3月2日(土)に、吊るし雛の展示を見に行きました。場所は、横浜市泉区内の『天王森泉館』です。この時の雛人形展示状況については、即日記録を記しました。雛人形は、段飾りも吊し雛飾りも見事なものでしたが、今回は最寄り駅から当該館までの往復ウォーキングで見た田園風景、及び当館周辺エリアの「天王森公園」の風情について、見たこと感じた事を記したいと思います。
降り立った駅は、横浜市営地下鉄ブルーライン下飯田駅。所要時間はブルーライン横浜駅から20~30分(時間帯により若干の差)、戸塚駅からだと10分程度です。
改札口を出ると左手一体は建築中のビルの工事がかなり進んでいるのが目に留まりました。
目的地の「天王森泉館」に行くには、市道環状4号線沿いを南方向(国道1号線原宿交差点方面)に20分程歩き、
鍋屋交差点で右折、一車線程の市道泉町449号線に入ります。
ここから左右右には、森に囲まれた家や田畑の田園風景が目に入って来て、泉川という2級河川も流れてました。畑では、農夫が、土を掘り起こしています。間もなくやって来る春の準備に余念がない様子。
しばし歩みを止めて、のどかな風景を眺めていると、一服の絵の様です。半日くらいかけて写生にふけたら、いいだろうなと思うのも、自分には絵を描く才覚も、ゆっくり出来る時間も無いことが分かっているからかも知れません。 のどかな雰囲気に農作業を描いたミレーを思い出してしまいます。
道路際の藪には、早咲きの椿の花がびっしり咲いていました。
道すがらアロエの温室栽培ハウスが有りました。見てみたかったのですが休みでした。
暫く歩くと小さな沼の様な水溜まりが有りました。枯れた植物の様子から見ると、田or沼に睡蓮を植えていたと推測されます。収穫後の蓮池でしょう。
写真を撮りながら10分程歩いたでしょうか、やっと目的地の「天王森泉館」に着きました。
ひな人形の展示に関しては、3/2の記録『明日3月3日(日)は上巳の節句です』に記しました。今回は、その敷地内及び周辺の『天王森泉公園』の植物等ついて記します。
雛人形展を一通り見終わって、敷地内から道路側に目をやると、敷地の左側の通用門の外に小さい灌木に花咲き、花の先端が少し赤く見えました。近づいて見ると「赤花ミツマタ」と書いてありました。
ミツマタは古来和紙の原料です。この一帯は湧水が豊富に出る地域なので、製紙工場が発展したのでしょうが、恐らく製紙業も可能だったでしょう。庭は狭いながら植栽、手入れがされていて、かなり大きい白梅の木が有りました。
地面には野草などが植えてあり、説明書きも立てられていました。歌にもある「ニリンソウ」でした。
アヤメの一種でしょうか?
どうも『寒咲き菖蒲』という花の様です。『天王森泉館』の周り一体にも主に草花が植栽されている様です。
今の時期は寒いのでこれから春以降沢山の花々が咲くそうです。『ラッパ水仙』も植えてありました。
暖かい季節には、様々な蝶が花に寄せられて飛んでくるばかりでなく、この地で越冬し成虫になる蝶もいると書いてありました。
この館を廻り込んで小さな散歩道が整備されています。小路は緩やかな上り坂になっていて側の土手の下には湧水が流れる小渓流、小さな滝、池などが有りました。
この館を廻り込む様に散歩路が整備されていて、少し登り坂の路の両サイドの土手に以上の花々が植えられているのです。
小路の右サイドは下方に下がる土手になっていて、その下に沿って湧水の小川が流れていました。
小川は上流の高台から湧水してくる様でして、段差の処は小さな滝の様に音を立てて流れ、下流には小さな池も有りました。
この小路の土手側には置石のベンチがあって、そこに座りながら、水の流れを呆然として見ながらチョロチョロと小滝のいつ果てるとも知らない音を聞いていると、のんびりした気持ちを通り越して、何か忘我の境地に至る様な気さえしました。小川の上流は灌木の高台になっていて、地層的には丁度断層の割れ目から湧水が湧き出て来るようです。灌木の中には竹林もあって,大きな孟宗竹が生えていました。