3月3日は、二十四節気とは別の雑節に位置付けられる「五節句」の一つで、江戸時代に定められた祝祭日の一つです。
〈五節句〉とは、
人日(じんじつ)(=一月七日)、
上巳(じょうし)(=三月三日)(hukkats注)
端午(たんご)(=五月五日)、
七夕(しちせき)(=七月七日)、
重陽(ちょうよう)(=九月九日)、
の五種類を言い、奇数(陽の数字)が重なる月日は、非常に縁起がいい吉日として、上記五つの月日を選んで「五節句」と名付けられたのです。
上巳の節句は3月3日、この日は別名「桃の節句」、ひな人形を飾る風習が有ります。この日は、二十四節気の「雨水」が終わり、虫たちが動き出す「啓蟄(3/5)」を迎える直前の、春の気配が濃くなる時期です。昔は三月初めの巳の日に、雛を飾って祭った名残りで、「上巳の節句」の呼称が残りました。雛祭りは女児の成長を喜び、末長い幸福を祈る意味で行います。
(hukkats注) 五節句と言う呼称が定着したのは江戸時代の我が国であり、もともと大陸中国の古い歴史上、出て来る節句には、「五節句」の語は見当たらない。12世紀初めの北宋時代に首都「東京(とうけい)」の風俗を詳しく記録した『東京夢華録』には、「端午」と「重陽」に関する記述はあるが、その他の節句についてはありません。
ついでに記しますと、清少納言「枕草子」には第151段(岩波版)に❝うつくしきもの・・・❞の中で「雛の調度」を挙げており、又第4段で❝三月三日は、うらうらとのどかに照りたる。桃の花の今さきはじむる ❞との記載が有ります。ここでの三月三日は勿論旧暦です。
何はともあれ、現代でも続けられている「雛祭り」に関しては日本各地で、様々なイヴェントが取り行われています。先の休日に、複数の横浜山手西洋館で開催されている『桃の節句装飾2026(2/28~3/3)』を見て来て写真に収めたので、その様子をアップしました。主として雛飾りにあやかったお祝い膳や、食卓のテーブルコーディネートの展示が多く有りました。
①ブラフ18番館





②外交官の家



③ベーリック・ホール





④エリスマン邸



⑤山手111番館
⑥横浜市イギリス館
装飾加藤みどり(フラワースクールゆりの木 )「春燦花」

このイギリス館は、これまで「ローズコンサート」や様々な展示を見に、他の西洋館より一番多く足を運んでいます。他と違ってスリッパに履き替えないで館内に入れることが便利です(昨年他の西洋館で、スリッパが滑って転んだこともありました)。只下車する根岸線の駅が石川町駅なので、どうしても今回の様な見学順になってしまい、イギリス館を見るのは一番最後になってしまいます。館内に入ると、一階には雛飾りが何も無く、階上にあるといいます。時間もなく、2階に上がる階段が、非常に急勾配なので、急いで転んでは、元も子もなくなるので、見るのを諦めました。また来年でも。