HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

今日(3/20木曜)は春分の日です。

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 春分の日は、即ち春彼岸の中日(チュウニチ)です。彼岸は七日間あるのですが、タイミングを見計らって、お墓参りに行くことにしています。昨日までは、横浜でも雪混じりの雨の日で、外に出ると凍える様な寒さだったのですが、この中日は先ず先ずの天気なので、墓参りには良い日かも知れません。又今年の春分の日は「仏滅」で「社日」ですから、お供えはタンパク質系でなく穀物由来がいいでしょう。社日は、春分と秋分の最も近い戌の日にあたり、1年に2度あります。 
    春の社日は種まきの時期であるため、五穀豊穣を祈願します。  秋の社日は収穫の時期であるため、実りに感謝します。 
    社日には、産土神(うぶすながみ)様(生まれた土地を守る神様)に感謝を込めてお祀りやお詣りをするという意味があります。 社日のお供え物としては、米や野菜などの農作物や、餅、お酒を供えるのが一般的です。

 お墓参りは、故人をしのんで先祖を祀る意味合いが有りますが、これとは別に近親者の命日には、「・・・回忌」として死後の年数を満で数えて、祭祀を取り計らうことも有ります。実はつい先日の命日に、うちの上さんの実母が没後満六年経ったので「七回忌の法要」を菩提寺で行いました。故人に近い親戚(1~2親等)だけのささやかな祭祀でしたが、未だ以て仏教の慣習は続いているのですね。こうした祭祀やお墓参りをすると、若い時とは違って、次は自分たちの世代の番だと思う様になってきました。

「人生古より誰か死無からん」

これは13世紀南宋の宰相、文祥天の次の有名な詩の一節です。

《過零丁洋》文天祥

 辛苦遭逢起一經

 干戈落落四周星

 山河破碎風漂絮

 身世飄搖雨打萍

 皇恐灘邊說皇恐

 零丁洋震膜零丁

 人生自古誰無死

 留取丹心照汗青

 

    文祥天は、20歳で、科挙試験の状元となり、(昨今の日本だったら、旧帝大銀時計トップ卒業、国家公務員試験トップ合格、司法試験トップ合格の三冠王より状元になるのは難しいでしょう)国の官僚の中心として活躍した人ですが、元により、南宋が滅ぼされた時、南宋の宰相(総理)として捕虜となったけれど、元のたびたびの説得と脅しに屈せず、きっと「二君に仕えず 元なにするものぞ」の気概があったのでしょう、死の道を選んだのでした。