今日から六月、水無月です。似た様な呼び方の月名で「神無月」があります。「10月は、日本中の神々が縁結びの相談をするために、出雲大社(縁結びで有名)に集まる月と考えられてきました。 そこで、各地には神様がいなくなる月、つまり、“神無月(かみなしづき)”が、“かんなづき”になったといわれます。 逆に、出雲では“神在月(かみありづき)”と呼ばれてきたそうです。
ところが「水無月」は丁度梅雨の頃、水が無いどころか雨ばかり降っています。「無」の意味が異なるのです。即ち水無月の「無」は、「ない」という意味ではなく、「の」にあたる連体助詞「な」であるため、「水の月」という意味になります。 今まで水の無かった田んぼに水を注ぎ入れる頃であることから、「水無月」や「水月(みなづき・すいげつ)」「水張月(みずはりづき)」と呼ばれるようになりました。それにしても、今日の関東地方は、まずまずの天気でしたが、昨日までは、断続的に雨が降る日が多く、梅雨入りしたのかと思われました。しかし、気象庁の宣言はまだありません。雨の日の間に晴れる日があるので、未だらしいのです。こうした状況を「梅雨のはしり」と呼ぶらしい。「梅雨の先がけ」、「走り梅雨」とも。このぐずついた天気は、5月中旬から下旬にかけて、沖縄や奄美地方が梅雨入りすると、本州の南岸にも前線が停滞することがあり、関東地方等では、まるで梅雨を思わせるような、天気となる時があるのです。
今日は6月の「はしり」、チケットも今月発売日より早い先行発売が今日ありました。何れもピアニストのリサイタル、ブーニンとキーシンです。勿論両者には関係がなく、別々の日の別々の演奏会で、発売元も異なったチケット会社でした。キーシンは、割りとすんなり買えましたが、ブーニンは、中々繋がらず、希望の席に繋がって購入支払いまで進んだと思ったら、そこからの手続きで躓きました。二重認証とやらに時間を費し、これでOKかな?と思った途端、時間オーバーで、他に売れてしまったのです。仕方なく別な席を選んでいると時間が経ってしまうので、すぐクリック出来るところ又すぐにクリックと禄に確認しないで進んだら、何とか全購入手続きが済みました。しかしその後で座席番号を見たら、普通だったら希望しない様な席でした。でもその数分後には、売切の表示が出ていたので、買えただけでもラッキーだったかも知れません。ブーニンのサントリーホールチケットは、次は、6月10日10時からの一般発売があります。今年の全国ツアーも、各地売り切れのホールがほとんどで、相変わらずの人気です。ショパンコンクール優勝から幾星霜、苦節の人生を歩んだブーニンの人気は、判官びいきの側面もあるかも知れませんね。いつだったかのNHKテレビ放送を見てたら、ファンがインタビューに❝私の人生そのもの、若い時の思い出❞といった趣旨の事を答えていた中年女性がいました。判官は言うまでも無く、源義経です。いつだったか(今年ですが)、NHKEテレで、人形劇の番組があり、それを録画して置いて見ました。タイトルは❝人形歴史スペクタクル『平家物語』❞です。それが良く出来た人形とその生き生きとした動きは、「人形浄瑠璃」張りのものが有ります。その中の何回目だったか忘れましたが、源氏の負け戦さの結果、頼朝は伊豆に、義経は鞍馬山にいわば流されたのと同じ身となりました。しかし成人した義経は、死を覚悟して平家の本陣に単身乗り込み、敵将に直談判するのです。そうした「男は度胸、女は愛嬌」といった価値観が、平家の女人をして義経に随分と好意を持たらす要因となったみたいです。まー平家としてはそれが滅亡の契機の一因となったのかも知れませんが。
「判官びいき」、どこか女性の心を揺さぶるものがあるのでしょうね。ブーニンもそうかも知れません。圧倒的な女性人気!!