HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『別府アルゲリッチ音楽祭』

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 表記音楽祭の案内が事務局から送られて来ました。この音楽祭はアルゲリッチが中心となって立ち上げたもので、1998年以降毎年別府を中心に(一部東京公演)行われていたものですが、昨年はコロナの影響で中止でした。今回はどうなのでしょう。別府まで聴きに行く気はないですが、昨年同様東京公演は聴きに行きたいです。でも今回既に2月の初っ端の演奏会は中止となっていて、オミクロン株蔓延の状況が改善されない限り、またまた中止に追い込まれる可能性があります。

 アルゲリッチと言えば、少し前にアルゼンチンのコロン劇場から、「アンコール映像」というものが来ていていました。指揮はバレンボイム、ピアノがアルゲリッチ。二人共ブエノスアイレス出身ですから、いわば世界的奏者達による「帰郷演奏会」です。2015年にホームグランドとも言えるコロン劇場で行われました。

【演奏会概要】

(会場)

 Teatro Colon 

  (管弦楽)

West-Eastern Divan Orchestra  Conducted by Daniel Barenboi

(ピアノ)            

Martha Argerich plays 

 (曲目)                             

Beethoven Piano Concerto No.2 in B flat major,Op.19                

Ⅰ. Allegro con brio 

Ⅱ.Adagio 

Ⅲ.Rondo Molt allegro 

 この曲は1795年3月に完成され、初演は同年の3月29日にウィーンのブルク劇場で催された慈善演奏会にて、ベートーヴェンのピアノ独奏によって行われたものです。ベートーヴェンの初のウィーンでのデビュー曲でした。またこの曲では 独奏ピアノ、フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦楽五部と器楽構成が小さい編成なのは、これは当初貴族の館で演奏することを想定していたからだと謂われます。

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コロン劇場に押掛ける聴衆

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 アルゲリッチ74歳、バレンボイム73歳 の時の演奏です。(両者とも現在は80歳を超えているのですね)

 このコンチェルトは、ベートーヴェンがまだボンにいる時の初期の作品で、その後何回か書き加えたり編集されていますが、彼の素朴な作風に彩られています。モーツアルトの残り香まで感じられる作品です。

 今回の管弦楽団は、編成が小さい「West-Eastern Divan Orchestra」という楽団で、このオーケストラは、バレンボイムがイスラエルとパレスチナの戦争状態を少しでも緩和しようとしてその融和をはかるため、両陣営の若者から成る新しいオーケストラを作り上げたものです。この辺の事情は2022.02.05付hukkats記録<映画『クレッシエンド』鑑賞>に詳しく、その時の【後書き】には次の様に記しました。

【後書き】

 尚この映画は、ダニエル・バレンボイムが、米文学者のエドワード・サイードとともに1999年に設立し、イスラエルと、対立するアラブ諸国から集まった若者たちで結成された「ウェスト=イースタン・ディバン管弦楽団」をモデルに描いたそうですが、残念ながらこの映画はパレスチナ、イスラエル両国では封切りされていないとのことでした。この楽団は結成から20年以上も経ちますが、その後どうなったのでしょうか?

 このバレンボエムが育てた管弦楽団は、今でも地道に活動している様です。