
【日時】2026.3.15(日曜)14:00〜
【会場】横浜山手111番館内

【出演】
◯坂野 慎哉( マンドリン)
〈Profile〉
明治大学附属明治中学校入学よりマンドリンを始め、大学時代にオーケストラで指揮者としても海外演奏ツアー参加。のちにドラマ劇伴音楽、モーニング娘、などの音楽制作、アニメ「テニスの王子様」劇中曲の作曲編曲や映画「アンパンマン」 主題歌編曲を担当。奏者としてオリジナルCD 「Mereth en-Gilith-星の光の宴」が全世界配信。定期的に海外、地方公演を活動している。
◯乗松寿音 (Vn.)
〈Profile〉
兵庫県出身。3歳よりピアノ、ヴァイオリンを始める。第6回みおつくし音楽祭 大阪クラシックコンクール 中学生の部第1位。大阪市長賞を受賞。東京音楽大学付属高等学校を経て、同大学音楽学部器楽ヴァイオリン専攻卒業。これまでにヴァイオリンを田丸尚子、田野倉雅秋、山口裕之の各師に師事。
◯三原 奈那 (Pf.)
〈Profile〉
徳島県出身。5歳からピアノを始め、中学時代より地域の公共施設(図書館やケアホームなど)で定期的に演奏を行う。大学では児童教育を専攻する傍ら、独学で音楽の 「学びを深める。その後保育士や会社員として働きながら、合唱団の伴奏や各種演奏活動を継続。現在はレストラン・バー、ケアホームでの演奏や伴奏、リトミックアシスタント、レコーディングなど関東圏中心に活動中。
【曲目】
①『愛の挨拶』E.エルガー(英)
②『風笛』大島ミチル (日)
③『白い雲』 L.エイナウディ (伊)
④『 Ave Maria』ヴァヴィロフ (露)
⑤『 Ave Maria 』A.ピアソラ(亜)
⑥『アスランのセレナーデ』 坂野慎哉(日)
⑦『カヴァレリア ルスティカーナ』 P.マスカーニ(伊)
⑧
『ガブリエルのオーボエ』〜『ニューシネマパラダイス』(メドレー) E.モリコーネ(伊)
【演奏の模様】
この演奏会は、3月3日(火)に同じ横浜山手西洋館で開催されていた『桃の節句装飾2026(2/28~3/3)』を見に行った時、3月中旬に今回の山手111館でコンサートがあり、その時の演奏者の一人が、古い様式のマンドリンを使用するという事を知り、どの様な物なのだろうかと興味を持ちました。今回そのマンドリンを直かに目にしてみると、なる程この様なマンドリンは、初めて見たと驚く程の形状をしていました。普通マンドリンは、次の様なものです。

