HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

今日9月1日からスタート!バーチャル芸術フェスティバル『横浜WEBステージ』横浜みなとみらいホール主催

 コロナ変異株が猛威を振るうなか、最善の感染防止策は「人と人との接触をしないこと」だと誰もが知っていても、どうしても接触せざるを得ない状況、接触リスクを忘れてしまう状況に追いやられているのが現状だと思います。いくら政府が「テレワークを増やして!」と叫んでも、リモートの手段(ハード、ソフト)を持たぬ多くの中小の会社はリテレワークをしたくともまだまだ出来ないでしょうし、いくら「先日の愛知県の野外フェスは看過出来ぬ不祥事、主催者に抗議する」と知事が憤っても、音楽フェス開催を承認しておいて、多くの若者が集まり過ぎた、密になったと言ってみても後の祭り、本来大規模な音楽会にはその様な状況が起こり得る、熱狂的性質を内在しているものです。これまで我慢、巣籠り生活を強いられてきて、限界に近い心情の若者が如何に多いかということの現れでもあります。別に擁護している訳ではなく、野生化する生き物を野に放つには、ある種覚悟しておかなければならないということです。予定されていた横浜アリーナのフェスティバルは中止となった模様、当然です。

 こうした状況下、音楽コンサートにおける接触を減らすための一つの方法として、『配信』という手段が、昨年来益々その存在意義が大きくなってきています。

 生演奏には及びませんが、映像も音質も、随分と良い配信が増えていますし、演奏する側もそれをプロモートする側も工夫に工夫を重ね、さらに良い音楽を如何に聴き手に遠隔で届けられるか、いろいろと腐心している様子が窺えます。

 昨年来、補修工事のため長期休館中の「横浜みなとみらいホール」は、この度映像技術・配信技術を駆使して、今日9月1日から大々的な表記のフェスティバルを開催するという発表が有りました。

 コロナ禍が続く限り、こうした配信方式は、バロック方式や小、中規模アンサンブルのコンサート、リサイタル方式の音楽会と共に、今後ますます増えていくのではなかろうかと思われます。

 以下に「横浜WEBステージ」の主催者発表の内容を示しました。

 

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団

(2020年8月28日 14時00分発表)

 

コロナで苦境に立たされているアーティスト支援のために9月から始まるバーチャル版芸術フェスティバル「横浜WEBステージ」、特設サイトが9月1日にいよいよオープンします。
最新テクノロジーとともに創る新規製作動画のほか、聴衆が参加できる企画や実際にブースを設営するイベントなど、フェスティバルを彩るコンテンツの詳細をお届けいたします。
https://yokohamawebstage.jp/

  ・横浜WEBステージ概要f:id:hukkats:20210831230201p:plain

特設サイト:https://yokohamawebstage.jp/ (令和2年9月1日(火)正午公開)
期間:令和2年9月1日(火)~令和3年2月27日(土)
料金:無料(通信料が別途かかります。)
主催:横浜みなとみらいホール(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)
共催:横浜市、横浜アーツフェスティバル実行委員会 

  • 横浜WEBステージ コンテンツ詳細
  1. 最新技術で収録した動画の配信
    ドローンや高解像度(8K)カメラ、360度カメラ、小型広角カメラを使用した撮影の他、ベルリンと日本の奏者を繋いでの同時リモート収録や、16台ものカメラを用いた自由視点撮影(*1)も敢行。新制作作品は延べ120以上にのぼります。                   

    f:id:hukkats:20210831214513p:plain

    オンラインツールZoomを使用したリモート収録風景

    f:id:hukkats:20210831214803j:plain

    自由視点の撮影風景。ステージを一周囲むように16台のカメラが並ぶ

     

