今年の首都圏の夏は、こんな猛暑が続くなんて想像を絶すると思う程の酷暑でした。彼岸の入りから降った雨で、暑さは少しは和らぎましたが、気象協会の今週からの週間天気予報に依れば、港区の最高気温は27℃~32℃といいますから、まだまだ暑さを感じる日が続きます。しかし彼岸前と比べると、暑さは少しは和らぎ、秋の気配が感じられます。一昨日9/23(土)秋分の日には、墓参りをしました。少し雨模様の日でしたが昼過ぎには止み、墓地では独り、二人、三人、家族連れと次第に多くの墓参りの人達とすれ違いました。例年の様な、結構な花咲く墓地景色を見ることが出来た。
その後、横浜港南区上大岡にある「ひまわりの郷ホール」での、コンサートを聴きに行きました。終了後、隣接ビルのデパートで買い物しようと思い、ビル上階にある中屋上の連絡通路を通ったら、植え込みされている木には、小さい実が沢山なっています。
近づいて見ると、細長い葉のあちこちに赤い丸い実がなり、それにさらに青い実二つがくっ付いていました。一つのものもあります。
調べてみると、この植え込みは、「イヌマキ」の木でした。青い球体が実で、それが付いている赤い球体は、花托(かたく)と呼び、柔らかくなると食べれます。青い方には、毒があるので、要注意です。
更に反対側の植え込みの木には、白い実がなっていました。調べてみると、「こしろしきぶ」という名の紫しきぶの類いだそうです。暑い暑いと言っている間に、確実に秋は忍び寄っているのですね。
街には、各地から集められ果物が、殆ど一年中並べてあって売られているので、季節感が乏しくなっていますが、それでも柿や栗が出てくると秋を感じます。しかしビルの植え込みに秋を感じるとは、意外でした。帰路の道すがら注意しながら、路傍の草叢を見ると、ランタナの花も咲き終わって花が散ったあとに、赤い実を付けていました。時間が経つと緑色や黒っぼい色になる様です。
ふと、街路樹に目をやると、落葉しつつある葉の間に横にブツブツが並んだオレンジ色系の大きな実がなっていました。コブシの実です。
何故「コブシの木」と言うかというと、この実が、人の手の握り拳(こぶし)に似ているからです。確かにそういう風に見えますね。
今週の日中は暑さが残って、文字通り「残暑」になるでしょうが、もう少しで秋です。
短いであろう秋をじっくり味わいましょう。