HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

今日は『穀雨』です

 今日4月20日からは24節気の『穀雨』です。18世紀の作曲家ルイジ・ボッケリーニの誕生日でもあります。

「穀雨」は字の如く穀物を潤す雨が降る意味で、歴書によれば ❛この頃は春雨が煙る様に降る日が多くなり、田畑を潤してその成長を助け、種まきの好機となる ❜とあります。『菜種梅雨』と言う人もいます。菜種(なたね)、即ち菜の花が咲く頃(3月~4月)の長雨を指します。この雨が多くの穀物を実らせる先駆けなのです。

 穀物が多く採れて「世界の穀倉地帯」と呼ばれるウクライナでも、時期は異なっても雨が大地を大いに潤す時期がきっとあるに違いありません。一時も速く戦乱が収まり、大地のみならず人々の心をも潤す干天の慈雨が降り注ぎますように!

 一方、ボッケリーニは、18世紀のイタリアのルッカ生まれの作曲家でチェリストでもありました。丁度ハイドンの時期と重なりますでしょうか。今でもたまに演奏会の曲目に上がることがあります。中々いい曲が有ります。4月の誕生花にはいろいろありますけれど、或る花カレンダーで4月20日を見たら、「梨の花」とありました。昔、震災前の常磐線に乗った時、あれは何処だったかな?割りと東京に近く、北千住を過ぎてからまもなくだったと思うのですが、車窓から一面に白い花が咲いた梨畑が見えたことが有りました。見事に満開に咲いていた記憶があります。

 梨の花というといつも「梨花一枝春雨を帯びたり」を思い出します。白居易の長恨歌の一節。楊貴妃のおじが失脚して大臣の座を追われ、妃自身も玄宗皇帝からやむに已まれぬ死を賜る。その梨花の様な白い美顔に流れる涙を例えた歌です。枝に沢山真っ白に付けた梨の花は、白い山桜とも違った風情が有りますね。

一方、ボッケリーニの生誕の地はトスカーナ地方のルッカ。一度行ったことが有りますが、茶色い城壁に囲まれた古都の街でした。ここはつい先日までオペラ公演があったプッチーニの生誕の地でもあります。その生家は博物館になっていました。