【日時】2022.10.22.18:45~
【上映館】ル・シネマ(渋谷Bunkamura)
【演目】モリエール『スカパンの悪だくみ』全三幕
【上演劇場】パリ/コメディ・フランセーズ
【上演日】2017年10月26日
ルーブル美術館に程近い、パリ1区にあるパリロワイヤルの処にある劇場です。歴史は古く、同名の劇団は1680年に王立劇団として結成、劇場は1799年に開業しました。
今回の演目は、馴染み深い演目のようでいて、フランス演劇の本場コメディ・フランセーズで『病は気から』や『スカパンの悪だくみ』に触れたことのある人は少ないのではないでしょうか。
主人公たちの熱演もさることながら、登場する役者全員の演技の巧みさには必ず心を動かされる筈。今なお世界中で愛される不朽の名作を是非この機会にスクリーンで!(主催者言)
【演出】ドゥニ・ポダリデス
【美術】エリック・リュフ
【衣装】クリスチャン・ラクロワ
【製作】コメディ・フランセーズ
【撮影】ドミニク・ティエル
【出演】
『スカパンの悪だくみ』の主役スカパンを演じるのは、今後のコメディ・フランセーズをしょって立つ若手俳優のひとり、バンジャマン・ラヴェルネ(『デリシュ!』『セラヴィ!』)。近年のフランス映画ではその顔を見ない作品がないほどの活躍を見せています。本作の演出は、名脇役としてフランス映画ファンにはお馴染みのドゥニ・ポダリデス。『病は気から』にも俳優として参加しており、その確かな才能で舞台を盛り立てているのです。
バンジャマン・ラヴェルネ(スカパン役)
Benjamin Lavernhe
〈Profile〉
1984年8月14日、フランス・ポワティエ生まれ。2012年のコメディ・フランセーズでのデビュー以来途切れることなく様々な役をこなし、自身の演技の可能性を示し続けてきた。自身も名優である演出家ドゥニ・ポダリデスに本作『スカパンの悪だくみ』で主人公のスカパンに抜擢され、観客と批評家からの称賛をほしいままにして以来、数々の古典劇に出演。また、舞台活動と同時に多くの映画作品にも出演し、『最強のふたり』のオリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノ監督コンビによる『セラヴィ!』で第43回セザール賞有望若手男優賞にノミネート。2019年には第45回セザール賞助演男優賞にノミネートされた『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』を含む7本の出演作がフランスで公開され、若手きっての演技派として舞台、映画に活躍中の今、大注目の俳優。
他に
バカリ・サンガレ(シルヴェスル)、ジル・ダヴィッド(アルガント)、アデリーヌ・デルミー(ゼルビネット)、バンジャマン・ラヴェルネ(スカパン)、ディディエ・サンドル(ジェロント)、ポーリーヌ・クレモン(イアサント)、ジュリアン・フリソン(オクターヴ)、ガエル・カミランディ(レアンドル)
が、出演。
【上映時間】131分(休憩なし)
【言語】フランス語
【字幕】日本語
【上映の模様】
この映画は10月22日(土)の午後、NHKホールにブロムシュテット指揮N響演奏会を聴きに行った際、聴き終わって16時頃、東急本店に買い物に寄った時に、この映画がル・シネマで特別上映されていることが分かり、18:45からなので、すぐ見ることにしました。モリエールの幾つかの喜劇作品の名前は知っていましたが、これまで映画でも、演劇でも見たことが無く、機会が有れば見たいと昔から思っていたのです。丁度良い機会なので見ることにしました。小さい劇場内(座席数126)は9割方の観客が詰めかけて結構一杯感のある状況。22日は『スパカンの悪だくみ』でした。
兎に角、最初から最後まで、抱腹絶倒の面白さ、座席のあちこちで、笑い声が絶えませんでした。特に、スカパン役のバンジャマン・ラヴェルネの演技は、大したもので、セリフといい、演技といい、表情といい実に器用にこなしていて、場面、場面での相手の言葉に機敏に応じて、臨機応変に対応出来るのも如何に才能があるかを物語っていました。しかもそうした振る舞いが不自然でなく、場の空気を読んだものなので、一層面白さの濃度が高くなり、客席の爆笑に繋がっていました。
この演目は今日でお終いになり、もう一つの『病は気から』の最終回が明日(10/23 日曜日)同じ時間に上映されるので、見に行こうと思っています。