HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

映画『リコリス・ピザ』鑑賞

この映画は、米国西海岸サンフェルナンド・バレーを舞台とした青春映画。「リコリス・ピザ」は現実のピザを指すのではなく、「アナログレコード」の Slang です。

 主演女優は、アラナ・ハイムで彼女は3姉妹で構成するポップ・ロックバンド「ハイム」の(ギター、キーボード、ボーカル)担当。

【日時】2022.15:40~17:30

【上映館】みなとみらい Kino Movie 

【Movie Promote Site】

誰もが「あの頃の気持ち」を思い出す・・・ ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作!
ベルリン国際映画祭金熊賞(『マグノリア』)、カンヌ(『パンチドランク・ラブ』)、ヴェネチア(『ザ・マスター』)、ベルリン(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)の世界三大映画祭すべてで監督賞を受賞と数々の伝説を作り、常に新作を世界中の映画ファンが心待ちにしている天才ポール・トーマス・アンダーソン。現在進行形で全米の映画賞を席巻し、本年のアカデミー賞®でも作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた最新作『リコリス・ピザ』が日本に上陸! 舞台は1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレー。偶然に出会った、アラナとゲイリーの恋模様が綴られる。主演は三人姉妹バンドHAIMのメンバーアラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾った。 散りばめられた当時の音楽やファッション、そして恋の痛みと嬉しさに溢れる主人公たちの姿に、誰もが映画の楽しさを思い出さずにいられない!

【原題】Licorice Pizza

【監督】
ポール・トーマス・アンダーソン

【脚本】
ポール・トーマス・アンダーソン

 

【キャスト】

〇アラナ・ハイム(アラナ・ケイン役)

   

ALANA HAIM as Alana Kane
1991年12月15日生まれ、米国ロサンゼルス出身。本作で映画デビュー。サンフェルナンド・バレーで生まれ育ったアラナは、2007年にエスティとダニエルの姉ふたりとともにバンド、ハイムを結成、ヴォーカル、ピアノ、ギター、ドラムを演奏する。13年発表のデビューアルバム“Days Are Gone”でグラミー賞最優秀新人賞にノミネート。17年、2ndアルバム“Something to Tell You”をリリース。ワールドツアーを行い、グラストンベリーほか数々の音楽フェスでヘッドライナーを果たす。20年6月にリリースされた3rdアルバム“Women in Music Pt. III”は、女性のみのロックバンドとして初めてグラミー賞の最優秀アルバム賞にノミネートされる快挙を果たし、アルバム収録曲“The Steps”は、最優秀ロック・パフォーマンス賞にノミネートされた。このアルバムは各方面で絶賛され、ヴァラエティの「今年のトップ10」に選出、アメリカのアルバムセールスチャート、オルタナティブチャート、ロックチャートで初登場1位、イギリスでも1位を獲得した。21年5月、ブリット・アワードのインターナショナル・グループ賞を受賞、02年のディスティニー・チャイルド以来の女性アーティストの受賞となった。

〇クーパー・ホフマン(ゲイリー・バレンタイン役)

   

COOPER HOFFMAN as Gary Valentine
2003年生まれ。父はポール・トーマス・アンダーソン監督作品の常連俳優だった故フィリップ・シーモア・ホフマン、母は衣装デザイナーのミミ・オドネルというエンターテイメント一家に生まれる。映画製作など裏方に興味があったが、ポール・トーマス・アンダーソン監督から脚本を送られたことから、17歳で撮影に参加、本作『リコリス・ピザ』で俳優デビューを果たした。

〇ショーン・ペン(ジャック・ホールデン)

  

SEAN PENN as Jack Holden
1960年8月17日生まれ、米国ロサンゼルス出身。『デッドマン・ウォーキング』(95/ティム・ロビンス監督)、『ギター弾きの恋』(99/ウディ・アレン監督)、『I am Sam アイ・アム・サム』(09/ジェシー・ネルソン 監督)で3度のアカデミー賞®主演男優賞ノミネート、『ミスティック・リバー』(09/クリント・イーストウッド監督)と『ミルク』(08/ガス・ヴァン・サント監督)で2度のオスカーに輝く。また、『デッドマン・ウォーキング』ではベルリン国際映画祭、『シーズ・ソー・ラブリー』(97/ニック・カサヴェテス監督)ではカンヌ国際映画祭、『キャスティング・ディレクター』(98/アンソニー・ドレイザン監督)と『21グラム』(03/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)でヴェネチア国際映画祭と三大映画祭で主演男優賞を獲得。アメリカを代表する名優である。監督としても活躍し、『イントゥ・ザ・ワイルド』(07)はアカデミー賞®2部門に選出されたほか、数々の賞を獲得している。

〇メアリー・エリザベス、スカーラー・ギゾンド、トム・ウェイツレック、ス・ブロウ、アラナ・ハイム、アラナ・カネ、スカイラー・ギソンド、ランス・ブラニガン他多数。

【配給】ビターズ・エンド、パルコ

【上映の模様】

 主役のアラナ・ケインは25歳の女性ボランティア、ゲイリー・ヴァレンタインは15歳の高校生として、物語はスタートします。二人の出会いは、高校内の学生写真を撮るのを手伝っていた時、恐らくゲイリーは、10も年上だとは思わず、女子学生を軟派するのと同じ軽い気持ちで、アラナに近寄ったのでしょう。まーゲイリーの性格からして軽いですから。アラナは、ゲイリーからも、後の場面でも、美人だとな綺麗だとか、終盤に出てくる映画関係者からも、グレイス・ケリーの様だとか美辞麗句を浴びせられますが、それはかなり忖度して言ったお世辞だと思いました。彼女は、たしかに鼻筋が、高く、❝ユダヤ人の鼻の様だ❞ と何回も謂われ、その度に嬉しい顔をしたのが不思議でしたが。

 ストーリは、二人を中心に動き、二人は付き付かずの関係を暫く続け、共に他に自分の気に入った相手と仲良くしたり危険な恋をするのですが、何か満たされない。様々な恋人を刹那的に作るのでしたが、最終的には、二人が互いに相手は自分を一番本気で愛して呉れているのだ悟り、ゲイリーはアラナとの結婚を決意するのでした。

 目出度し目出度しの結末でしたが、こうした1970年代の米国西部の青春環境は、当時の日本とはかなり差があって異なっているので、頭で考えて、そういう青春も有りかなと理解出来ても、自分の人生とはかけ離れた違和感のある青春といった感じが強く、感情として共感出来る部分は少なかった。

 それから、残念だったのは、今、旬のヴォーカル歌手が主役だと知り、作品の中で、歌を歌う場面を期待していたのですが、それが無かったことでした。