HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『益々増えるコロナ感染』

 新型コロナの暴勢は全世界を席券し、わが国でも益々その脅威に晒されています。東京都では想定の2倍ともいわれるスピードで、連日40人を超える新たな感染者が増えており、三月二六日、一都四県(埼玉、千葉、神奈川、山梨)の知事は、首都圏の住民の不急不要の外出自粛を要請する事態となっています。都知事によれば「感染爆発の重大局面」に瀕していると言います。特にこの週末は強く外出自粛を求めており、政府との連携により、(私権を制限できる、即ち法的に外出禁止を命令できる)非常事態宣言の準備も行っている様です。確かにデータから見てもその通りですが、どうも諸外国(特にドイツ、フランス等欧州諸国)と比べて、我が国のコロナ対応は早め早めの決断がなされず後手、後手に回っている感がするのですが、如何なものなのでしょう?一ヶ月以上前の記事にも書きましたが、“不特定多数の人が集まる音楽会に、一人でも感染者が自分でもそうと分からず紛れれば、感染の拡大は必至です。マスコミ報道をみても最近、感染経路が分からない感染者が発生しています。顕在化しない感染者からあちこちで感染が広がりつつあると考えた方が正しいのでしょうか。結局日本の当局のあの程度のやり方では、抑え込むことが出来なかった訳ですから(2020-02-19付記事『今後の音楽会の行方』参照)。”  という状況は、何も音楽会に限らず、複数の人達の集まりで、ある程度の時間の接触(食事、会合、会合)があれば、保菌者からクラスター感染が起きることは、その後の実例で立証されていることです。もうあれから一か月も経っているのですから、隠れた感染者はどの位の規模になっているか空恐ろしい程です。
 「要請」しても、それに従わない例は、既に埼玉アリーナの大規模イヴェントの例を見れば、また数少ないですが、ありきたりの‘コロナ対策をしている’と称してコンサート他を強行している例を見れば、如何に実効が上がりづらいか一目瞭然です。また週末の接触が無いければ確かにその分だけ感染増は減るかも知れません。でもそれは焼け石に水でしょう。だって休日明けには再び、職場に向かう人々の群れが、駅で、公共交通機関内などで、再び接触感染の恐れの場に晒される訳ですから。時差通勤の勧めを盛んに放送したり宣伝したり、企業に要請したりしてはいる様ですが、満員電車はまだ多く走っているのです。テレワーク(これが出来るのはごくごく一部の企業でしょう)の勧めも盛んに求めていますが、さすがに職場に行くなとまでは言えないのでしょう。だって経済活動が止まってしまえば、人間の血液循環を止める様なものですから、日本経済は瀕死の瀬戸際に追い込まれてしまいますから。
 でも冷静に考えてみましょう。このままじわじわとコロナ感染が増えて行けば間違いなく爆発的な感染に追い込まれることは火を見るより明らかです。そうなれば学校も、職場も、街も交通機関もロックアウト状態にせざるを得なく時が来ます。欧州のパンデミック状態の国の例を見れば明らかです。その場合遅かれ早かれ瀕死の状態に追い込まれてしまう。そうすると手遅れの被害の処置に要する労力、費用は、早めの被害の処置に要する労力、費用の何倍も何十倍もかかるかも知れない。血液循環がストップすれば、日本経済がストップすれば、すぐさまICU(集中治療室)で、「人工心肺」を稼働させなければ死に至ってしまう恐れがあります。そうなるかどうかはひとえに治療法および患者の体力がものを言います。日本経済は、2、3週間や1か月位持ちこたえる体力は十分あるのでは?大企業(会社によってばらつきはありますが)に限って言えば、これまで貯めて来た内部留保が相当あるだろうし、本当に死に瀕する危険があるのは中小企業、零細企業、個人企業です。これ等には、緊急の「人口心肺」即ち輸血(緊急融資)で何とか死を回避しなければならない。さらに赤字国債が増えることになるとしても。この巨大な敵には出血を覚悟で、“肉を切らせて骨を切る”覚悟でなければ勝利することは出来ないでしょう。誰もが出血なしに済ませられるといった生易しいものではないのです。あの厳しい第二次大戦で敗戦したとは言え、その困窮を耐え抜いて復興した日本民族ですから、必ずや成し遂げられる底力は備えていると思います。
 その他気になる点。
 ① 電車、バス、地下鉄等の換気を促す放送はあっても、ほとんど窓が開いていません。乗車した時、開いているのはほんの数か所。自分が乗った場合、先ず出来るだけ多くの窓を大きく開ける試みをしますが、こびりついて開かない窓もある。開けたとしても自分の乗った車両しか出来ない。輸送会社として前もって全車両の窓を開けておく事は出来ないものなのでしょうか?社内放送では「周りのお客さんの迷惑にならない様に・・・」とか言っている。それは平常時でしょう。この危機的な時期に窓を開けても皆さんから文句は一度も出たことが有りません。輸送会社の換気の本気度を疑いたくなります。
② 映画館、デパートその他でエスカレーターのベルトに布をあてて清掃(多分除菌も)しているところを何回も見ましたが、駅、(少なくともこれまで乗った鉄道会社の駅)では見たことが無い。これはたまたま清掃の時間帯に、通り合わせなかったからかも知れませんが気になる点です。