HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

東文化芸術財団主催コンサート『ドボルザークの響き』を聴く

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【日時】2026.1.28.(水)19:00〜

【会場】J:COM浦安音楽ホール(千葉県)

【出演】

◯蓼沼恵美子 

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 〈Profile〉

 東京藝術大学を首席卒業。学内にて安宅賞を受賞。同大学院修了後、ロンドンにてマリア・クルチョ女史のもと研鑽を積む。

1983年、ミュンヘン国際コンクール、ヴァイオリン・ピアノニ重奏部門にて第3位入賞。

1984年、東京にてデビューリサイタルを開催し、本格的な演奏活動を開始する。室内楽においても、澤和樹はじめ著名アーティストと共演を重ね、高い信頼を得ている。フィンランドのクフモなど、国内外の音楽祭に招聘されるほか、NHK-FM、BBC等にも出演。ヘンシェル弦楽四重奏団との共演によるピアノ五重奏曲、澤和樹とのデュオなどのCDが音楽誌上で高く評価されている。

現在、桐朋学園芸術短期大学特別招聘教授、昭和音楽大学客員教授、洗足学園音楽大学講師。

 

◯澤 亜樹

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〈Profile〉

 東京藝術大学附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部首席卒業。学内にて安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。2010年より2年間、文化庁新進芸術家海外研修員として、英国王立音楽院に留学し、最高位(DipRAM) を得て首席卒業。青山音楽賞新人賞、松方ホール音楽賞受賞。これまでに藝大フィルハーモニア管弦楽団、ウクライナ国立フィルハーモニー、関西フィルハーモニー管弦楽団と共演。2014年、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。修了時に大学院プカンサス賞受賞。東京文化会館にてデビューリサイタルを開催。現在、東京藝術大学音楽学部、洗足学園音楽大学非常勤講師及び藝大フィルハーモニア管弦楽団コンサートミストレス。

 

◯小関 郁

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〈Profile〉

 東京藝術大学付属高校、同大学を経て同大大学院を修了。2003年第13回日本クラシック音楽コンクール全国大会第4位。2007年市川市文化会館新人演奏家コンクール優秀賞。藝大卒業時に同声会賞を受賞。第7回東京音楽コンクール入選。東京フィルハーモニー交響楽団、藝大チェンバーオーケストラと共演。

室内楽では、2006年ウィーン国立音大主催夏期国際アカデミーで Artis-Preis (第1位)、2007年松尾学術振興財団より第17回音楽助成金を受ける。東京交響楽団を経て、2018年より東京都交響楽団ヴァイオリン奏者。ALBA String Quartet メンバー。

益田吾郎、吉村知子、松原勝也、P.シューマイヤーの各氏に師事。

 

◯村田恵子

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〈Profile〉

 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て、同大学院修士課程修了。ヴァイオリンを近藤緑、若林暢、ヴィオラを大野かおる、川崎和憲の各氏に師事。

神戸文化ホールフェスティバル2002「はばたけ神戸の若き音楽家たちV」最優秀賞受賞。第4回日本アンサンブルコンクール最優秀演奏者賞受賞。

五嶋みどり氏主催「第2回コミュニティエンゲージメントプログラム2007 (カンボジア)」 「小澤征爾音楽塾オーケストラブロジェクト」などに参加。

トリトン晴れた海のオーケストラ、アンサンブル of トウキョウメンバー。

2010年に東京都交響楽団に入団、2016年より同楽団ヴィオラ副首席奏者。

◯山澤 慧

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〈Profile〉

 古典作品の演奏と並行して現代曲の演奏や新作委嘱を積極的に行っている。20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ曲のみによるリサイタルシリーズ 「マインドツリー」を2015年より主催。 ほかに「邦人作曲家による作品集」「デュオリサイタル」「ピアノ三重奏」シリーズなど、新しい試みを展開している。

香川健二、嘉沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子、M.Kasper の各氏に師事。 文化庁新進芸術家海外研修員として、フランクフルトにて研震を積む。藝大フィルハーモニア管弦楽団首席チェロ奏者、千葉交響楽団契約首席チェロ奏者。

 

【曲目】ドボルザーク・プログラム

〜ボヘミアの響き〜

 

①弦楽四重奏曲第12番ヘ長調Op.96

〈アメリカ〉

(曲について)

 ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長としてアメリカに渡ったドボルザークは、黒人霊歌やアメリカ先住民達の歌に興味を持ち、黒人霊歌の編曲者で歌手であったハリー・サッカー・バーレイを自宅に招いて歌を歌ってもらったり、大衆的な歌謡ショーであるミンストレル・ショーのためにスティーブン・フォスターが作曲した歌曲にも興味を持っていた。こうした音楽が彼のアメリカ時代の作品には大きな影響を与えている。その代表作が前作の『交響曲第9番 ホ短調《新世界より》』(作品95, B. 178)であり、本作であり、後に書かれる『チェロ協奏曲 ロ短調』(作品104, B. 191)である。