    自由視点・・・同時に撮影した映像で3D空間データを構築しあらゆる角度からの視聴を可能にするシステム


2. 実際の特設ブースで体感、バーチャルの世界 ※設置は2021年以降(期間限定)を予定
パフォーマンスをバーチャルに鑑賞できる半球状スクリーン(スフィア5.2)を設置したブースを作ります。2-4人の少人数ごとに、まるでその映像に入っているかのような新しい体験をご提供します。ブースは商業施設の他、学校・病院・福祉施設等に設置予定。普段コンサートホールへのご来場が難しい方にも体験していただくことが可能です。大型スクリーン上映の他、タブレットやゴーグルで観賞できる特設ブースの設置も予定。
ご自宅でのオンライン環境が整わない方や、横浜の街を行き交う皆様にもご体験いただくとともに、フェスティバルの認知を促進します。

3. ご自宅でプロ奏者と共演! ※10月以降順次公開予定
著名な協奏曲(*2)の伴奏部分を収録・配信。ご自身の独奏とプロ奏者による団体・ハマのJACKによる伴奏でいつでもどこでも共演をお楽しみいただけます。
*2 協奏曲・・・独奏楽器(ソロ)とオーケストラの編成で演奏される楽曲
【曲目】
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番
ハイドン:チェロ協奏曲 第1番 他
【特定非営利法人ハマのJACK】
NHK交響楽団のメンバーを中心に活動。横浜みなとみらいホールと協働して2012年より未来の音楽家を発掘するオーディション「金の卵をさがしています」を開催するなど、クラシック音楽の普及や子供の健全育成に寄与している。
4.アーカイブ映像の配信 ※10月以降順次公開予定
横浜音祭りやDance Dance Dance at Yokohamaなど数多くの文化プログラムが開催されている横浜。これらの記録映像をアーカイブとして配信。ダンスやバレエも取り上げ、音楽のみに限定しない、幅広い層へのアクセスを促します。

【配信アーカイブプログラム】
東京バレエ団横浜音祭りDance Dance Dance at Yokohama 他

横浜らしい青(海・空)、黄(太陽・人々の賑わい)、オレンジ(横浜赤レンガ倉庫)、緑(豊かな自然)の4色をイメージカラーとし、老若男女問わず沢山の人と繋がりたいという願いから、明るく親しみやすいポップなデザインとしました。

メッセージ

鳥になって音楽を聴いてみませんか?
虫になって楽器の中に入ってみませんか?
魚になって舞台を泳いでみませんか?


「横浜WEBステージ」は、インターネットの仮想空間で繰り広げられる芸術フェスティバルです。いつでも好きな時間にWEB上のステージを訪れ、パフォーマンスの見方や聞き方を自由に選んで楽しむことができます。空中から演奏を見たり、ピアノの鍵盤をのぞきこんだり、無人のオーケストラを体感したり、一つの音色を取り出したり、これまでにない鑑賞のスタイルを提供します。
人類にとって受難の年となった2020年。新型コロナウイルス感染症の影響により活動の場が激減したアーティストたちへの支援策として「横浜WEBステージ」は誕生しました。だれもがアクセスでき、将来起こりうる様々なリスク時にも持続可能な、ライブ・ステージとはまったく違う魅力と価値を持つ新時代のバーチャル・フェスティバルです。
人と人との「密」なコミュニケーションなくして素晴らしい音楽や舞踊を創り出すことはできません。しかしいつの時代も人間は、失くしたもの、欠けたものを必死に取り戻そうとするところから次代の文化芸術を産み出してきました。
芸術の使命は、悲しみや苦しみを作品に昇華させ、喜びに変えることにあります。人間は希望がなければ生きられない。芸術の力とは希望そのものです。
横浜から始まるフェスティバルの新しいカタチ。どうぞご期待ください。
エグゼクティブ・プロデューサー 新井鷗子(横浜みなとみらいホール館長)

近年、インターネットを介したサービスの進化とともに、エンターテイメントや文化のありかたも急激に変容してきました。また同時に、テクノロジーは今まで混じることのなかったもの同士が繋がり、融合することも可能にしています。
このような流動性の高い社会において、長年クラシック音楽もあるべき姿を問われていましたが、新型コロナウイルスの出現によって、演奏家、音楽ファン、ホールは既存の繋がりを強制的に絶たれる事態となりました。
音楽がコロナ中(またはコロナ後)の社会において、引き続き社会的有用性を示すためには、「コロナ以前の状況に戻す」だけでは不十分で、新たな文化的価値の創造が必須となるはずです。
そのような社会背景のなかで、「横浜WEBステージ」は、映像、通信、解析、デバイス、ネット系サービスなどなど、様々なジャンルの人々の知恵や技術を借りながら、音楽と社会との新たな関係性構築に挑戦したいと考えています。
クリエイティブ・ディレクター 田村吾郎


