HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

『春風が誘う梅林』探訪

    先週2月4日(木)、関東地方では記録を塗りかえる最速日の春一番が吹きました。

この週末もさらに温かい日となり、春風に誘われて梅林を見てきました。

①大倉山梅林公園(横浜市)

 東急東横線の大倉山駅からすぐの所にあります。緊急事態宣言が延長になったことがあってか、公共交通機関はかなりすいていました。時間帯も乗客が減ると思われる午後の少し遅い時間を選びました。改札を出てすぐ横の坂道を上ると公園入口に着きます。

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 入口から少し行ったところに欧州風の白い洋館が見えてきました。大倉山記念館です。

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時間の関係で中は見学せず、さらに足を梅林の方へ進めます。花の咲く木や実のなる木が路傍に見える。

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 その先には、広く窪地になっている地形に沢山の梅の木が植えられているのが目に入って来ました。紅白の梅の花が本数は少ないですが咲いていて、木々の緑に映え絵の様な綺麗な風景、黒い梅の枝もアクセントになっています。 

 

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暫し見とれていました。何か懐かしい日本の原風景です。

 通路に沿って下方に降りて行くと、大きく開いた花も有れば開き始めた花、まだ蕾の状態といったまだら咲きの白梅の木がありました。

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周りには白梅の木が多く有ってもほとんど蕾です。

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すぐそばに白塀に囲まれた大きなお寺がありました。禅宗寺の様でした。

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 枝垂れの木もあるのですが、まだ開花していません。

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 総じて、この暖かさでもまだ見ごろは少し先の状態の観梅でした。

 

②曽我梅林(小田原市)

 こちらは、小田原市の山間部麓の外れた所にあり、3万5千本もの梅の木が植えられており、本数では南関東随一の梅林です。折しも古い仲間からメール通知が入っていて、「曽我梅林ハイキング」のおさそいだったので、横浜より南の小田原は暖かい所で有名だし、先に見た大倉山梅林では物足りず、もっと咲いている処をみたいと期待したこともあり、参加することにしました。例年ですと「梅まつり」が行われるそうなのですが、今年は緊急事態宣言中なので中止ということです。従って観光客はかなり少ないと見込めます。

 横浜からですと東海道線で国府津駅まで行き、そこで御殿場線に乗り換え下曽我で下車です。休日の朝の東海道線は下りということもあってガラガラでした。

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東海道

ハイキング参加者は7名でした。これなら密にならずに済みます。国府津で降りると隣のホームに御殿場線の電車が既に入って待機していました。

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   この電車は2両編成なので、乗客は少しは増えましたが、席は飛び飛びに座り、例によって窓は大きく開けました。

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 車中から見る別所、曽我、地区の風景です。

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車窓風景1

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車窓風景2

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車窓風景3

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車窓風景4

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下曽我に到着、勿論皆マスクを着用し間隔を開けて一列で歩みを開始。必要最小限以外は無駄話し厳禁です。幹事の後について行くだけ、黙々とマスクの列が進むのはやはり従来の感覚からすると異様、異常ですね。早く日常性を取り戻したい。

 少し歩くと梅林が有り白梅が咲いていました。

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下曽我梅林

箱根の山々の後ろから真っ白い富士が顔を出しています。

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ズームアップ富士

案内板によるとお寺も多いようです。

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神社も有りました。

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 梅林はあるのですが、咲いているのはほとんど白梅です。しかもまだ咲いてない木が多い。

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珍しく紅梅が咲いていました。

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背が随分高い木です。やはり日照が良くないと、蕾が開花に必要な温度に達しないのかも知れません。

 椿林も有りました。

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近づいて見ると、血の様に真っ赤な紅梅も有りました。

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開花したしだれ梅を見たかったのですが、まだ蕾のものがほとんどでした。でもはち切れんばかりに膨らんでいるので、この陽気が2、3日続けばきっと咲き始めるでしょう。

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菜の花が意外と少なかったですね。

もう終わったのでしょうか?

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この辺りは文字通り「曽我」氏の地元、仇討ちで有名な曽我の兄弟の出身地でもあります。曽我兄弟の母のお墓がありました。 

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 後背の山の中腹にある展望台に登ると景色が良いということなので、上りました。若い時と比べると何と草臥れることでしょう。そこで密にならない様気を付けて昼食を取りました。遠く箱根の山々が見えて、富士山がその後ろに構えています。

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 西の方角を南(左手)から北方向(右手)を俯瞰すると、左手に大きく箱根外輪山が、その右端に明神ヶ岳(1169m)、さらに右側奥に三角に尖った金時山が僅かに見えます。そうあの童謡「足柄山の金太郎」の歌の山(金時山を中心とする足柄山)です。さらに目を右に移すと、ボコボコボコと低いけれど目立つ三つの山が見えてくる。左から矢倉岳(870m)鳥手山(665m)大野山(723m)など近くの山が連なっています。富士はその奥に白く光っている。左端にはかすかに海が見えました。手前の市街は小田原の街です。

 山の中腹ではみかんの木がたわわと実を付けていました。

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山を下りて少し歩くとみかん畑の看板が。でも収穫の後なのか実は見当たりません。

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更に下に降りると、農家の入り口で自家栽培のみかんを販売していました。 

一袋100円だそうで4種類あったので、それらを購入して、帰宅してから食べ比べて見ましたが、いずれも市販のものより糖度が高く酸味もあって濃厚な味でした。太陽の光を一杯浴びた香りがしました。

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 兎に角、風は余り無く気温が上がって、日差しは春本番、富士山が非常に綺麗に見えたのは何よりでした。梅の花は、いま一つパッとしなかったのですが、こんなに見事な富士は見たことないと皆が言っていました。

『春の日に梅を差し置き富士の山』 

 

 ところで緊急事態宣言が出され国民皆が必至の思いで協力している効果が出て来た様です。新規感染者数が減って来ましたね。でも重傷者数、死亡者数にまではまだ効果が及んでいないようです。数日前にオペラ主催者からメール連絡が入り、『パレルモ・マッシモ劇場来日公演』が再延期されるとのことでした。昨年2020年6月に行われる筈のチケットを2019年に買っていたのですが、今年2021年6月に延期になっていたのです、それがまた来日出来ないということで、来年2022年6月にもう1年再延期になったという知らせでした。しかも、オペラの演目も、出演も別の演目、歌手になる様なのです。チケットを買ってから3年も待つことはさすがに出来ませんから、今回は払い戻しすることにしました。