HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ル・ポン国際音楽祭2021赤穂・姫路/ベルリン特別公演(配信)

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 この公演は昨年も中止になり、今年も中止となったものですが、ベルリンでの特別公演がオンライン配信されたので、それをディレイ配信で見ました、

【日時】2021.12.20.~12.21.(ディレイ配信鑑賞)

【会場】フィルハーモニー・ベルリン大ホール

【出演】樫本大進(Vn)五明カレン(Vn)ノア・ペンディックス=バルグリー(Vn)ギャレス・ルベ(Va)アミハイ・グロス(Va)クラウディオ・ボルケス(Vc) ユロアン・シュテッケル (Vc) マシュー・マクドナルド(Cb)

ヴェンツェル・フックス(Cl)エマニュエル・パユ(Fl)シュテファン・ドール(Hr) エリック・ル・サージュ(Pf) 

【主催】赤穂国際音楽祭実行委員会/姫路国際音楽祭実行委員会

【共催】赤穗市、姫路市、赤穂市教育委員会、姫路市教育委員会他

【協力】ベルリン・フィルハーモニー財団他

 

【曲目】

①A. モーツァルト『ホルン五重奏曲 変ホ長調 KV407』

 ②ミヒャエル・ハイドン『ディヴェルティメント ハ長調 MH27』

 ③ハインリヒ・ホフマン『フルートと弦のためのセレナード 65』

 

《10分間の休憩》

 

④カミーユ・サン=サーンス:タランテラ 6

 ⑤ニーノ・ロータ:フルート、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲

 ⑥エルネー・ドホナーニ:六重奏曲 ハ長調 37

 

 最近 ❝樫本大進❞ という名をあちこちで見かけます。どんなヴァイオリニストなのかと思って経歴を調べると次の様でした。

<樫本大進Profile>

父の勤務地であったロンドンで生まれる。 3歳からヴァイオリンを始め、恵藤久美子に師事した。父の転勤により、ニューヨークへ移り、7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学し、田中直子に師事した。1990年、11歳の時にリューベック音楽院で教鞭を執っていたザハール・ブロンに招かれ、リューベックへ移り、ドイツのギムナジウムに通いながら同音楽院の特待生としてブロンにヴァイオリンを師事した。同年、第4回バッハ・ジュニア音楽コンクールで第1位を獲得し、以後、リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクール・ジュニア部門で第3位(1991年)、ユーディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で第1位(1993年)、第3回ケルン国際ヴァイオリン・コンクールで第1位(1994年)をそれぞれ獲得した。1995年、日本でアリオン賞を受賞した後も、1996年、フリッツ・クライスラー国際コンクールで第1位、ロン=ティボー国際コンクールでは、史上最年少で第1位を獲得した。1997年10月、ギムナジウム高校課程を修了し、リューベック音楽院に正式に入学した。同年、日本でモービル音楽賞(奨励賞)を受賞。1998年、芸術選奨新人賞(音楽部門)受賞。1999年、19歳までブロンに師事したが、フライブルク音楽大学に移り、ベルリン・フィルコンサートマスターを務めていたライナー・クスマウルに師事する。また、同年、ニューヨークのソニー・クラシカルとレコーディング契約を結び、デビューアルバムが発売された。2002年、NHK大河ドラマ利家とまつ〜加賀百万石物語〜」の音楽でヴァイオリンを担当した。2004年、パリとウィーンでメンデルスゾーンのもう一つのヴァイオリン協奏曲であるニ短調を演奏して話題となった。                           1996年12月、フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクールで優勝し、1697年製ストラディヴァリウス「レインヴィル」の2年間の貸与を受けた。1998年、日本音楽財団から1722年製ストラディヴァリウス「ジュピター」の貸与を受けた。

2005年春に音楽院を修了し、本格的なプロ活動に入った。同年、日本でリサイタル・ツアーを行った。日本でのマネージメントはジャパン・アーツと契約している。使用楽器は、1674年製アンドレア・グァルネリ

2007年10月、幼少一時期を過ごした兵庫県赤穂市において、市民手づくりの赤穂国際音楽祭〜LePont2007〜を開催、音楽監督を務める。以後、姫路国際音楽祭と隔年で開催されていたが2012年より赤穂、姫路両市による共催となった[1]マリンバ奏者の出田りあと結婚。

2009年9月、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスター。

【感想】

 前半は、モーツアルト、ハイドン、ホフマンらの古典派の音楽。後半はサン=サーンスとロータ及びドホナーニら20世紀の作曲家の音楽でした。

①モーツァルトはホルンのために五重奏曲まで作っているのですね。

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Hr.シュテファン・ドール

 安定したホルンの音色に心が和む感じがしました。

②ハイドンでは、演奏者変更がありました。五明⇒樫本。

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左端が樫本さん

樫本さんのVnの音色がとても美しく印象的。

③ホフマンは19世紀後半に活躍したベルリン生まれの作曲家です。

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左端はパユ(Fl)

どうしても、かん高いパユのフルートが主役の様になってしまいます。(先だってパユの来日リサイタルを聴きました。)

④のサンサーンスの曲は非常に短いですが、いい曲でした。

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パユ、ル・サージュ、フックス

⑤ロータは1900年代の作曲家で映画音楽を得意としていました。

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樫本、ル・サージュ、パユ

如何にも近代音楽といった趣きの曲。

⑥ドホナーニは、二次大戦後アメリカに移住したハンガリー生まれの作曲家。

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多くの門下生が育ったそうです。

 

今回の配信はu-tubeでなく、何を使ったのでしょう?映像もクリア、音は随分いい感じでした。特に樫本さんのヴァイオリンは良かった。これまで一度も生で聴いたことが無いヴァイオリニストです。丁度、来春の「東京春音楽祭」で樫本さんたちの室内楽演奏会があると知り、さっそくチケット手配をしました。前日がムーティのオープニング演奏会(まだ何も発表されていません)。コロナで中止にならないことを祈ります。