HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『第89回日本音楽コンクール声楽部門本選会』拝聴

 毎年恒例の第89回日本音楽コンクールの本選が、10/24~10/27の日程で開催されています。

 今日(10/26)タケミツメモリアルホールで行われた声楽部門の本選会の模様を聴きました。

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日本音楽コンクール(声楽部門)

出場者は次の六名です。(演奏曲目は『』内)

①秋本悠希(メゾソプラノ、東京藝大大学院修了)
・團伊玖磨『「舟唄(片恋)《五つの断章より》』
・A.シェーンベルク『4つの歌作品2より「1期待  2僕にあなたの金の櫛を下さい 3高揚 4森の太陽」』

②前川そふぃあ(メッゾ、カーティス音楽院)R・シューマン『女の愛と生涯より 「1あの人に会ってから 3私には分からない、信じられない 6 優しい友よ、君のまなざしは 8今あなたは最初の悲しみを私に与えた」』

③井上大聞(バリトン、新国立劇場オペラ研修生)
R.ヴォーン・ウィリアムズ『旅の歌より「1放浪者、3道端の火、4青春と恋、6無限に輝く天、7私はどこにさすらうのか、8言葉の響きは明るく」』

 

〈20分の休憩〉

 

④照屋篤紀(テノール、武蔵野音大大学院修了)
S.カルク=エーレルト『幸福の杯作品62-1〈4つの詩より〉』
A.ライマン『ヘルマンに』
R.シューマン『ひそかな涙作品35-10〈12の詩より〉』
R.シュトラウス『愛の賛歌作品32-3〈5つの歌より〉』

⑤小林啓倫(バリトン、国立音大大学院修了)
G.マーラー『子供の魔法の角笛より(死せる鼓手)(少年鼓手)(原光)』

 

⑥谷垣千沙(ソプラノ、シュツットガルト音大大学院修了)
シューベルト『秘やかな恋作品106-1D922』
中田喜直『サルビア』
H.プフィッツナー『菩提樹の下でOp.24-1〈声とピアノのための4つの歌曲より』
H.ヴォルフ『慈母マリア像を前にするグレートヒェン』


【演奏の模様】
皆さん殆どの出場者が堂々と自信満々そうに登場しました。プロの歌手でもあそこまではしません。普通に何気なくではいけないのでしょうか?


①あまり聞いたことのない歌が多く、團伊玖磨以外は、言語も何かはっきり聞き取れませんでした。姿勢はとてもいいのですが、音の出所が不明瞭。声は奇麗でした。
②まるで椿姫が登場したのかと思う程のフンワリした大きいドレスを着用、腹部をキュッと締めつけて発声に影響ないのでしょうか?シューマンの有名歌曲で勝負した姿勢は評価したいですが、残念ながら愛の表現力不足。この曲の偉大さが大きすぎましたか?声は奇麗でしたよ。


③声量もありバランスもよく迫力ある歌声を響かせていました。でもこの歌い方は、オペラ的過ぎませんか?


④声は大きいのですが、申し訳ないです、魅力を感じませんでした。歌としての統合性がもっと出るといいですね。


⑤最初の歌は、大きい声で力演しているのですが、歌曲の良さが伝わってきませんでした。次のゆっくりとして、しみじみと歌う段になって`本領を発揮しました。それにしても、マーラーの歌曲にはいいものがありますね。いいと感じました。


⑥歌曲の王道のシューベルトやヴォルフを歌う姿勢はとてもいいです。声もやや細いですが、奇麗なソプラノです。余りにも知られた曲だと他に一段と抜きん出るには、相当な技量が必要になるでしょう。

 

以上感じたことでした。声楽部門を聴きにきたのは、ひょっとして、歌の大器に巡り会うかも知れないとの期待があったためでしたが、残念ながら残念な結果でした。でも未完の未完大器は、二人程いたと思います。何番目の出場者かは言いませんが。