 

②ピアノ五重奏曲第2番イ長調       Op.81

(曲について)

ドヴォルザークが作曲した2番目のピアノ五重奏曲1887年8月18日から同年の10月8日にかけて作曲され、翌1888年1月6日プラハで初演された。1872年に作曲された第1番イ長調作品5は演奏の機会が少ないことから、一般にはドヴォルザークのピアノ五重奏曲と言えばこの曲を指すことが多い。

ピアノ五重奏曲としてはシューベルトシューマンブラームスショスタコーヴィチの作品に並ぶ傑作とされ、ドイツ仕込みの構成と、ボヘミアの民族色を盛り込んだ意欲作として高く評価されている。

 

 

【演奏の模様】

 今回のコンサートの出演者名を見た時、知らない演奏者が殆どの中、「澤 亜樹」という名に目が止まりました。あれ確か以前聞いたことある名前じゃないかな?自分の過去のコンサートを調べてみたら、やはり、4年程前に『東京シンフォニア演奏会』を聴きに行った時でした。参考までその時の記録を文末に<再掲>して置きます。

 

今回のコンサートは、「東文化芸術財団」という余り聞いたことない主催者がスポンサーらしく、入場料を取らない奇特な演奏会でした。

 

①ドボルザーク『弦楽四重奏曲第12番ヘ長調Op.96〈アメリカ〉』

演奏時間は約25~30分で、これはドヴォルザークの弦楽四重奏曲の中で3楽章形式の『第4番 ホ短調』に次いで短い曲です。

◯全4楽章構成

第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポヘ長調、4分の4拍子、ソナタ形式

第2楽章 レントニ短調、8分の6拍子三部形式。

第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェヘ長調、4分の3拍子、三部形式。
スケルツォ楽章。

第4楽章 フィナーレ:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポヘ長調、4分の2拍子、大ロンド形式。

 先ず(1+2)Vn.の弱高音トレモロの中Va.の村田さんが力強い旋律を奏でました。続いて1Vn.の澤さんがfollow繰り返し、四者は重奏に進みました。このテーマを各々フガートでリレーし、変奏を交えたこの間1Vn.の澤さんが主導でけん引していた。特にドボルザーク的ボヘミアン風味のソロ旋律を澤さんは心を込めてゆったりと弾いていました。ここまではややVc.が弱い気もしましたが、Pizzicatoやキザミ弱奏など伴奏的場面が多くて、活躍の場面が余り無かったせいでそういう印象を受けたのかも知れません。後半中ごろのソロ演奏音はしっかりと力が入っていました。最後は急加速し皆さん楽章最後を弾き切りました。

 次楽章になると、カルテットの序奏アンサンブルで助走足踏みし、やおら1Vn.の切なさそうな調べが、滔々と流れ出しました。他弦はとろとろと弱音奏で合わせています。Pizzicatoの音も。主役がVc.に転じその際は残り3弦がとろとろ鳴らしていた。中盤から1Vn.が滔々とフル活動になり始めた感じで、それまでの微かに残っていた金属臭が抜けた様です。美しい旋律の1Vn.主導でけん引されたこの楽章は、一貫してLentの文字通り遅いけれど穏やか感の濃厚な演奏でした。終盤引き継いだVc.の山澤さんは力が出て来た感じ。最後は一斉に軽やかに曲を閉じました。それにしても、後半、オケアンサンブルの不思議な響きを感じました。その後Va.トレモロ奏の時のアンサンブルにも不思議な響きを感じた箇所が有り、あれは一体何だったのだろう?

 第3楽章、2Vn.の小関さんが勢いよく歯切れ良い調べを繰り出し、次いで(1+2)Vn.の斉奏および遁奏で上部構造を成すと下部はVa.とVc.がしっかりと下支えをしていました。変奏部に入ると澤さんと小関さんは、低音域を伴奏風な繰り返しで、Vc.の山澤さんに一時主旋律を譲り、すぐに再度主導権を取り戻すと澤さんは相当に力を入れて弾いていました。終盤再度テーマ奏を繰り返し了となるのでした。Vn.アンサンブル(特に1Vn.)でミニマル的に繰返された旋律が、如何にもアメリカ化したボヘミアンらしいと思いました。

