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綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『エリーナ・ガランチャ リサイタル』(続編)

 

《演奏の詳細》

6月28日の演奏会の詳細について記録しようと思っていたのですが、色々忙しくて、10日も経ってしまいました。やや記憶が薄くなった処もありますが以下に記します。

【日時】2022.6.28.19:00

【会場】すみだ「トリフォニーホール」

【出演】エリーナ・ガランチャ(メゾソプラノ)                                    マルコム・マルティノー(ピアノ)

【曲目】

ブラームス歌曲集より

①-1 愛のまこと Liebstreu Op.3-1

①-2 秘めごと Geheimnis Op.71-3

①-3 僕らはそぞろ歩いた Wir wandelten Op.96-2

①-4 ああ、帰り道がわかるなら  O wusst ich doch Op.63-8

①-5 昔の恋 Alte Liebe Op.72-1

①-6 5月の夜 Die Mainacht Op.43-2

①-7 永遠の愛について Von ewiger Liebe Op.43-1

 

ベルリオーズ『ファストの劫罰より〈燃える恋の思いに〉』

3.ドビュッシー『月の光』

サンサーンス『サムソンとデリラより〈あなたの声で心は開く〉』

グノー『サバの女王より〈身分かなくても偉大な方〉』

 

《休憩》

 

チャイコフスキー『オレルアンの少女より〈さようなら、故郷の丘〉』

ラフマニノフ

1「信じないでほしい、恋人よ」Op.14-7

2「夢」Op.8-5

3「おお、悲しまないで」Op.14-8

4「春のせせらぎ」Op.14-11

8.アルベニス『タンゴ ニ長調』

バルビエリ『サルスエラ《ラバピエスの小理髪師》から〈パロマの歌〉』

ルペルト・チャピ『サルスエラ《エル・バルキレロ》より〈とても深いとき〉』

  〃  『サルスエラ《セベデオの娘たち》より〈とらわれし人の歌(私が愛を捧げたあの人のことを思うたび)〉』

〇なし数字は、ピアノ独奏

 

【演奏の模様】

最初はブラームスの歌曲集からでした。ブラームスは歌曲は200曲位たくさん書いているのですね。ドイツ民謡を編集した歌もあります。

-1愛のまことLiebstreu Op.3-1

ピアノ伴奏のトレモロ旋律に乗って歌い出したガランチャの歌は、カルメンの映像で記憶していた凄みもある声よりも思いの他洗練された繊細な声でした。勿論オペラでなく歌曲、しかも心理描写に長けたブラームスの歌曲ですから、当然と言えば当然かも知れません。でも声に強さは秘められている感じ。この様な歌い方が出来るガランチャには脱帽です。

 

-2 Op.71-3

Geheimnis

秘めごと 

最初から最後までほぼ同じ調子で綺麗なnon-vibratoかと思われる程の伸びやかな声で安定的に歌いました。2分ほどの短い曲でした。

①-3 Op.96-2

Wir wandelten 

僕らはそぞろ歩いた

これも短い歌でしたが、Wir wandeltenwir zwei zusammen;Ich war so still und du so ille;Ich gabe evielum zu erfahren、と続くとても綺麗な旋律をガランチャは -2の時よりメリハリの効いた上下強弱する音を繰り出して、矢張り伸びやかに歌っていました。

 

①-4  Op.63-8

 この曲は超有名で様々な声域で歌われています。例えば、フィッシャー・ディスカウなど。参考まで全歌詞を添付しました。ここまでピアノ伴奏のマルコム・マルティノーは、ガランチャと息がぴったりの演奏で(普通そうですけれど)この辺りに来ると本当に完璧な伴奏をしていました。改めてその経歴を見ると、ガランチャと同じラトビアのピアニストで、ピアノリサイタルを開ける程の実力と経験を有するピアニストでした。ガランチャは息つぎ、間の取り様もこれまた完璧な歌い振りです。

O wusst ich doch

ああ、帰り道がわかるなら

O wüßt' ich doch den Weg zurück,

おお 帰り道がわかるなら

Den lieben Weg zum Kinderland!

子供の国への なつかしい道が

O warum sucht' ich nach dem Glück

ああ なぜ私は幸福をもとめ

Und ließ der Mutter Hand?

母の手を離れてしまったのだろう

O wie mich sehnet auszuruh'n,

私は何と休息を欲していることか

Von keinem Streben aufgeweckt,

目覚めて 努力することなしに

Die müden Augen zuzutun,

疲れた眼を閉ざし

Von Liebe sanft bedeckt.

愛にやさしく包まれることを

Und nichts zu forschen, nichts zu späh'n

何も探さず、何ごとも覗わず

Und nur zu träumen leicht und lind;

ただ 軽やかに穏やかに 夢見て

Der Zeiten Wandel nicht zu seh'n

時代の移り変わりにも わずらわされず

Zum zweiten Mal ein Kind!

