何らかの工夫が必要ではないかと思う次第です。