パリ・オペラ座からオペラのプロモート映像が送られてきました。会場はパリ・オペラ座 バスティーユ。演目は魔笛。5日前の9月16日が初日で、千穐楽は11月19日です。
La Flûte enchantée
OPÉRA Wolfgang Amadeus Mozart
THE MAGIC FLUTE by Mozart (Caroline Wettergreen & Pretty Yende)
2022/09/16 Découvrez "La Flûte enchantée" de Mozart, du 17 septembre au 19 novembre 2022 à l'Opéra Bastille .
3h05 avec 1 entracte
Langue : Allemand
Surtitrage : Français / Anglais
Première : 17 sept. 2022
EN QUELQUES MOTS (頭言):
Dans La Flûte enchantée, se rencontrent le prince d’un pays lointain à la recherche d’une princesse emprisonnée, un serpent géant, un oiseleur fanfaron, une Reine de la nuit et un Grand Prêtre imposant d’étranges rites de passage. Comment appréhender le dernier opéra de Mozart, créé à Vienne en 1791, deux mois avant sa mort ? Comme un merveilleux conte pour enfants, comme le reflet de l’appartenance de Mozart et de son librettiste Schikaneder à la franc‑maçonnerie, ou comme la plus ardente méditation sur l’existence humaine ? Le metteur en scène Robert Carsen tente de dépasser le manichéisme du livret – l’opposition entre le Bien, représenté par Sarastro, et le Mal, représenté par la Reine de la nuit – en considérant que chacun d’entre eux guide les jeunes Tamino et Pamina sur le chemin de la sagesse. Une lecture optimiste qui n’évacue pas l’idée de la mort, décrite par Mozart dans une lettre à son père comme « notre meilleure amie ».
PERSONNAGES(登場人物)
Tamino : Jeune prince amoureux de Pamina.
Papageno : Oiseleur au service de la Reine de la Nuit.
Sarastro : Grand Prêtre du Temple de la Sagesse.
La Reine de la Nuit : Mère de Pamina.
Pamina : Fille de la Reine de la Nuit.
Monostatos : Serviteur de Sarastro.
Papagena : Promise à Papageno.
Les trois Dames : Au service de la Reine de la Nuit.
【出演】
〇タミーノ:マウロ・ピーター(9月17日>10月19日)パベル・ペトロフ(10月22日>11月19日)
〇ツヴァイト・レディ:マリー=アンドレ・ブシャール=ルジュール
〇ドリットレディ:カタリーナ・マギエラ
〇パパゲーノ:ヒュー・モンタギュー・レンドール(9月17日>10月19日)
〇ユーリイ・サモイロフ (22月19日><>月<>日)
〇パパゲーナ:タマラ・ブナゾウ
〇ザラストロ:ルネ・パペ ブリンドリー・シェラット
〇モノスタトス:マイケル・コルビン
〇パミーナ:プリティ・イェンデ、 クリスティアーネ・カルグ
〇夜の女王:キャロライン・ウェッターグリーンオルガ・プドワ
〇Der Sprecher:マーティン・ガントナー マイケル・クラウス
〇アースター・プリースター:ニール・アンダーソン
〇ツヴァイター・プリースター:トビアス・ウェストマン
〇エルステ・デイム:マルガリータ・ポロンスカヤ
【L’impression】
プロモート映像で歌う歌手の様子は、パミーナも夜の女王も、その他の役も、本場の歌手だけあって、名はそれ程知らない歌手ですが、皆安定した歌い振りで、聴いていて違和感がなく、本物という感じです。ただ近年の傾向として演出の細部までは分かりませんが、衣装一つとっても現代の日常生活の服装で歌っており、自分としてはわざわざ観に行きたい衝動には駆られませんでした。コロナが下火になりつつあっても、リスクはまだ結構高いし、何よりも急速な日本売りによる円安のため、かってパリで音楽鑑賞した時の恐らく倍以上のもろもろの費用がかかると思います。200万もかけて一週間のオペラ鑑賞旅行なぞコスパが悪い。当面は来日公演を逃さず聴くしかないですね。来年は『ローマ歌劇場』来日公演が決定したようで、そうそうたるメンバーが歌う予定の模様です。
ところで昨日9月20日は彼岸の入りでした。彼岸に入ったら諺通りの ❝暑さ寒さも彼岸まで❞ になりました。ここ数年はこの言い伝えが当てはまらず、熱い彼岸の墓参りの日が多かった様な気がします。墓参りと言えば、エリザベス二世が亡くなり英国葬が一昨日(9/19)執り行われました。日本の安部元首相の国葬は来週9月29日に行われます。彼岸が明けてからやるのですね。お盆と違って彼岸には死者の魂が現世に戻って来る訳ではないからでしょうか?でも彼岸の7日間は「彼岸(西)と此岸(東)の間の三途の川の水流が細くなり、此岸に残された人々の供養の声が、死者のおわす彼岸に届きやすい」との見方もある様ですよ。国の行事としてやるからには、もろもろの条件をクリアする日を選んだのでしょうけれど。歴書を見ると9月27日(火)は余り良くないというか、歴書下段には「●」のしるしが付いていて、これは「黒日」と呼ばれる歴中の中でも、特別の大凶日とされ、百事に用いてはいけない旨が書いてあります。ただし葬式だけは妨げ無しとされるそうです。でもどうせなら普通の葬式でないのだから、最も縁起が良い日に決めればよかったのに、と国民の一人として思うのです。下段の中でもこれも大凶日とされる「大くゎ」の日に暗殺されたのですから。
それはそうとして、この夏は多くのその分野では一流の人たちが亡くなられました(敬称略)。ヌヴェルバーグ映画の旗手ゴダール、歌手のオリビア・ニュートン=ジョン、元日本ボクシング王者矢尾板貞雄、ピアニストの野島稔、ラルス・フォークト、ゴルバチョフソ連大統領、デザイナーの三宅一生、森英恵。ヴァイオリニストの佐藤陽子、元横綱若三杉、ドイツ文学者の小塩節(昔NHKドイツ語ラジオ講座を聴いていました)
等々、多くの方が鬼籍に入られました。謹んでご冥福をお祈りします。それにも増して数え切れない程の戦争・戦乱で亡くなられた多くの方々、災害に会われ命を落とされた方々に心から哀悼の意を表します。