もう一度子供になることを

O zeigt mir doch den Weg zurück,

おお どうか帰り道を教えておくれ

Den lieben Weg zum Kinderland!

子供の国への なつかしい道を

Vergebens such' ich nach dem Glück,

私はむなしく幸福を求めるが

Ringsum ist öder Strand!

取りまくのは 荒れ果てた砂浜だ

 

 

-5 Alte Liebe, Op. 72 1

 

ガランチャは比較的遅いテンポで表情豊かに歌っていました。特に後半は熱唱。

-6 5月の夜Op43-2

この歌はブラームス中期の作品で、次の①-7とセットです。作品番号は前後しますが。後半は、ガランチャの歌をコントロールするテクニックが冴えていました。かなりの大声を上げて歌っていると思いきやすぐに発声を絞り、抑制の効いた声で長く続け、息使いも見事でした。

Die Mainacht

五月の夜

Wann der silberne Mond durch die Gesträuche blinkt,

銀色の月が 樹の枝ごしにのぞき

Und sein schlummerndes Licht über den Rasen streut,

そのまどろみの光が 芝生の上に撒かれ

Und die Nachtigall flötet,

夜鶯がさええずるとき

Wandl' ich traurig von Busch zu Busch.

私は悲しく 茂みから茂みとさまよう

 

Überhüllet von Laub girret ein Taubenpaar

樹の葉に隠されて 鳩のつがいが

Sein Entzücken mir vor; aber ich wende mich,

恍惚と鳴く でも僕はくるりと背をむけて

Suche dunklere Schatten,

暗い陰をもとめて去る

Und die einsame Träne rinnt.

そして孤独の涙があふれるのだ

 

Wann, o lächelndes Bild, welches wie Morgenrot

きみの笑顔が 朝焼けの光のように

Durch die Seele mir strahlt, find ich auf Erden dich?

私の心に射し込むのはいつだろう 地上で君を見ることはあるのか

Und die einsame Träne

そして孤独の涙が

Bebt mir heißer die Wang herab!

私の頬を ますます熱く ふるえさせるのだ

 

(Ludwig Heinrich Christoph Hölty)

(ルートヴィヒ・ハインリヒ・クリストフ・ヘルティ)

 

①-7 永遠の愛についてOp.43-1

速いテンポの部分で、恋人(男)の感情的な別れを急ぐ様子をガランチャは声を張り上げて熱唱、終盤の恋人(女)の穏やかに愛の永遠性を説く箇所は切々と歌いました。

Von ewiger Liebe

永遠の愛について

 

Dunkel, wie dunkel in Wald und in Feld!

森も野も暗く なんと暗いのか

Abend schon ist es, nun schweiget die Welt.

夕べに世界はいま静まりかえる

Nirgend noch Licht und nirgend noch Rauch,

灯りも 煙もなく

Ja, und die Lerche sie schweiget nun auch.

そう 雲雀(ひばり)のさえずりも聞こえない

Kommt aus dem Dorfe der Bursche heraus,

村から一人の若者が出てきて

Gibt das Geleit der Geliebten nach Haus,

恋人を家に送っていく

Führt sie am Weidengebüsche vorbei,

柳の茂みの脇を通り過ぎながら

Redet so viel und so mancherlei:

様々なことをたくさん話している

 

"Leidest du Schmach und betrübest du dich,

「君が屈辱に苦しみ 悲しんでいるなら…

Leidest du Schmach von andern um mich,

他人が僕のことを噂していることで…

Werde die Liebe getrennt so geschwind,

そうなら早く別れて急いでこの愛を終わらせよう

Schnell wie wir früher vereiniget sind.

僕たちが一つになれた時のようにすばやく

Scheide mit Regen und scheide mit Wind,

雨とともに別れ 風とともに別れよう

Schnell wie wir früher vereiniget sind."

僕たちが一つになれた時のようにすばやく」

 

Spricht das Mägdelein, Mägdelein spricht:

娘は口をひらいた 娘はこう言う

"Unsere Liebe sie trennet sich nicht!

「私たちの愛は 分かつことはできないわ

Fest ist der Stahl und das Eisen gar sehr,

鋼(はがね)は固く 鉄もなおさら

Unsere Liebe ist fester noch mehr.

でも私たちの愛は もっと固いのよ

 

Eisen und Stahl, man schmiedet sie um,

鉄も鋼も鍛え直して 形を変えられる

Unsere Liebe, wer wandelt sie um?

でも私たちの愛は 誰が変えるの?

Eisen und Stahl, sie können zergehn,

鉄も鋼も 融かすことができるわ

Unsere Liebe muß ewig bestehn!"

