HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ベルリンフィル・デジタル コンサートホール/ヘンデル・オラトリオ『時と悟りの勝利』鑑賞

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【視聴日時】2023.3.27.深夜

【演目】ヘンデルオラトリオ『時と悟りの勝利』HWV 46a

【会場】ベルリン・フィル/デジタルコンサートホール 

【管弦楽】ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 

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【指揮】エマニュエル・アイム

【出演】

〇エルサ・ブノワ(ソプラノ/美)
〇ユリア・レージネヴァ(ソプラノ/快楽)
〇イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー/悟り)
〇アニーチョ・ゾルジ・ジュスティニアーニ(テノール/時)

【背景】

 ヘンデルがローマを訪れたとき、同地ではオペラの上演は禁じられていました。ローマ教皇の目には、舞台の光景があまりにも卑猥に映ったのです。そこでヘンデルは、神聖なオラトリオというカモフラージュを用いて《時と悟りの勝利》の中にドラマを盛り込みました。この作品は、エマニュエル・アイム指揮のもとベルリン・フィルと4人のソリストにより演奏され、「作品の最初の音から最後の音まで、とても生き生きとした魅惑的な響きだった」と評されました(「ベルリナー・モルゲンポスト」紙)。

【曲目】132min.
Part 1 – 1. Sonata del Overtura 05min. : 08sec.
2. Aria: Fido specchio 04:49
3. Recitativ: Io, che sono il Piacere 00:29
4. Aria: Fosco genio02:59
5. Recitativ: Ed io, che il Tempo son 00:24
6. Aria: Se la Bellezza03:50
7. Recitativ: Dunque siprendan l’armi 00:19
8. Aria: Una schiera di piaceri 03:43
9. Recitativ: I colossi del sole  00:14
10. Aria: Urne voi 06:43
11. Rezitativ: Son troppo crudeli 00:15
12. Duett: Il voler nel fior degl’anni 05:10
13. Recitativ: Della vita mortale00:33
14. Aria: Un pensiero, nemico di pace 04:15
15. Recitativ: Folle, tu nieghi il Temp 01:03
18. Recitativ: Questa è la reggia mia 01:35
19. Sonata 02:39
20. Aria: Un leggiadro giovinetto« 03:58
23. Aria: Crede l’uomo 07:47
24. Recitativ: Tu credi che sia lung 01:04
25. Aria: Folle dunque03:30
26. Recitativ: La reggia del Piacere vedes t00:17
27. Quartet: Se non sei più ministro di pene 04:04
Applause 00:55
Part 2 – 28. Recitativ: Se del falso Piacere 01:12
30. Recitativ: In tre parti divise l’ore 00:58
31. Aria: Io sperai trovar nel vero 07:19
32. Recitativ: Tu vivi invan dolente«00:15
33. Aria: Tu giurasti di mai non lasciarmi 04:20
34. Recitativ: Sguardo, che inferno 00:27
35. Arioso: Io vorrei due cori in seno 03:40
36. Recitativ: Io giurerei00:56
37. Aria: Più non cura valle oscura 04:29
38. Recitativ: È un ostinato errore 00:14
39. Aria: È ben folle quel nocchie 02:18
40. Recitativ: Dicesti il vero 0:18
41. Quartet: Voglio Tempo 03:58
42. Recitativ: Presso la reggia 01:28
43. Aria: »Lascia la spina 06:33
44. Recitativ: Con troppo chiare note 00:37
50. Recitativ: Sì, bella penitenza 00:55
51. Duet: Il bel pianto dell’ aurora 06:24
52. Recitativ: Piacere, che meco già vivest i00:40
53. Aria: Come nembo 05:30
54. Recitativ: Pure del cielo 01:02
55. Aria: Tu del cie 06:21
Applause 06:13


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 ベルリン・フィルは小編成ですが、ブロックフルーテ、チェンバロ他古楽楽器も交え、活発な演奏をしていました。歌手陣はカウンターテナーが一段と光っていた。普通若干の違和感のある歌声の場合が多いのですが、今回は、すんなり耳に入って来る重めのカウンターテナーでした。ソプラノは、細かいコロラテューラ並の速い修飾音符一つ一つ非常に正確に表現していたのには感心しました。

 一般的に、最近の日本では、「オラトリオ」は余り上演されないのでは?たまに中・小ホールで、バロックオペラが演じられますけれど。「オラトリオ歌手」という言葉もあまり聞きません。ヘンデルだけでなく、バッハ、ハイドンには素晴らしい大作がありますし、ベートーヴェン以降の作曲家も少なくとも一曲くらいは作曲しています。何故人気が無いのでしょうか?集客力がない?歌手がいない?分からない?

 今回のオラトリオは、あのベルリン・フィルハーモニー(2500人程度)の大ホールにかなりの観客を集めて上演されている様ですし、何が違うのでしょうかね?

 そう言えば「歌曲」も余り人気が無いですね。往時のフィッシャーディスカー全盛期には日本でもかなりの人気分野だったと思いますが。「リート歌手」という言葉も死語になりつつあるのでしょうか?

 この「ベルリン・フィル デジタルコンサートホール」は有料配信(それ程高くないと思います)がほとんどですが、映像も綺麗で、音質もいいので、今後ライブ配信として、4月にはマケラ指揮のライヴ・配信、5月にはバルセロナツア―コンサートライヴ配信、6月にはバレンボイム+ガランチャ=ワーグナーライヴ配信、7月にはメンバーによる室内楽ライヴ配信等目白押しの様ですから、時間の許す限り利用して行こうと思っています。(勿論スマホ視聴も可能です)