HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

HUNGARIAN SONGS(by Vn.)演奏会

【主催者言】

ヴァイオリンとピアノによるライブ。ロマ音楽やMasahiRo作曲BOHEMIAN DANCESなど舞曲の世界をお楽しみください。

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【日時】2023.9.23.(土・祝)14:30~

【会場】横浜上大岡・ひまわりの郷ホール

【出演】 

○Bohemianist MasahiRo(ヴァイオリン)、

〈Profile〉

<ボヘミアニスト マサヒロ>
1989年カナダ生まれ。

2009年東京オペラシティリサイタルホールにてデビュー以来活動の場を広げている。

 2018年より開始したライブシリーズPrivate Note Liveにて共演のピアニスト斎藤真理恵とは王子ホールやルーテル市ヶ谷ホールをはじめ100公演以上のステージで共演している。2022年には5周年記念ライブを台東区ミレニアムホールにて開催。今夏、大田区民ホール・アプリコにて共演100回記念公演を開催した。

 また作曲家としても活動の場を広げており、2022年には日経ホール・横浜みなとみらいホール・サントリーホールにて全曲オリジナル作品ライブ "The BOHEMIANIST"を開催。本年は新曲「21 BOHEMIAN DANCES "HUNGARY"」を神奈川公会堂・緑区民文化センター・港南区民文化センターにて初演予定。

 

○齋藤真理恵(ピアノ)

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Marie Saito

〈Profile〉

 フェリス女学院短期大学音楽科及び、同大学専攻科、研究科を首席で卒業

ピアニスト兼プロデューサー。自身のソロライブを軸に様々なアーティストをプロデュースする MARIE S + とBohemianist MasahiRoのヴァイオリンライブシリーズPrivate Note Liveを中心にプロデュースを行っている。近年は同ライブシリーズの日経ホール・横浜みなとみらいホール・サントリーホール公演を監修したほか、銀座 王子ホールにて斎藤真理恵ピアノライブを開催。

 

【曲目】

①ブラームス(Bohemianist MasahiRo編)『ハンガリー舞曲全曲(21BOHEMIANDANCES”HUNGARY”』より第15~21番

 

②その他ライヴ演奏。

 

【演奏の模様】

今日(9/23)は彼岸の中日で秋分の日でした。午前中横浜市内の墓地にお墓参りに行ったので、同じ市内の近場のホールでの演奏会を聴きに行きました。

 演奏会場は上大岡駅ビルの一画にある「ひまわりの郷ホール」は400席弱の中小ホールです。足を運ぶのは年に1~2回でしょうか。今日はピアノ伴奏のソロヴァイオリン演奏でall ブラームスのハンガリー舞曲を弾くと聞いて行くことにしたのです。


 演奏前のトークを聞くと、ブラームスのハンガリー舞曲には全部で21曲あって(注)、それを7曲づつ三回の公演に分けて演奏し、既に第一回目と二回目は終了していて、最後の七曲(15番~21番)を今回演奏するとのことでした。しかもブラームスのオリジナルに演奏者が独自の編曲(アレンジ)を加えた(これを「BOHEMIAN DANCES ”HUNGARY”」と呼んでいる模様)

(注)ブラームス作曲「ハンガリー舞曲」

ヨハネス・ブラームスハンガリーロマ音楽に基づいて編曲した舞曲及びその曲集。オーケストラでの演奏が広く知られているが、最初はピアノ連弾のために書かれ、爆発的な人気を博した。全部で21曲あり、それぞれの長さは1分程度のものから4分程度のものまでとまちまちである。中でも、管弦楽用に他者によって再編曲された第5番がとりわけ有名である(曲自体はケーレル・ベーラ英語版)のチャールダーシュによる)。

 

①ブラームスの曲は1~5分と短いので、その曲を二曲づつ連続して演奏、そのイントロや中間や演奏末に、異国風調べを交えながら一つの編曲として演奏しました。

 資料には15番からと書いてありましたがどういう訳か有名な5番(勿論編曲版ですが)を先に弾き、続いて、6番と7番、8番と9番、10番と11番、12番と13番と二曲続けて演奏、最後に15番を弾いて休憩となりました。後半はかなりアレンジが強くなった自前の曲として、16,17,18番(チェコ音楽とコラボ)の三曲、次いで19,20,21番の三曲づつを弾きさらにその後、追加なのか?ルーマニアの曲風に15番(ルーマニア臭強い)と16番+17番、18番+19番(バラード調)、そして最後にブラームスの5番が下敷きと

した「チャールダーシュ」を20番と 21番番に組み込んでアレンジして演奏しました。尚、後半最初にピアノ伴奏無しで、バッハ的旋律をスタートさせ、低音部を弓で弦を叩く奏法でリズムをとり、後半はピアノがうねる様な伴奏を繰返していましたが、何番だかははっきり分かりませんでした。何ぶん、プログラムには一切詳細な説明はなく、マイクを握ってヴァイオリン奏者が演奏前に説明するのですが、早口で漫然と話しするので、フォローし切れない時も有りました。

 総じて、通常のクラシックヴァイオリン演奏会とは違っていて、❝ライヴハウスで即興演奏を聞くに似たり❞の感が強かったですね。演奏音も立ち上がりはかなり力強くはあるのですが、粗雑な印象でした。しかし後半の中頃からは、演奏音も楽器を良く鳴らしていて安定した音を出し、様々なテクニック(重音演奏、ハーモニックス音、様々なPizzicato奏法)も駆使して、見事な演奏でした。普通のヴァイオリン奏者ではこういったニュアンスを出して弾くことは簡単には出来ないでしょう。将に❝ロマ的(又はボヘミアン的)雰囲気❞芬々な演奏でした。斎藤さんのピアノ伴奏はじっとヴァイオリン奏者を見詰めて弾くことが多く、ヴァイオリンのアドリブ的演奏にも良く付いて行って、フォローしていたと思います。ピアノソロ演奏が一度も無かったことは残念ですが。

 この一風変わった演奏の雰囲気に浸りながら、昔ハンガリーに行った時のことを思い出していました。あれは秋でした。ブタペストのアンドラーシュ大通り(本当に幅員が広い通りで、シャンゼリゼーの二倍はあるのではないかな?)を少し横に入った木立の下に鎮座するリスト像を見た後、当時の「リスト音楽院(その後は大学名に改称)」の中を見学し、その時日本の女子音大生(東京の有名校)がリストの部屋に七、八人見学していて、幾つかあるリストの展示ピアノ(確かベーゼンドルファーだったかも知れない)の鍵盤をたたいて数音を出し、係員にとがめられていたこと、見学後、通りを美術館方向に進んだ途中、立派な建物の地下にあるレストランで前菜、主菜、デザート、ワインを注文して食したら、見た目は非常に綺麗で豪華なのですが、味がいま一つだったこと、通りの突き当りにある美術館は大きくて、名画も沢山揃えているのに感心したこと、夕食に、ロマ風の洞窟の様な(丁度アルハンブラ宮殿近くのアルバイシン地区にある洞窟風)レストランに行って、ヴァイオリン演奏やダンスを見聴きしながら、食事した事、その時演奏者が何かリクエストは有りますかと客に訊いたら、家の上さんがハンガリ―舞曲を所望したので驚いた事などなど、懐かしかったことを思い出させてくれた演奏会でした。