今日十一月八日(水)は二十四節気の『立冬』です。歴書によれば、❝立冬は旧歴十月亥の月の正節で、新暦十一月七日頃(今年は、十一月八日) にあたります。これから冬に入る初めての節で、この頃は日の光も一段と弱く、日脚も目立って短くなり、冬の気配がうかがえるようになります。❞とあります。年によっては「木枯らし1号」が吹いた年さえあるのです。しかし今年は、今日の最高気温は、関東地方で20℃~22℃でした。日中はとても暖かだったですね。昨日11月7日など、東京都心では、100年振りに11月の最高気温を更新、27.5℃まで気温が上がりました。とても冬模様の「小春日和り」なんて生やさしいものではなく、「小夏日和り」でした。富士山の冠雪は溶けてしまったそうです。
(2023.10.17..)
(2023.11.8.)
この言葉「小夏日和」は、付HUKKATS Roc. 特別編『響けユーフォニアム』~アンサンブル・コンテスト~の記録で使ったのですが、本日(11/8)の朝日新聞天声人語でもその記載がありました。沖縄では、「小夏日」という季語が使われているという内容です。
「小春日和」の例えは、日本だけでなく外国にもあります。
ただ、国民性の違いなのか、晩秋から初冬の寒さの中の暖かさは、日本では「小春日和」の文字通り心地良い春の様な暖かさの日という意味ですが、アメリカでは「インディアン・サマー」、イギリスでは「セント・マーチンの夏」、フランスでは「サンマルタンの夏」、ドイツでは「老婦人の夏」、ロシアでは「女の夏」と夏に例えています。
欧米人にとっての過ごしやすい季節は、カラッとした夏なのでしょう。対する日本の夏は、気温が高く湿度も高いため、日本人は、過ごしやすい季節は春と考えて「小春日和」という用語を使うのです。
一方「小夏日和」という用語が使われるのは日本の沖縄位でしょうか?沖縄には、昔から「10月夏小(ジュウグヮチナチグヮー)」という言葉があります。
これは、旧暦10月の立冬の頃(11月7日頃)の前後数日間、北東の寒い季節風が止み、穏やかな快晴となって最高気温が30度前後にまで上がる時の言葉です。
近年、沖縄の新聞やテレビでも「小夏日和」が使われていますが、地球温暖化が進めば、沖縄以外の本州などでも、使われるかも知れません。