今回が最期の鑑賞になりました。何故ならこの配信は有料で初めての経験だったので、試しに一週間分だけ契約したのです。「ベルリンフィル・デジタルコンサートホール」は、映像も音声も相当良く、ある演奏など、ハイレゾルーション音声でダウンロード出来るコーナーもありました。丁度、春音楽祭に、バリトンのブリン・ターフェルが来日して演奏会を開いたり、オペラに出たりするので、暫くは、こうした春音楽祭を中心に聴き、また時間が取れた時、ベルリンフィルハーモニーデジタルコンサートホールのチケットを買おうと思っています。
【鑑賞日時】2023.4.4.
【鑑賞会場】ベルリンフィル・デジタルコンサートホール
【管弦楽】ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
【指揮】ティーレマン
【独奏】マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
【曲目】ショパン『ピアノ協奏曲第1番』
ポリーニのショパン1番コンチェルトは、これまで聴いたことがありませんでした。ショパンコンクールで、彼が優勝した時も、1番か2番は、最後に弾いたのでしょうけれど、
現在の様に、その映像は世界の人々が見れる状態ではなかったのかも知れません。
昨年は、彼は80歳になったのでしょうか?夏のザルツブルク音楽祭直前に体調不良で、キャンセルになったと聞きます。一説によれば心臓疾患だといいますから、暫くはコンサートには出れないでしょう。とすると、今回のベルリンフィルとの共演は、昨年夏以前のアーカイヴ配信だと推測されます。ほぼ完璧な演奏で、ポリーニらしさも随所に出ていました。それにしても、背は曲がり随分老けて見えたのには、驚きました。三楽章の終盤で僅かに音が、もつれ気味の箇所があったように感じましたが、老化によるものというより、体調不良の前触れだったのかもしれない?
何れにせよ、このベルリンフィルとの共演が、最後の演奏会とならないことを祈念いたします。早く病気を克服して、また演奏会の舞台、できれば日本の舞台で素晴らしい演奏を聞かせて下さい。