HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

オペラ速報/ムーティ指揮マクベス(全四幕/演奏会形式)』・・・ マクベス&夫人共に素晴らしい歌唱

 表記の演奏会は、毎年この時期に行われているもので、昨年、リッカルド・ムーティが「東京・春・音楽祭」で始めた「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」(「イタリア・オペラ・アカデミー」は、コロナ禍で延期となっていました。(このアカデミーはムーティによって、2015年にイタリアのラヴェンナで立ち上げられた)。今回の演奏もコロナ感染状況によりどうなるか心配でしたが、だいたい予定通り行われることになったのです。

 第1回の《リゴレット》に続く、今年の演目は昨年のベルディ『マクベス』です。シェイクスピアの戯曲を原作とし、ベルディは作曲に先立ち、前作『アッティラ』と同様、フランシスコ・マリア・ピアーヴェに台本依頼しました。ヴェルディは1846年9月4日付のピアーヴェ宛書簡で「(前略)マクベスは人類の創造したもっとも偉大な悲劇だ。(略)我々は仮にここから偉大なものを作り出せないとしても、並以上のものは作れると思う。(略)詞句は短く、しかし気品を保ったものにして欲しい。(後略)」と注文を述べています。『マクベス』は、ヴェルディにとって10作目のオペラであり、1847年にフィレンツェで初演されたヴェルディ中期の始まりともいわれる充実作です。その後1865年にパリで演奏される前に、ヴェルディはかなり手直し作曲をし、現在はそのパリ版が演奏されています。

 ムーティは、『マクベス』を、早くも1976年にミルンズ、コッソット、カレーラスらと録音するなど、若き日から得意のレパートリーの一つとしています。

 このアカデミーでは、ムーティが若い音楽家たちにヴェルディのオペラの真髄を伝授していくのですが、今回の公演での、マクベスはルカ・ミケレッティ、マクベス夫人はアナスタシア・バルトリ、バンコはリッカルド・ザネッラートと実力派を揃え、マクダフ役予定だったフランチェスコ・メーリは来日出来なく代役に芹澤佳通となりました。   しかも今年は、一昨年の『リゴレット』は抜粋演奏だったのに対し、演奏会形式での全曲上演なのでたっぷりとヴェルディオペラに浸る期待が膨らみました。オペラの臨場感も盛りあがることと期待して聴きに行きました。
 また、ムーティはこの公演に先駆けて、作品解説を3/6に行いましたが、用事があり聴きに行けないので、配信でも聴こうと思ったのです。しかし中継配信しかなくアーカイブが聴けるディレイ配信が無かったので結局聴けなかった。一昨年と同様の企画は文化会館で聴きましたが、歌手たちを招き、ムーティ自らピアノ伴奏を務め、まるでレクチャー・コンサートの様でしたから、さぞかし今年も熱気溢れる指導と解説が為されたことでしょう。

 今回のオペラ演奏は演奏会形式ですが、ピアノ伴奏でなくオーケストラが付き、ムーティが全曲指揮しました。プログラムの概要は以下の通りです。

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【日時】2021.4.19.18:30~

【会場】東京文化会館大ホール

【指揮】リッカルド・ムーティ

【管弦楽】東京春祭オーケストラ(※注)

