HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

映画『Here & Gost Tropic』二本(立て)鑑賞

現代のヨーロッパ映画シーンで最    

   も重要な若手作家の一人、

  バス・ドゥヴォス監督作

最も繊細で美しく、最も心震わせる映像を紡ぐベルギーのバス・ドゥヴォス

カンヌ・ベルリンが熱狂し、早くも最高傑作とされる2作品が待望の日本公開!

 

 

【日時】2024.4.5.(金)18:50~22:00

【鑑賞館】横浜ジャック&ベッティ

【作品】①『Here』(18:50〜20:20)  ②『Gost Trapic』(20:30~22:00)

【監督】バス・ドゥヴォス

2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォス監督は、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的だ。16mmフィルムの淡い美しさをたたえたスタンダードサイズの映像と、唯一無二のサウンドスケープを響かせるブレヒト・アミールのギター、ゆるやかに展開してゆく物語に身を委ねると、ふだんは見落としがちな、人のさりげない優しさや思いやりに気づかせてくれる。


【①キャスト】シュテファン・ゴタ,リヨ・ゴン,サーディア・ベンタイブ,テオドール・コルバン,セドリック・ルヴエゾ 2023年/ベルギー/83分/サニーフィルム/DCP

【②キャスト】サーディア・ベンタイブ,マイケ・ネーヴィレ,ノーラ・ダリ,シュテファン・ゴタ,セドリック・ルヴエゾ 2019年/ベルギー/84分/サニーフィルム/DCP

【粗筋】

《 Here 》

    ブリュッセルに住む建設労働者のシュテファンは、アパートを引き払い故郷のルーマニアに帰国するか悩んでいる。姉や友人たちにお別れの贈り物として冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。出発の準備が整ったシュテファンは、ある日、森を散歩中に以前レストランで出会った女性のシュシュと再会。そこで初めて彼女が苔類の研究者であること知る。足元に広がる多様で親密な世界で2人の心はゆっくりとつながってゆく。

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《Gost Tropic》

掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る手段を探すも、もはや徒歩でしか帰れないことを知る。寒風吹きすさぶ街を彷徨い始めた彼女だったが、予期せぬ人々との出会いを通じ、その小さな旅路は遠回りをはじめ――。現代ヨーロッパの縮図とも言えるブリュッセルを舞台に、真夜中の一期一会がもたらす温もりが優しく心をつつむ、

 

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【感想】

 二本立て映画は昔は普通に存在したのですが、最近ではとんと見かけません。今回の『二本立て』は、同じ監督作の二作品が、10分の休憩を挟んで続けて上映されたもので、料金はそれぞれ別払いなので、どちらか一本だけ見る事も出来ます。たまたま二本のチケットを買って、続けて見ただけですが、実質的な二本立て映画となりました。『Here』を見ていたら何の事はない内容なのですが、心が安らぎホッコリとした気持ち、例えれば、焼き芋を食べて、気持ちも暖かくなった様な気分になり、半ば居眠りかきながら見ていました。一応前半の『Here』は進行は把握出来たのですが、後半の『Gost Tropic』の段階になると、もういけません。覚醒より睡眠の方が優勢になったのでしょう。気が付いたら主人公が自宅に戻った場面でした。物語の推移は殆ど記憶にありませんでした。でも映画が終わって地下鉄の深夜便に乗った時は、気持ちもスッキリ家路についたのでした。