でも私たちの愛は 永遠に変わらない!」


(nach dem Wendischen von Joseph Wentzig)

(ヴェンツィヒ編纂、ヴェンド語の詩、)

 

今回のリサイタルは、事前に演奏曲目が分からず、当日のプログラムを見て少し驚きました。てっきりオペラ・アリア中心かと思っていたら歌曲が中心でしかもブラームスを最初に持ってくる本格的なもの。シューベルトでなかったのがオペラ歌手らしいですが、それでもブラームスを歌うのは、余程の実力と経験が無いと難しいでしょう。ガランチャにはそうした下地があったのですね。オペラだけ歌って来た歌手がついでに歌曲を歌うのとは訳が違う高度なものでした。感心することしきり!!ドイツ語もしっかりでした。

ブラームスが終わって、続いて②ベルリオーズの『ファウストの劫罰』より<燃える恋の思いに>。フランス語のフランス・オペラ(演奏会形式が主流?)から、若いマルグリットがメゾソプラノで歌う歌です。けっこう高いソプラノ声域までガラチャはしっかり出ていました。これまでの歌曲とは違った発声法と分かる腹から頭のてっぺんに抜けるしっかりした強い音を出して歌っていて高音部の二か所、綺麗なソプラノ声が出ていました。さらに高音部で声に揺らぎを掛ける様なテクニックを披露していた。この人メッゾと言っても、ソプラノ(コロラチテュールを除く)配役でも歌えるのでは?と思いました。

 ③はピアノのソロでした。これまでいろんなピアニストの『月の光』を聴いて来ましたが、さすがラトビアピアノ界の大御所とも言っていいのでしょう。完全無欠な演奏で、ドビュシーの意図した雰囲気は十分に味わえました。

④、⑤は何れもフランスの大作曲家のフランス語オペラからです。何れもガランチャがMET他で歌ってきたアリアで、得意中の得意の曲と言ってもいいでしょう。

④は第二幕のデリラのアリア。デリラがサムソンに向かって

❝私の心は、あなたの御声に開きます。花が開くように、暁の口づけに。でもおお慕わしい方、私の涙をすっかり乾かすためには、あなたのお声をもっと聴かせて下さらねば!デリラの許へ、永遠に戻って来たのだと、おっしゃって!もう一度、昔の誓いを私が好きだった、あの誓いを私の愛情に聞かせて下さい。ああ!私の愛情に答えて下さい、注いで下さい。情熱を注いで下さい。私に愛に応えて下さい。❞と歌うのです。

METで歌うガランチャ

ガランチャは、「オペラアリアはこの様に歌うのだ」というお手本とも言うべき歌い振りで完全無欠でした。

⑤は第三幕のタイトルロールの歌。サバ(シバ)の女王バルキスの心は晴れません。身分が低いアドニラムへの想いが募り、女王であっても自分は一人の女、と歌います。アドニラムが来て、自分にはその価値がないと宝石を返そうとしますが、バルキスは受け取らず、自分は王を愛してはいない、と言って彼への想いを打ち明けるのでした。 ガランチャは、舞台を少し動き回り、表情にも感情を込めて、終盤はかなり激しく歌っていました。最後の箇所はホントにいいアリアですね。高音も迫力十分で歌い切り大きな拍手を浴びていました。

 

《休憩》

休憩後、喪服の様に黒いドレスを纏って登場したガランチャは、後半最初の曲はロシアでした。

⑥チャイコフスキーの『オレルアンの少女』から<さようなら 故郷の丘>

これはジャンヌダルクの事ですね。ジャンヌが神の啓示を受け、英国によるオルレアンの囲いを破り、フランス救国の戦いに赴くために、故郷を離れる時の歌だと思います。 似たようなタイトルの歌にワリーのアリアがありましたっけ。

少し悲しそうな短調の曲の旋律の変化を時には悲壮的に、時には感情をぶつけてガランチャは歌っていました。

ついで⑦ラフマニノフの歌曲でした。作品14「12のRomances」から14-7「信じないで欲しい恋人よ」、14-8「おお悲しまないで」、14-11「春のせせらぎ」。それと作品8-5「夢」です。ラフマニノフのピアノ曲とか管弦楽とかは聞いたことはありますが、歌曲は初めてです。

14-7 はピアノと同時にいきなり歌い出し、⑥のチャイコの歌と同類かと想われる様な悲哀を込めたものでした。ピアノ伴奏はラフマニノフらしい非常に激しいものだった。これに対し14-8は、静かな歌。14-11は、ピアノ前奏が激しいものですが、歌は高音で声を一杯に張り上げる箇所も、微妙な節回しの箇所もありました。ピアノは最後も又激しい調子で終了しました。