【合唱指揮】キハラ佳尚

【合唱】イタリア・オペラ・アカデミー合唱団

※注)特別に編成されたオーケストラで、ムーティとはこれまでも共演を重ねている。全国のオーケストラメンバーを中心に、国内外で活躍する日本の若手演奏家によって構成されている。
オーケストラメンバー
★コンサートマスター ◎首席奏者
ヴァイオリン:安達優希、大江 馨、加藤玲名、城戸かれん、城所素雅、小関 郁、小林壱成、塩田 脩、菅谷 史、直江智沙子◎、長原幸太 ★ 、新田 僚、久田健人、櫃本樹音、福田俊一郎、福田ひろみ、外園萌香、松井利世子、三原久遠、山本翔平、依田真宣、渡辺美穂
ヴィオラ:今川 結、大島 亮 ◎、小室明佳里、鈴村大樹、瀧本麻衣子、田原綾子、冨田大輔、七澤達哉
チェロ:安保有乃、清水詩織、中木健二◎、檜山百合子、森山涼介、矢部優典
コントラバス:赤池光治 ◎、加藤雄太、髙橋洋太、谷口拓史
フルート:梶川真歩 ◎ 、瀧本実里
オーボエ:金子亜未 ◎、﨑本絵里菜
クラリネット:亀井良信 ◎ 、中舘壮志
ファゴット:石井野乃香、鈴木一成 ◎
ホルン:小川 敦、堀口はるな、福川伸陽 ◎、山岸リオ
トランペット:辻本憲一 ◎、星野朱音
トロンボーン:安久津理子、ザッカリー・ガイルス ◎、佐々木匡史
チンバッソ:次田心平
ティンパニ:神戸光徳
打楽器:武田怜奈、新田初実、藤原 耕
ハープ:篠﨑和子 

 

【出演】
マクベス:ルカ・ミケレッティ(バリトン)

バンコ:リッカルド・ザネッラート(バス)

マクベス夫人:アナスタシア・バルトリ(ソプラノ)

マクダフ:芹澤佳通(テノール)

マルコム:城宏憲(テノール)

侍女:北原瑠美(ソプラノ)

主宰者のH.P.によればオペラは全四幕で、物語の要約は次の通りです。

【粗筋】

第1幕

 マクベスとバンコが荒れ狂う雷雨の中、戦場からの凱旋途中、魔女たちに遭遇する。魔女たちは、マクベスがコーダーの領主となり、やがて国王となると予言し、一方、バンコは王の父となるお方と予言し姿を消す。そこへ現国王ダンカンの使者が到着し、マクベスがコーダーの領主に命じられたことを告げる。マクベスとバンコは魔女たちの予言の一部が成就したことに驚愕し、帰途につく。
 夜、マクベスの居城では夫人がマクベスからの手紙を読んでいる。手紙には、戦場からの帰路、魔女たちと遭遇し、自分がコーダーの領主となり、やがては王になると予言され、実際にダンカン王の伝令が到着し、自分がコーダーの領主になり、第一の予言が的中したことが記されている。マクベス夫人は手紙を読み終えると、魔女の第二の予言が実現されることを強く願う。頃良く従者が、国王ダンカンが急務で今晩この城を訪問することになったと告げる。思わぬ好機の到来に夫人は狂喜し、マクベスが帰ってくると、野望を実現させるべく闘志を燃やし、躊躇するマクベスを急きたてると、彼も国王殺害に同意する。
 国王歓迎の祝宴が終わり、王は賓客用の寝室へ入る。マクベスは国王殺害の幻影に錯乱するが、国王を殺し、茫然として寝室から戻って来る。夫人は血塗れの剣を取り上げ、恐怖と動揺に震えるマクベスを叱咤し、眠り込んでいる国王の従者のかたわらにその剣を置き、隠蔽を図る。翌朝、バンコとマクダフが暗殺されたダンカン王の遺骸を発見する。一同、暗殺犯に神罰が下されることを強く願う。マクベスと夫人も何食わぬ顔をしてその場に居合わせ、皆と共に復讐を誓う。

第2幕

 国王ダンカンの息子マルコムはイングランドに逃亡する。マクベスはスコットランド王となったが、バンコが王の父となるという魔女たちの予言を恐れている。夫人の「邪魔者はすべて消すのだ」という言葉に触発され、マクベスはバンコと息子の殺害を決意し、刺客を送る。城外を散策中に襲撃されたバンコは自分が犠牲になり、息子フリーアンスを逃亡させる。
 居城ではマクベス国王即位の祝宴がたけなわである。マクベス夫人が招待客をもてなして乾杯の音頭をとり、宴席を盛り上げているが、戻ってきた刺客からバンコ殺害が報告されると、マクベスはバンコの亡霊に動揺して錯乱し、やがて半狂乱に。参列者の不審がつのる中、晩餐会は中断される。繰り返される夫人の乾杯も空虚なものとなり、人々はマクベスの悪事を見抜く。亡霊の復讐を恐れるマクベスは再度、魔女たちのもとを訪れることを決意する。