ところが今回のものは、次の様な形をしていました。

言葉では表現が難しい流線型の形で、共鳴体(箱)の上部はしぼんでいて 、共鳴体中心から上部にまっすぐ伸びる弦を止めてある糸巻の頂部は、流線型の共鳴箱の窄んだ上部とが繋がっています。 奏者は、ギターの様に楽器を横に持って弾くのではなく、縦にして弾いていました。
音は、普通のマンドリンと同程度の変わらない小さな音ですが、何処か懐かしさのある豊かと言って良い調べでした。トレモロ奏法で弾くのも変わり有りません。音質はやや金属音が強いかな?
この楽器について、サーチすると、AIの回答は、次の通りでした。
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《形状一致》イタリア製マンドリンリラ
マホガニー材、木製アームガード、縁取りのある響板、シルクスクリーンサウンドホール、コンサートモデル。
「ルネッサンス時代の吟遊詩人モデル」
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奏者の板野さんの話では、「マンドリンは大学付属中の頃から通常のマンドリン楽器でやっていたが、数年前、たまたま通りかかった楽器店の陳列棚にこの楽器があった。価格もそれ程高くなかったので即購入し、それ以来愛用している。かなり古いタイプとは聞いたが、現役楽器としては、日本には数台しか現存していないかも知れません。」とのことでした。
実際の演奏については、①『愛の挨拶』E.エルガー(英)は、良く知られたポピュラーな曲で、Pf.の伴奏的な序奏や間奏、Vn.の旋律奏や合の手、マンドリンリラ(=マンドリラ)のトレモロ奏の伴奏、旋律奏のアンサンブル演奏を行い、西洋館の一室一杯の観客を魅了しました。
③『白い雲』 L.エイナウディ (伊)は映画『最強のふたり』にも取り入れられた曲だそうです。三者のアンサンブルが、雲を見ながら愛する女性を想いをしっとりと演奏、次第にテンポもアップ、恐怖感や孤独感をも感じる演奏でした。
また④『 Ave Maria』ヴァヴィロフ (露)⑤『 Ave Maria 』A.ピアソラ(亜)の演奏では、世界に多く有るアヴェマリアの曲から、ロシアとアルゼンチンの二曲をピックアップして演奏、北方人種と南方人種の曲調の差を際立たせていましたし、
⑥板野慎哉作曲『アスランのセレナーデ』は坂野さんが映画『ナルニア王国』のライオン、アスランが大好きで、それにちなんで作曲したそうです。三原さんのPf.の序奏で開始、坂野さんの弾くマンドリラが耳当たりの良い美しい調べを奏でました。乗松さんのVn.も入っていますが、低音域の伴奏に徹しています。この間マンドリラが中心で、Vn.が高音域に遷移すると、マンドリラが交代で低音域伴奏演奏をするといった具合。終盤二回ほど盛り上がる三者でしたが、三者の強奏後、Pf.が静かにテーマを奏でて了となったのでした。中々いい曲を作ったと思いました。 次曲の ⑦『カヴァレリア ルスティカーナ』 P.マスカーニ(伊)はクラシック曲としては大変ポピュラーな曲と言って良いでしょう。三者の演奏は、通常聴いているクラシック演奏と比すと、ややバランスに欠けるきらいはありましたが(特にVn.の強奏時における調和性、やや影の薄いマンドリラ演奏)、曲の一風変わった楽器組合せのアンサンブルの感じは出ていました。
最後の⑧『ガブリエルのオーボエ』〜『ニューシネマパラダイス』(メドレー) E.モリコーネ(伊)では、恐らくこれまで何回も演奏経験があるアンサンブルといった感じが伝わって来るものでした。得意の曲を最後に弾いたのでしょう。
演奏が終了すると会場からは大きな拍手がありました。

そして用意していたと思われるアンコール演奏がありました。
《アンコール曲》ユーミン『春よ来い』
今回の演奏会当日の快晴で風も無い、将に春到来せんとする日に相応しい演奏でした。演奏終了後、珍しいマンドリラに何人もの人だかりが出来、自分も近づいて写真に収めました。
演奏が終了してから時間があったので、この山手111番館の周りや隣接したイギリス館の庭園等の風景を写真に収めました。春を先取る花々が咲いていました。

山手111番館の庭のあんずの木に花が咲いていました。梅より遅く花弁が、大きいですね。

(街路樹の木蓮の花)



隣接するイギリス館
薔薇庭園で有名なイギリス館の『ローズコンサート』は有名で、自分としても何回も聴きに来たことが有ります。今の時期は、まだ芽が出はじまった時期なので、花は咲いておらず、それにしても多くの薔薇の木が養生や剪定された形で、咲く準備万端、出番を待っているといった感じでした。何と多くの品種があるのでしょう!








兎に角ここに示した何倍もの薔薇の種類が、植えてあり剪定後からは新芽が数センチ顔を出しまたは、低木は、霜除けでしょうか?ビニールを被せて養生中のものもありました。 イギリス館らしく、原産国は、イギリス産の木が多かった様に思います。中には、「プリンセス ミチコ」とか「プリンセス マサコ」、「プリンセス アイコ」といった花名の木もありました(これ等は、東京の古河庭園で大きな花を見た事があります。古河庭園の方が、樹高は大きいかな?)。
今の時期薔薇の花は咲いていませんでしたが、何の花か?いろいろ咲き誇る低木や草花も。




尚、上記コンサートがあった山手111番館の別室では、手作りの人形の展示会も同日に開催されていて、多くの観客が見学していました。



