このところ、ライヴ配信コンサートを聴くことが増えて、その分外に出る機会が減りました、と言うか減らしました。 今回は、表記のヴァイオリン・コンサートの後半を聴いたので、その概要を記します。
【日 時】2020.12.27.19h~
【会 場】東京音楽大学B館スタジオ
【配 信】Curtain Call ネット
【演奏者&演奏曲目&受賞歴】
1、蓮見 杏梨(中2)
バーバー:ヴァイオリン協奏曲第1楽章、第3楽章より抜粋 (伴奏 大越 崇史)
第72回学生音楽コンクール小学校の部奨励賞、全国大会入選。金の卵オーディション2019 JACK 賞。
2、谷村 香衣(大2)
バッハ:無伴奏パルティータ第2番より第5楽章「シャコンヌ」
これまでにLeonidas Kavakos Masteralass, Heifetz Institute、プロジェクトQ、小澤室内楽アカデ ミーなど国内外で研鑽を積む。
3、池田 美織(小6)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲第1楽章より抜粋 (伴奏 大越 崇史)
第29回日本クラシックコンクール第5位、第13回ベーテン音楽コンクール第1位。
4、外村 理沙(大1)
ショーソン:詩曲 (伴奏 大伏 啓太)
第10回インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール第2位(最年少ファイナリスト)。 Young Concert Artists International Audition優勝。
5、竹内 鴻史郎(中3)
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」より 第1楽章、第3楽章 (伴奏 大伏 啓太)
第72回全日本学生音楽コンクール中学校の部東京大会第1位、全国大会第2位併せて横浜市民賞(聴 衆賞)。2018年IMA音楽賞。
【感 想】
神尾さんのリサイタル等はこれまで何回も聴き、その,素晴らしい演奏に感銘を受けていました。また後身の指導に当たっていることも耳にしていました。今回実際にその門下生の演奏が聴ける配信があったので、大変興味深く聴きました。演奏は小学生から大学生までの五人の演奏でしたが、何れもその年代ではトップクラスではなかろうかと思われる素晴らしい素敵な演奏でした。演奏後、神尾さんが演奏者に質問形式でのトークをしていました。生徒さんに接する言葉態度が相手を尊重する姿勢に徹しており関心しました。まさに”上り坂の”若い音楽学徒の将来、ひいては日本の音楽の将来が楽しみです。それにしても日本にもこの様な立派なリサイタルホールがあったのですね。中規模のパイプオルガンまで備わっています。
今日のコロナ禍がいつまで続くか分かりませんが、相当期間長引く予想も有り、これからの新しい音楽会の様式は、これまでの大規模コンサートホールに於ける大規模編成の音楽主流よりも、小規模クラスの音楽会、特にリサイタル方式が優勢となる可能性が大きいとも考えられます。