第3幕

 雷鳴と稲妻の中、魔女たちが煮えたぎった大釜にトリカブトや猿の血などを投げ込み、奇妙な言葉を唱えながら不気味な薬を作っているところに、マクベスが再び現れ、助言を求める。魔女たちは、マクダフには警戒をおこたらないこと、女から産まれ落ちた者にはマクベスを倒すことができないこと、バーナムの森が動き出さない限り、戦に敗北することはないと新たに予言する。しかし、気がかりなのは、バンコが王の父になるというかつての予言。問い質すと、魔女たちは歴代の八人の王の亡霊を地下から次々と出現させる。その最後にバンコが現れると、マクベスは恐怖の余り気絶する。夫人にこの奇妙な幻影のことを語ると、今こそ雌雄を決す時であると、マクダフとバンコの息子殺害を決意する。

第4幕

 マクベスの圧政を訴える亡命者たちが、スコットランドとイングランド国境近くの荒野に集結している。マクダフは妻子を惨殺された悲しみを述べる。そこにマクベス王への反乱を計画しているマルコムがイングランドの軍勢を率いて現れる。マクダフはマルコムとともに復讐を誓い、兵士たちにバーナムの森の木で擬装するように命令する。
 マクベスの居城では、夢遊病者となった夫人が毎夜、城内を徘徊し、手に付いた血を洗い流す仕種を繰り返している。まだここに血痕が残っていると呟く放心状態のマクベス夫人の行動と言葉に、医師と侍女は恐れおののく。一方、マクベスはマルコムとその一派が反乱を起こしたことに激怒し、反撃を命じるが、バーナムの森が動き出したという続報に、自ら戦場に赴く。バーナムの森が動き出さない限り、王位は安泰との魔女たちの予言があったからだ。マクベスとマルコムの軍勢が戦闘を繰り広げ、やがて一騎討ちとなる。マクベスは、自分は女の産道を通って産まれた者には殺されることはないという魔女たちの予言をマクダフに告げると、マクダフは、自分は女の腹を裂いて産まれたと高笑いしながら答える。マクダフが帝王切開によって産まれたことを知らされたマクベスは愕然とし、マクダフの剣に倒れ、マルコム軍が勝利を収める。マクベスの死により、マルコムが国王となることを讃える合唱が高らかに歌われ、圧政の終焉と勝利を祝福し、幕となる。

 

【演奏の模様】

 1997年のムーティ指揮のスカラ座公演(Renato Bruson, Maria Guleghina, Carlo Colombara, Roberto Alagna.出演)を前もって聴いておきました。それにしてもスカラ座のオケピットは広いですね。楽器が沢山入りそう。ムーティもゆったりと演奏しています。 映像では、ムーティがRenato Bruson,とMaria Guleghinaをピアノの前に立たせて歌の指導をしているところも映っていました。一流の歌手陣とは言え、ムーティはムーティのマクベスを作りたかったのでしょうね。

 ところで昨日ドニゼッティのオペラ『ルチア』を聴きましたが、舞台は17世紀のスコットランドでした。今日のこの『マクベス』は、シェイクスピアの戯曲がもとになっていることは言うまでもありませんが、これもまたスコットランドが舞台なのです。  

  11 世紀、ノルウェーと戦争中のスコットランドの将軍達と王が出て来る、シェイクスピアの四大悲劇の一つです。ダンカン王とマクベスは、歴史上の人物で、前者は従兄弟である後者に殺されています。

