12月 8日(日)渋谷のル・シネマでイタリアの元首相ベルルスコーニに関する映画を
友人と観てきました。彼とは20年来の付き合いで、私とは大違いのスポーツマンです(本業は知的な分野ですが)。いつも年二回、5月の連休と12月に映画を見てから一杯飲(や)ることになっています。当初、役所広司主演の『オーバーエベレスト』を12/1に見ることにしていたのですが、それが11月下旬に終わってしまったので、急遽ル・シネマで見ることにしました。ル・シネマは通常フランス映画の上演が多いのですが、当日はスペイン映画と上記のイタリア映画をやっていました。友人が‘イタリア語のヒアリングが落ちていないか確認したい’というので、伊映画を見ることにしました。
監督:パオロ・ソレンティーノ、主演(ベルルスコーニ役):トニ・セルビッロ
妻(ベロニカ・ラリオ役):エレナ・ソフィア・リッチ
見た感想ははっきり言って、イタリア政治、社会の病巣の深さに驚きました。昔からマフィアの暗躍、麻薬の蔓延は様々に報道されていましたが、これ程堕落し、社会を蝕んでいるとは。これでは国力が落ちる一方なのも当たり前です。首相になる人がこんな状態では、それを選出する人々も同じ穴のムジナでしょう。「酒地肉林」の乱痴気騒ぎの場面を見ながら、遠く古代中国の殷の紂王の時代を思い出していました。史記によればこの暴政も、戦力では圧倒的に不利な周の武王が「牧野の戦い」で紂王を破ったことにより終焉となったのでした。亡国の兆しは、芽が小さいうちに摘まないと手に負えなくなりますよ。という教訓の映画かな?一つ感心したことは、元首相は音楽が好きで、歌も上手なことでした。Viva Italia !
ところで、映画は夕刻には終わり、久し振りの渋谷だったので、そのあと再開発の高層ビル群を見て街歩きをしました。ここ数年、特に「ヒカリエ」が出来て以来、渋谷の様変わりにも驚かされます。いくらオリンピックが控えているとはいえ、こんなに投資(特に東急グループの投資)して将来果たして大丈夫なのかと心配にもなります。外国企業、外国資本、外国人労働力を呼び込むブラックホールの様な吸引力を発揮出来ればしめたものですが。
[渋谷スクランブル スクエアビル]
飲み会は新大久保まで行って飲りました。いつも若い韓国系の人々でごった返しているのですが、最近の日韓情勢の影響なのか、若干人出が少ないような気がしました。焼肉美味しかった!