◎9月1日(火)配信コンテンツ  

アニメ「鬼滅の刃」オープニングテーマ:「紅蓮華」
視聴映像:ドローン、小型広角カメラ
演奏:崎谷直人(ヴァイオリン)、山中惇史(ピアノ)
ヴァイオリンに特別に固定された小型カメラやホール上空を飛ぶドローンからの撮影映像を編集。全く新しい視点でご覧いただけます。 

f:id:hukkats:20210831215558j:plain

演奏は神奈川フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターの崎谷直人と山中惇史。

 

 ヘンデル:調子のよい鍛冶屋
視聴映像:9分割画面
演奏:浅井美紀(オルガン)
高さ・奥行それぞれ12mにも及ぶ横浜みなとみらいホールのパイプオルガンに小型広角カメラを設置。楽器の複雑な構造と普段間近では難しいオルガニストの姿が見られます。 

f:id:hukkats:20210831220811p:plain

演奏は横浜みなとみらいホール・ホールオルガニストインターンシップ第一期生の浅井美紀

 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」第3楽章
視聴映像:4分割画面
演奏:阪田知樹(ピアノ)
奏者の顔、指、足、楽器の内部の4つの画面同時視聴。楽器の機能のそれぞれの連関を視覚的に体感しながら渾身の演奏をご鑑賞いただけます。

f:id:hukkats:20210831221142j:plain

演奏は2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位、横浜市・ハノーファー在住の阪田知樹

 

 モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 第3楽章
視聴映像:360°カメラ
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団メンバー
ステージ上の360°カメラにメンバーを囲むように配置。通常の人の目では見られないパノラマで演奏を楽しめます

f:id:hukkats:20210831221733j:plain

神奈川フィルハーモニー管弦楽団の崎谷直人(ヴァイオリン)、直江智沙子(ヴァイオリン)、大島亮(ヴィオラ)、門脇大樹(チェロ)。

 

​QUEEN(松岡あさひ編):I was born to love you
視聴映像:360°カメラ
演奏:石田組(弦楽アンサンブル)

f:id:hukkats:20210831221854p:plain

マルチアングルによる撮影+ステージ中央に置かれた360°カメラによる映像


藤倉大:Longing from afar
視聴映像:Zoom合奏
演奏:山田和樹(指揮)、横浜シンフォニエッタ
ベルリンとホール内に散らばった演奏家をZoomで繋ぎリモート合奏を実施。リモートとは思えぬ調和された演奏と、演奏家の背後に映るバラエティ豊かなホール内の風景にもご注目を。

f:id:hukkats:20210831223341p:plain

演奏はブザンソン国際指揮者コンクールで優勝の山田和樹と、横浜シンフォニエッタ

 

 

J.ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」メイン・タイトル
視聴映像:360°カメラ
演奏:川瀬賢太郎(指揮)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮者台の前に設置した360°カメラによる撮影。画面を好きな方向へ回転させることが可能。まるで舞台上で演奏を聴いているような感覚を味わえる映像をお楽しみいただけます。

f:id:hukkats:20210831223527p:plain

 演奏は神奈川フィルハーモニー管弦楽団と常任指揮者の川瀬賢太郎

※動画視聴推奨環境
YouTube の動画を視聴するには、最新のバージョンのブラウザ、オペレーティング システムを使用し、インターネット接続が良好であることをご確認ください。
・最新バージョンの Google Chrome、Firefox、MS Edge、Safari
・オペレーティング システム: Windows 7 以降、Mac OS X 10.7 以降、Ubuntu 10 以降
・1 Mbps 以上のインターネット接続
 

・配信コンテンツ・リスト

コンテンツリストは下記URLよりご確認ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d14302-20200827-7143.pdf

f:id:hukkats:20210831230112p:plain