 ヴェルディはフィレンツェ・ペルゴラ劇場の委嘱で、1846年、前作『アッティラ』と同じ台本作家ピアーヴェの台本に作曲したものです。この台本作家と組んで後には『椿姫』他多くの傑作を生んでいます。この「マクベス」では、魔女たちが大きな役割をしていて合唱で表現されていますが、魔女の出現するオペラ作品は結構多いですね。

 さて演奏・演技の模様はどうでしょうか。 

   先ず今日のステージ配置ですが、指揮台の手前にソリストが並び、管弦は、通常の配置、即ち客席から見て左翼にヴァイオリン、右翼にチェロ、ベース、中央にビオラその奥に管楽器が取り巻き、奥左翼に打楽器、ハープが通常の位置のヴァイオリンの後ろ辺りです。管楽器の後ろには合唱団が、左翼に女声合唱20人、右翼に男性合唱19人が四段にならんで歌いました。

 時間になり颯爽と現れたムーティは、指揮台で軽く挨拶するとすぐに前奏曲のタクトを振り始めました。流暢な身のこなし、とても今年80歳になるとは思えません。管弦楽は二管編成の12型、本格的な器楽編成です。

 歌で印象深かかった処は、やはりこれまでも有名とされる場面でした。

①第1幕のマクベス夫人のアリア「さあ急いでいらっしゃい」が、最初のスポットライトの一つ。

マクベスからの手紙を読んだ夫人は、

「Ambizioso spirto
Tu sei Macbetto... Alla grandezza aneli,
Ma sarai tu malvagio?
Pien di misfatti è il calle
Della potenza, e mal per lui che il piede」

と歌うのですが、野心的  栄達へ憧れ、悪になれるか、悪事の導き、権力、などの言葉が次々に出て来ます。夫人は驚くほどの悪人ですね。恐ろしい。それは次の歌で明瞭です。

「Dubitoso vi pone, e retrocede!                        Vieni t'affretta! Accendere
Ti vo' quel freddo core!
L'audace impresa a compiere
Io ti darò valore;」

引き返したら、さあ急いでいらっしゃい、冷たい心臓に火をつけてやる、勇気を付けてあげる。というのですから、すさまじい限りです。さらに続けて、

「Di Scozia a te promettono
Le profetesse il trono...
Che tardi? Accetta il dono,
Ascendivi a regnar.」

予言者たちの贈り物を貰いなさい                        スコットランドの王位を                            ためらっているの? 一杯
王座に就き君臨しなさい。

 ですって!マクベスが可哀そう!

マクベス夫人役のアナスタシア・バルトリは、第1声より、予想を遙かに超えた素晴らしい声を、あの大ホール一杯に響かせ、張りもある力強い歌唱で、東京オペラ・デヴューを果たしました。大きな拍手が湧きました。

 

②第1幕7場「マクベスの大シエーナ」を歌うマクベスの場面、マクベスは予言や夫人に背中を押され、ダンカン王を殺害しようと剣を手に進んで行く、ためらう気持ちもある自分を鼓舞して歌うのです。          

「Mi si affaccia un pugnal!                          L'elsa a me volta?                               Se larva non dei tu, ch'io ti brandisca...」 

 私には短剣がある。探検の柄は自分の方を向いているな

「Odesi un tocco di campana                           E' deciso... quel bronzo,                            ecco, m'invita! Non udirlo, Duncano!

E' squillo eterno                                Che nel cielo ti chiama o ll'inferno.」

ベルが鳴っている。決意はした。ベルが呼んでいる。ベルを聞くでないダンカン王よ、お前の死のベルだ。天国か地獄に呼ぶベルだ。

 この箇所をマクベス役のルカ・ミカレッティは、比較的細めの体躯のどこからあの様な強いテノールの声が出るのかと思われる程の歌を披露したのです。

ここでも、大きな拍手。

 第一幕では、この他に、バンコ役のリカルド・ザネッラートが、深いいい声のバスを披露していました。イタリアには声が良くて歌のうまい歌手が沢山いますね。 

 

