HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ベルリン・フィル演奏会(速報)

 先程、ミューザ川崎でベルリン・フィルの来日公演を聴いて来ました(2019.11/19 19:00~)。演奏曲目は①R.シュトラウス作曲『ドン・キホーテ』②ベートーヴェン作曲『交響曲第3番「英雄」』
 指揮者ズービン・メーターは、83歳のご老体を一歩一歩ゆっくりと、しかししっかりとした足どりで登場し、満員の観客の拍手を受けました。

 ドンキホーテは、買い物おじさんとしてはよく行くのですが(😁)、クラッシック音楽としては、殆ど聴いたことがないので、事前にカラヤン指揮のベルリンフィルの録音を聴いておきました。でも今日聴いた音楽は、迫力が全く違う完全に別物でした。兎に角アンサンブルの厚みが違う、例えれば、一冬積もり積もった雪山を見るのとスイスアルプスの分厚い氷河を見るのとの差、いや例えが余り良くなかったかな?兎に角音の厚さと透明感が違います。先日聴いたウィーンフィルのアンサンブルより重厚で音量も大きかった気がします。ウィーンフィルは100人を超す一大編成、今日のべルリンフィルは、総勢90人程だったでしょうか。それでも音量は卓越していた。②の3番でも同じことが言えます。①ドン・キホーテは弦楽アンサンブルの透明感と金管、打楽器が一緒になった時のアンサンブルの色彩感(あくまで、自分の頭で感じた色彩感ですが)も際だって印象的でした。昔、マドリッドの公園に立つドン・キホーテの銅像越しに空を見上げた時、真っ赤というか、紫だちたるあかね色に染まった夕焼けを見た感覚、を思い出していました。チェロとビオラの独奏も素晴らしかった。さすが超一流の演奏家を揃えていますね。②は日本のオーケストラも、度々演奏するので、よく聴く曲ですが、オーボエの独奏が見事でした。ズビン・メーターは指揮椅子に座りながら独奏パートにしっかりと合図を送り、アンサンブルになると腕を小さく振って、練習で作りあげた音を確認するかの様に、耳をそばだて指揮をしていました。3番の演奏が終わると会場は一瞬静まり返り、その静寂を破って大歓声、拍手の嵐に見まわれました。