HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『蘇る伝説の名演』NHK最新技術蘇生音声・映像放送視聴

 今夜、別室でパソコンをいじっていたら、リビングから管弦楽のいい響きが聞こえました。テレビで何かやっているなと思い、パソコンの手を休めてリビングに行ったら、家内がその前の番組を見て消さないでそのままお風呂に入った様なのです。すぐに見たらマーラを演奏していました。バーンスタインの名演と言われる録画を、リマスターした蘇生映像を放送している模様。すぐにパソコンの処に戻り、映し出したらテレビよりももっとクリアな映像が飛び出してきました。

【放送】2022.8.7.21:00~22:    NHKEテレ(地上2チャン)

【演奏日】1973.9.

【会場】英国イーリー大聖堂

【管弦楽】ロンドン交響楽団

【指揮】レナード・バーンスタイン

【歌】シーラ・アームストロング(Sop.)ジャネット・ベイカー(Ms.)

【合唱】エディンバラ音楽祭合唱団

【曲目】マーラー交響曲第2番「復活」

 

【視聴感】

 兎に角、アンサンブルが、弦も管も透明度がず抜けています。特に管楽器が凄い迫力で迫って来る。アンサンブルのテンポも流れも畳み掛ける様なうねりに圧倒されました。最近の国内管弦楽団では経験したことない音。NHKの再生技術はたいしたものです。いくら名盤の誉れ高くても、1973年の録音ですから、通常はそれ程期待出来ないですが、音声が非常に良いし、音声が素晴らしい。最近映画でもデジタル・リマスター版放映が盛んになっていますから、テレビ放送でもNHKなら相当のハイ技術を駆使して蘇生出来るのでしょう。蘇生と言えば、演奏曲はマーラーの『復活』でした。同名を使っているから贔屓にする訳では無いですが、曲自体もとても素晴らしかった。

 確かNHKには「放送技術研究所」というのがあった筈ですから。4K、8K放送の他にも様々な研究、実験が行われているのでしょう。生放送に録音がさらに近づける技術の開発は、多くの聴視者の為のみならず、音楽演奏家の皆さんにとっても生演奏の質の向上に資することは明白です。この間のオケ演奏会のトークの時だったかな・別な何かの放送でだったかな?その中で、NHKが新たな録音技術を開発したと聞き付けたカラヤンが、NHKに是非とも演奏を録画して欲しいと言って来たという話をしていました。カラヤンと言えばもともと録音技術他のテクニカルな側面にも非常に興味を持ち力を入れた人です。自家用ジェット機操縦などはその最たるものでしょう。ジェット機操縦と言えばソニーの大賀会長もしていましたっけ。彼はカラヤンの最後を看取ったらしい。大賀さんも、録音のディジタル化をソニーで先頭に立って指揮したのですね。勿論一流の音楽家でもありました。(ついでながら、ピニストの住野隼人さんは、音響学を東大大学院で修めたのではなかったでしょうか?まだ若くて春秋に富む訳ですから、願わくばテクニカルな側面でも、日本の技術の発展に寄与されんことを。)

 尚放送はこの後、カールベーム指揮ウィーンフィルのモーツァルト29番も放送しましたが、マーラーを聴いた記録を書くので、こちらは録画を後で見ることにしました。

ロンドン交響楽団の来日公演が楽しみです。