③第2幕2場でマクベス夫人の歌う「日の光が薄らいで」            「luce langue, il faro spegnesi
Ch'eterno corre per gli ampi cieli!
Notte desiata provvida veli
La man colpevole che ferirà.
Nuovo delitto! E' necessario!」

日の光は薄れ、空の灯台の光は消える                      広い空を急ぎ動く太陽の光                           待っていました夜よ、そっとヴェールで光を                   人を殺める罪の手から隠して欲しい                       新規の犯罪が必要となっている

ここで、バルトリは、歌だけでなく(さすがに歩き回りませんが)手振り、体の動きなどを交えて声量のある甲高い声で歌い、マクベス夫人の悪くどさを見事表現していました。なかなか表現力もある歌手と見ました。

 ここまでムーティの指揮は、肩ひじ張らず大げさな動きをせず、だけれどもオケを自分のペースに巻き込み、指示通りの演奏をして呉れているという信頼と自信に満ちている様に見えました。

 これは次の第3楽章でも感じたことで、オケは合唱と相まってムーティーの手のひらに載っているが如き演奏をし、ソロの歌を引き立てていました。

③第3幕の後半で合唱に続き、マクダフが歌う「ああ父の手は」は悲劇の歌の頂点の一つです。

「O figli, o figli miei! da quel tiranno
Tutti uccisi voi foste, e insieme con voi
La madre sventurata!... Ah, fra gli artigli
Di quel tigre io lasciai la madre e i figli?
Ah, la paterna mano
Non vi fu scudo, o cari,
Dai perfidi sicari
Che a morte vi ferir!」

おー子供たちよ!我が子よ!                            おまえ達は全員殺された。                           一緒の可哀そうな母親までも。                         虎の様な爪を持つ者の処に                           母子とも残して来てしまったのか?                       ああ、この父の手は                              まったく守れなかった、愛しき者たちを!                     危険な暗殺者により殺されるのを!

妻子の命を奪われたマクダフ嘆きははかり知れません。悲しみは如何程でしょう。深まれば深まる程、復讐の気持ちは募ったことでしょう。

マクダフ役の芹澤佳通は、マクベス役と夫人役達の歌に触発されたのか、日本人離れした大きな声を張り上げ、妻子を失った悲しみを歌いこなしていました。

 

⑤第4幕 第4場「夢遊の場」でマクベス夫人が歌います。

「Di sangue umano
Sa qui sempre... Arabia intera
Rimondar sì piccol mano
Co' suoi balsami non può.
Oimè!...」

血の痕が                                   まだここにある アラビアのインテリアにも                   この手を清めよう バルサミ油は見つからない、                      ああ

「I panni indossa
Della notte... Or via, ti sbratta!...
Banco è spento, e dalla fossa
Chi morì non surse ancor」

部屋着を着て                                 夜の・・・さて行って手を洗ってこよう。                    バンコは死んだ。                                死んだ者は帰ってこない。

ここの場面がマクベス夫人のアリアで一番有名なのでしょう。ソプラノのリサイタルでもよく歌われます。

バルトリは、ここでもまた、正気を失ったマクベス王の妻(女王)を硬軟織り交ぜた歌声で表現、最後の力を振り絞る様に大声で歌い切りました。

この日最高の大きな拍手が起き長い時間続きました。

 以上の他にもいい歌だなデュエットがいいなと思った箇処も色々ありました。が百聞は一見に如かず、音楽はまず聞くことが先決だとつくづく思う今日この頃です。

 追記、さすが巨匠ムーティー、若い人を集めた管弦楽団を何日練習したのか、これだけ見事な統率の取れた、まとまりのある音とアンサンブルを作り出し、一流のアンサンブルを作りあげた、それよりも何よりも、鳴り響く音の一瞬の間の取り様の、この見事な演奏をしたオケを作り出すとは凄いことだと思いました。今日は聴きに来てよかった。オペラだけでなく管弦楽団の素晴らしい演奏も聴けて、続けて二度当りを引いたような得した気持ち、満ち足りた気持ちになり、感慨深いものが有りました。