HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『アルゲリッチ&マイスキーデュオ』演奏会中止

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 緊急事態宣言が延長され、コンサートにも大きな影響が出ています。今週14日に東京のタケミツメモリアルHで一回ポッキリで行われる予定だった『アルゲリッチとマイスキー』のコンサートが中止となったというメールが来ました。チケットを苦労してやっと取ったのに。お二方共結構なお年なので来年、再来年と来日演奏できるとは限りません。今回が生で聴ける最後の機会かなと思っていたので、誠に残念。マイスキーさんなど荷造りの用意を全部終了して翌日日本に向けて出発しようとしていたら突然中止の知らせが入り、そのショックたるや計り知れない程の打撃だったそうです。誰にでもコロナのせいとは分かっていても、やり方次第では、海外の演奏家に日本に対する失望感、不信感を植えかねないことを危惧します。

 中止でなく、延期若しくは、演奏会開催が可能な地域での代替音楽ホールの用意が出来なかったのでしょうか?まー無理なのでしょうね。今回の招聘は大分県の別府音楽祭を主宰する「別府アルゲリッチ芸術振興財団」というのですから、やっと東京の共催会社の応援を得て東京での演奏会を一回だけセット出来たのでしょうから。別府での音楽祭もコロナ感染が増大しているため中止となったそうですし、昨年も中止だったそうです。二年続けてということは、今後三年、四年と経っても同じことの繰り返しなのでしょうか?緊急事態宣言だけでも、えーと確か4回目?いや3回目でしたっけ?最近政府のワクチン接種にかける意気込みは伝わってきますが、その免疫効果が早く出るといいですね。ただコロナウィルスの方も次々と変異しているらしいですから、免疫が2年、3年、4年ともつことは難しいという説も有ります。普通のインフルエンザワクチンでもたった10ヶ月らしいですからね(去年注射しましたがもう切れる頃です)。

 それから5月2日に無観客公演となったNNTTの『コッペリア』の無料配信を観ましたが、正直言ってこれまでバレーは見に行く気になれませんでした。でもこの配信映像を観て非常に面白かったので、一回見に行ってもいいかなと思っていた矢先、5月15、16両日にテアトロ・ジューリオ・ショウワで『コッペリア』の公演予定があることを知り、行こうと考えてチケットを買おうとしたら、これまた中止、延期となってしまった様なのです。こちらの理由はコロナの為ではなく、何と ❝3月に起きたスエズ運河座礁事故の影響により、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団より輸送される装置・衣裳の到着が間に合わないため❞だというのですから驚きです。延期された公演が可能かどうかは今後のコロナ感染状況によって大きく影響されるでしょうし、やっと見に行こうかと思ったバレー熱もこれでは急速に冷めてしまいそうです。 

 ところで今日夜のNHKEテレで放送していたのをチラッと見たのですが、『クラシック音楽館 いま聴きたい世界の指揮者たち ...』という番組で、クラウス・マケラ、オクサーナ・リーニフ、ネルソンズ、エストラーダ等の中堅指揮者の演奏を紹介していました。その中でオヤッこれは?と思ったのは、スクリャービン作曲の『プロメテウス、火の詩』という曲で、色彩豊かな照明が花火の如く演奏会場を次々と照らし移動する場面でした。調べてみると、スクリャービンは「音と光の融合」ということを大きなテーマとして作曲していたことが分かりました。オペラでは最近かなり映像や照明を使う様になって来ましたが、今後オーケストラ演奏、または器楽リサイタルでも、その演奏曲をイメージアップする映像、照明技術が益々使われるような気がしました。これはクリスマス前後のあちこち、例えばシャンゼリゼーのライトアップを持ち出すまでもなく、我が国でも、みなと未来地域のライトアップや後楽園地区、丸の内地区の照明等を見るたびに何らかの音楽が頭に浮かび、それが曲の場合は口笛を吹きたくなったリ、歌の場合は鼻歌を鳴らしたくなったリしたことがよくあり、ズーット、「本来、映像・照明と音楽』は関係が深いのでは?と考えて来た背景があったからそう思ったのかも知れません。今後、スクリャービンには注目して聴いて行きたいと思います。