HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

映画『リスペクト』鑑賞

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表記の映画は、グラミー賞に二回輝く、ジニファー・ハドソン主演の米国映画です。先週11月5日より日本公開されているので見てきました。

 この作品は米国の「ソウルの女王」と呼ばれ一世を風靡した、アレサ・フランクリン(1942~2018)の前半生を描いたものです。彼女は小さい頃から父親が運営する教会の聖歌隊に所属し、信者の前で一人で歌って喝采を浴び、歌の才能の片鱗を見せていた子供時代からスタート、離婚した実母が会いに来る切ない思い出や、口に出せない秘密を背負って成長すします。大人になったアレサは父親が望む教会のゴスペル歌手にはならないで、好きな男が出来、父親とは喧嘩別れのかたちで教会を出て、そのまま歌手の道へと進むのでした。様々な紆余曲折や苦労を重ね、ついには「ソウルの女王」と称されるほどの成功を収めたのでしたが、しかし、その私生活は順風満帆なものではなかった。

 本作はそんな一筋縄ではなかったアレサの姿をジェニファーが演じ、見事に描き出しています。


【日時】2021.11.9.17:30~(20:00頃)

【上映】横浜ブルク13

【脚本】トレーシー・スコット・ウィルソン

【監督】リースル・トミー

【出演】

<from promotion video>

Every legacy begins with a journey. Watch how Jennifer Hudson transformed into Aretha Franklin in this behind-the-scenes look at the making of RESPECT – in theaters now.

Two-time GRAMMY-winning recording artist, Academy Award-winning actress, and best-selling author, Jennifer Hudson blows us away with this performance of the title track from her new film, "Respect," in which she portrays the legendary Aretha Franklin. The film, and the original motion picture soundtrack, are out now! JHud will also be bringing live music back to the world famous Apollo Theatre on August 19th for their first show back! All proceeds will also go to the Fearless Fund, a venture capital fund built by women of color for women of color.

 

Dream girls

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3 girl-singers :Deena (Beyoncé Knowles) Effie (Jennifer Hudson), Lorrell (Anika Noni Rose), (左端はエディ・マーフィー)

【粗筋】

ジェニファー・ハドソンが、ソウルの女王アレサ・フランクリンの半生を演じた伝記ドラマ。少女の頃から、その抜群の歌唱力で天才と称されたアレサは、ショービズ界でスターとしての成功を収めた。しかし、彼女の成功の裏には、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切りがあった。すべてを捨て、彼女自身の力で生きていく覚悟を決めたアレサの魂の叫びを込めた圧倒的な歌声が、世界中を歓喜と興奮で包み込んでいく。アレサ本人から生前に指名されたハドソンがアレサ役を演じるほか、フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズ、メアリー・J・ブライジらが顔をそろえる。

 

【上演の模様】

この映画を観た動機の一つは、ジェニファー・ハドソンが主演していて、最初から最後まで歌いまくっていると知ったからです。彼女の名前を知ったのはかれこれ十年以上も前でしょうか。欧州からの帰国便で座席のイアーフォーンを付けて、音楽にスウィッチを回したら、クラシック曲は無くてポップス等いろいろな歌が飛び込んできました。その中に二人の歌がうまい歌手がいたのです。とにかく迫力があって、クラシック歌手にも滅多にいない位音楽性がずば抜けて良いのです。当時はまだスマホやタブレットは無い時代だったので、家に帰ってからどんな歌手か調べようと思って名前をメモしました。Jennifer HudsonとBeyoncé Knowlesとアナウンスしているのが聞こえます。全然聞いたこともない名前でした。調べたら二人とも同じミュージカル映画「Dream Girls」に出演している米国歌手だと分かり、その後ビヨンセは来日公演をしたので、確か武道館だったと思いますが、聴きに行きました。すごい迫力だった。❝ビヨンセは筋肉だ❞と評した評論家もいました。ビヨンセは米国では知らない人はいない位の有名歌手だったのです。でも自分としては、Jennifer Hudsonの歌の方が上の様な気がして、来日したら聴きに行こうと思っていました。

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熱唱するハドソン

ハドソンは、その後グラミー賞を取り、映画「ドリームガール」では主役のビヨンセをさしおいて、「アカデミー賞助演女優賞」まで取っています。またオバマ大統領式典やマイケル・ジャクソンの追悼式で歌ったり、ビヨンセに負けず劣らず活躍していましたが、その後母や兄が殺される事件があり、ハドソンの名前はとんと聞かなくなっていたのでした。今回、映画に主演したと知り、相変わらず活躍しているのだなと懐かしく思いました。

 ハドソンの歌は、記憶と想像に違わず、素晴らしいものでありました。とにかく大声で歌いまくり、魂からの叫びの声を張り上げていました。何千人いるかわからない程多く集まったコンサートの場面で、多くの聴衆が総立ちとなり大興奮している。クラシックコンサートに比してこのスケールの違いは何なのでしょう?ハドソンが演じたアレサ・フランクリン本人はこの映画の最後の場面でコンサートか何かで歌う映像が映し出されましたが、やはり相当の大歌手ですね。ハドソンより若干キーは低い様ですが、素晴らしい。

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   アレサ・フランクリン

ジェニファー・ハドソンはまだ40歳という事ですから、今後来日公演が無いとは限らないので、大いに期待して待ちましょう。