HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『クールベと海・展』観賞詳報Ⅱ-①<クールベに影響を与えた動物画家>

 表記の美術展は、4月10日~6月13日の日程で、汐留パナソニックビル内の美術館で、開催されていました。ところが4/25に発せられた緊急事態宣言の影響で、4/28から5/31の緊急事態宣言解除予定日まで当分の間休館となってしまい見ることが出来なかったのですが、緊急事態宣言が再び延長されて6月20日までとなったため休館が続くのかな?結局「クールベと海展」は再開されることなく終わってしまうのかな?と思っていました。しかし延長された時に、映画館や美術館等が、一定の制限はありますが、再開していいということになり、「クールベ展」も再開されたのです。でも開催期間は6/13までです。その後延長されるという情報は入っていないので、恐らく6/13までのあと残すところ三日間しか見ることが出来ません。今回は海外の例えばルーブルとかオルセーから一挙貸し付けを受けた絵画展ではなく、主として日本各地の中堅美術館所蔵のものを汐留に集積したものですから、全部見るとなると全国を行脚する必要があって、かなり困難だと思われます。あと三日間、非常に低コストで効率良くクールベなどの絵を観賞出来る少ないチャンスなのです。

 さて次の「リンゴの採入れ」と「近づく嵐」は、トロワイヨンの絵で、彼はテオドール・ルソーの知人で、フォンテーヌブローの森にたびたび足を踏み入れ、制作するようになりました。

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りんごの採り入れ

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近づく嵐

 その後の1年間のオランダやベルギー滞在によりそこの影響を受けて動物画を手がけることとなり、特に牛のいる風景画が人気を博しました。「近づく嵐」では、牛の顔や毛並みは細密に、雲は大きな筆使いで、描くことにより、ダイナミックな動きを絵画に表現しています。

 また「羊の群れ」を描いたシャルル=エミール・ジャックは鶏や羊などの家畜を描くことを得意とし、特に羊の音無小夜臆病様で巧みに表現しました。女性羊飼いはメランコリックに杖に寄りかかり、羊の群れと共にくつろいだ風景を表し、一方空の描写はオレンジ色風で表現、木立の暗い色と相まって不安げな状況を対照的に表現しています。ジャックの絵はパリのブルジョアジーのみならず英米国内でも人気があり、当時ミレーより高値で取引されたといわれます。

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羊の群れ

 ところで、音楽の話題なのですが、今サントリーホールで開催されている音楽祭《チェンバーミュージック・ガーデン》で、「エルサレム弦楽四重奏団」によるベートーヴェンのカルテット演奏が続いて居ます。初日のチケットは、手に入ったのですが、その他は売り切れで、ライヴ配信もやるそうなので、聞き逃しや如何しても聴きたい曲も配信で聴けるとばかり思っていたのですが、配信はどうも初日の演奏のみの様です。今日最終日のⅣサイクルの「弦楽四重奏第14番」を聴きたいと思って、配信のWEB申し込みを見たらやっていませんでした。この曲はベートーヴェンの死の直前と言ってもいい時期の作品なので、是非その曲の様子を、初日に凄い演奏を聴かせてくれた「エルサレム弦楽四重奏団」の演奏で聴きたかったのですが、かないませんでした。他の音源でも探して聴く他ないかな?それとも近かじか他の奏団が演奏するコンサートは無いのかな?