一昨日1月5日(火)は寒の入り、めっきり寒くなってきました。これまでは比較的暖冬だったのか、関東地方の正月は晴天の日が多くて日向は暖かでした。その分余計に寒さが身に滲みる今日この頃です。今日は松の内の最終日、正月も終わりです。七草粥を食べました。
家内が、今年は洋風粥にしたこと、春の七草の代わりに各種ハーブを揃え、リゾット風に仕立てたこと、何かのレシピを参考に自分で少しアレンジしたことなどを説明。
造ってくれたのだから有難く頂きますが、内心、美味しいのかな?と若干不安。
食したらそれがなかなか美味だったのです。いつもの七草とは違うハーブ(イタリアンパセリ、ルッコラ、スピナッチ、ディル、ラディッシュ バジル)の香りがし、
トッピングして炊いたという魚介サイコロ(解凍品)の風味もマッチングして、「味付けは何で?」と訊いたら「ひ・み・つ!」だそうです。洋風でも土鍋で炊いたところが面白い。
リゾットに使うハーブの量は僅かなのに少量は売っていないらしく、結構多量に購入した残った分は「ハーブサラダ」にして呉れました。
見た目はカラフルですが、ややごたごたした感じもしないではないです。でもそんな事絶対口に出して言えません。
これも美味しかった。中心部の長い瓶詰め「茹で白アスパラ」、その下のボール深部には、「トマトとほうれん草のアンチョビー炒め」と「胡瓜・セロリ・イカ燻のあえもの」が潜んでいて、周りのハーブとトッピングのサーディーンと一緒に取り皿にとって食べたら、各種具材のハーモニーが、口の中で調和がとれていました。
古来日本の「七草がゆ」の由来は、正月7日(人日)、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕の節句)、9月9日(重陽の節句)を合わせて五節供と呼び、その中の1月7日を過去1年の厄払いと、これからの1年の無病息災と招福を祈願する「人日(じんじつ)の節句」として、この日には、万病除けと邪気払いに良いとされる7種の野菜や雑草を入れた粥に餅を入れた七草粥を食べる習慣があったそうなのです。
『芹なずな 御形 はこべら 仏の座 すずな すずしろ これぞ七草』
四辻善成左大臣
この歌を詠んだのは、南北朝時代の公卿・四辻善成(よつつじのよしなり)。左大臣になったのは 応永2年(1395年)、70歳のときだそうです。南北朝合一が成った3年後です。左大臣といえば、臨時職の関白や太政大臣を別として臣下の最高位ですが、すでに実権は武家に移った時代。権力は将軍・足利義満に握られ、左大臣には権力がなかったでしょう。
また光孝天皇も「春の七草」関連の歌をうたっています・
『君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣でに 雪は降りつつ』
光孝天皇(830~887)は第58代、平安時代の天皇です。この歌は、親王時代に作られたものと謂われています。
また「春の七草」に関しては以下の日本のわらべ歌は、7種の野草名を覚えるのに都合が良いものでした・
『せり なずな ごぎょう はこベら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草』
先の和歌にリズムと節をつけて吟ずる歌もある様です。
『ななくさ なずな とうどのとりが にほんのくにに わたらぬさきに』
音楽では、邦楽も作曲されていて、折に触れて演奏されています
野村正峰作曲『筝曲 春の七草』箏、三味線、尺八
明石市魚住町の住吉神社で開催されました「卯の花まつり」より、菊樫会の演奏
詳細は省きますが、『秋の七草』というのもあって、その邦楽の楽譜は以下の図書館で所蔵されています。
〇文部省音楽取調掛『秋の七草』(山田流筝曲譜、地付)東京文化会館音楽資料室or東京藝大付属図書館所蔵
ところで、やはりコロナ禍により2回目の「緊急事態宣言」を発する事態に日本も追い込まれました。昨年4月の緊急事態宣言時には感染者数が東京で140人/日台、各地では二桁台だったのに、今回はけた違いの感染者数が出ています。遅ればせながらの感がある「緊急事態宣言」でどれ程効果が上がるのでしょうか?
参考までに昨年4月8日の記録『益々緊迫するコロナ情勢』を以下に再掲します。
《2020.04.08[『益々緊迫するコロナ情勢』》再掲
非常事態宣言をしたにも関わらず、今日の感染者増加数は東京、神奈川で記録を更新しましたね
どんどん増えています。それなのに都と国とが意見が合わなく、閉鎖要請業種をどうするか官僚たちの折衝でもめていて、まだ要請業種を示せていないというではありませんか。これって国民の命を第一にするという首相の言葉に添ったやり方なのでしょうか?ぐずぐずするうちに一人、二人、四人、十六人と指数関数的に感染者は増えてしまうでしょう。経済的打撃は必ず取り戻せます。命が無くなったら、生きている国民数が大きな打撃を受けて減ってしまったら、人口が減ったら、経済も立て直せません。何とか早くして下さい。
今日も又音楽会関係の中止、延期のメールが入っています。やはり懸念していた様に、4月13日のミラノスカラ座来日公演のチケット販売は延期になりました。いつになるかわからないとのこと。それはそうでしょう。誰が考えてもミラノのあの惨状ではオペラ公演など暫く来れないでしょう。ラフォルジュルネもなくなったし、最近案内の来たNHK音楽祭も本当に開催出来るのでしょうか?来日出来るのでしょうか?チケット抽選申し込み案内が来たので一応申し込みましたけれど。???