一方8-5では、感情を抑えた様な柔らかい調べが歌われ、同じ音程で強弱を変化させていました。

これ等の後半のロシアの歌は、矢張りガランチャの気持ちの裏には「戦争」というものを意識しているのでは?と推察される選曲だと思いました。

⑧アルベニス「タンゴニ長調」。

アルベニスは調べるとスペインのカタルーニャの近代音楽家で48歳という若さで亡くなった様です。写真には非常に太った巨漢像が映っていて、腎臓が悪かった様ですが、想像するに肥満からの糖代謝不全から動脈硬化になり、再生不能な腎臓病になった可能性があるのでは?と思われます。現代では誰もが承知していますが、肥満(食べ過ぎ)は万病の元ですね。彼は結構多くのピアノ曲を作っている様でして、組曲「エスパーニャ」全6曲の第二曲目の今回の<タンゴ>が有名なものです。

マルティノーのピアノ演奏は、タンゴとしては雰囲気がやや簡易的に聴こえましたが、月の光的な旋律の変化などが面白い。

 

最後の三曲は「サルスエラ」なるものの歌でした。バルビエリ『サルスエラ《ラバピエスの小理髪師》から〈パロマの歌〉』ルペルト・チャピ『サルスエラ《エル・バルキレロ》より〈とても深いとき〉』〃『サルスエラ《セベデオの娘たち》より〈とらわれし人の歌(私が愛を捧げたあの人のことを思うたび)〉』

バルビエリという人が作曲した「サルスエラ」の歌は初めて聞きました。調べると以下の通りスペインの歌です。 

サルスエラは17世紀に宮廷で発祥し,当初は神話や英雄伝説に題材をとった荘重なものであったが,18世紀後半になると民衆的・風俗的な内容のものが現れた。その後,寸劇風で民衆性・民族性の濃い歌芝居トナディーリャtonadillaの流行,イタリア・オペラの勢力などから一時忘れられたサルスエラは,19世紀の中葉に,バルビエリFrancisco Asenjo Barbieri(1823‐92)ほかいく人かの才能ある作曲家たちの手で復興した。世紀末ごろまでにはチャピRuberto Chapí(1851‐1909)をはじめ数々のサルスエラ専門作曲家が輩出,このジャンルはとくにマドリード市民のあいだで絶大な人気を博した。

 

 コロナ禍前は、海外からの来日公演で歌われたことも有る様です。日本人では二期会の塩田さんというソプラノ歌手がこの分野の歌を歌う様です。

一方、バルビエリについて調べると、

<Francisco Asenjo Barbieri>

The Spanish composer and musicologist Francisco Barbieri turned his early attention from Italian opera to the Spanish zarzuela, a form of musical theatre to which he made a significant contribution. As a scholar he was responsible for the transcription of a number of manuscripts from the Spanish royal collection and for other contributions to musicology.Barbieri was a co-founder of the Madrid Teatro de la Zarzuela and wrote more than 60 zarzuelas himself. Among these,El barberillo de Lavapiés has enjoyed particular popularity.

この<小理髪師>がバルビエリの代表的な作品なのですね。

三つとも民族音楽的響きがあり、⑨の軽快な調子や⑩のピアノの伴奏リズムが如何にも民族音楽調だったり、⑪では速いテンポの民族調歌はかなり難しいそうな点、これ等を難なく歌いこなしたガランチャには、こういう側面もあるのだと感心したり驚いたり、でした。

予定曲目が終わって、会場は大いに沸いて、アンコールを求める拍手なのでしょう、大きく鳴り響き、ガランチャは、何回か袖から出て来て、歌い始めたのが、お待ちかね、アンコール第一曲目ビゼー『カルメンから<ハバネラ>』、今回は本公演プログラムには入っていなかったので、多分アンコールでだと思っていましたがやはり。これを聴きに来た人が多くいるのでしょう。会場は興奮の渦、引き続き二曲目のアンコールプッチーニ『ジャンニスキッキから<私のお父さん>』、そして三曲目ラフマニノフの歌曲『美しい人よ、私のために歌わないで』さらにさらに続いたアンコールは四曲目マスカーニ『カヴァレリア・レスティカーナより<ママも知る通り>』第五曲、チレア『アドリアーナ・ルクレブールより<私は神の慎ましい下僕です>』、そして第六曲ファリャ『7つのスペイン民謡より<ナナ(子守歌)>』。

これ程多くのアンコール曲を聴いたのは、20212月のフランチェスコ・メーリーリサイタル(10曲)、201912月のフローレス・リサイタル(6曲)、カティア・レッチャレッリ・リサイタル(数知れず)以来です。大出血サービスですね。是非ともまた来日して下さい。コンサートでもオペラでも何でもいいですから、最優先で聴きに行きます。