 最終楽章は速いテンポでスタート、まずVa.が導入音を立て、すぐに1Vn.がボヘミア民族舞曲風の調べを、澤さんの強腕で演じると、2Vn.の小関さんもそれに乗じてこのミニマル的繰返しを重ね合わせ、間欠的に相当な強いボーイングを見せる澤さん。村田さんと山澤さんはキザミ奏で下支えをしていました。特に山澤さんは立ち上がりは弱い音色でしたが(これは楽譜の指示なのかも知れませんが)、第1楽章の終盤からは力を発揮し出した様に思え、この楽章の伴奏部でも存在感が感じられました。中盤から澤さんは1Vn.の特権の如く三者を従えて、カデンツァ的な美しいソロ旋律をしばし奏で、2Vn.の小関さんが加わっても主導の力は衰えません。終盤入る山崎さんのずっしりとした旋律奏は渋くもこの曲の最後の〆をしっかりと果していました。

 

《15分の休憩》

 

 今回の演奏会は、ケーブル放送やinternetで知られるJ:comのコンサートホールなのですが、千葉県にあるのです。千葉と言っても本来の昔からの千葉でなくて、東京に隣接した埋め立て地である葛西地区に隣接の隣の浦安に立地しています。そういう意味では距離的には東京の隣と言って良いのですが、鉄道で行くには、東京駅からあの悪評判の京葉線に乗らなくてはなりません。何が評判を悪くしているかと言うと、東京駅中枢に集中している他の路線(例えば新幹線、東海道線、横須賀線、山手線、京浜東北線、その他の地下鉄線etc.)から京葉線に乗り換えるには、何千mも歩く必要があるからです。何mも歩くと長い歩く歩道二つがあり、更に歩き長いエスカレータを幾つも下って、やっと京葉線のホームに辿り着くのは、十数年ぶりで言った現在も全く変わっていません。鉄道の引き込みの位置が最初そうした位置にしか空地が無かったからでしょう。永久に変えようがないかも知れない(当初東京駅始発を諦めて、地下鉄東西線のどこかの駅を始発にする工事をすれば、乗り換えても利便性が有り時間が短縮できる方法があった様な気もしますが)。何れにせよ京葉線の西浦安駅まで行き、帰りも同じルートで東京駅まで戻りさらに横浜の自宅まで帰ったのですから、下手したら午前様になってしまう処でした。

 

 後半の曲は、同じドボルザークの曲ですが、今度は、ピアノ奏者が加わったピアノ五重奏曲が演奏されました。ピアノ演奏はベテランのピアニスト蓼沼恵美子さんです。またVン奏者が1と2が交換し、1Vn.を小関郁さん、2Vn.を澤亜紀さんが演奏しました。

 

②ピアノ五重奏曲第2番イ長調 Op.81

◯全四楽章構成

  • 第1楽章 Allegro ma non tant - イ長調、2分の2拍子
  • 第2楽章 Dumka, Andante con moto - 嬰ヘ短調、4分の2拍子
  • 第3楽章 Scherzo, Furiant: Molto vivace - イ長調、4分の3拍子
  • 第4楽章 Finale, Allegro - イ長調、4分の2拍子

 第1楽章冒頭から山澤さんの重厚なVc.の調べがズッシリと響いて来ました。すぐにカルテットが相当な力を込めた強奏を始め、Pf.の蓼沼さんもバンバンピアノを打鍵しています。しかも綺麗な音を立てている。一旦アンサンブルは弱くなり、合の手のPf.の音がクリアに聞こえました。その掛け合いのテンポも絶妙な蓼沼さん。次いで美しい旋律を将にma non tanto(速過ぎず)で弾き、それを小関さんの1Vn.がこれまた美しい高音域での調べを奏でました。小関さんの音色と弾き振りは流石都響のVn.メンバーとして鍛え上げている素晴らしいものでした。再び脱兎のごとく蓼沼さんは鍵盤をAllegroで叩き始め、これを合図にカルテットもテンポアップした高速運転で力強いアンサンブルで続きました。次のヒーロはVa.の出番です

。Va.の村田さんは、テーマをピアノ伴奏でソロ、問題なくいい音を立ててクリア、そしてまたもや1Vn.が美音を立てて引き取りました。斯くの如くテーマ奏の変奏、掛け合いの組合せを変え、Pf.とのボールのやり取りを変え、テンポ変化は大抵Pf.主導で行われました。あまり目立たなかったVc.のテーマ奏がくっきりと聞こえたのは、この楽章終盤、山澤さんの演奏は、①のカルテット演奏第2楽章終盤頃から上り調子で、この②五重奏では、その重々しい響きと弓捌きの妙とでエンジン全開の様子。Pf.を含めたアンサンブルはかなりの力演と言った感じで、最終的には猛烈なテンポアップと全楽全奏で一気に駆け抜けて了となったのでした。

第2楽章、これは本演奏後、アンコールとして再度弾かれた楽章で、その時の山澤さんの説明にもあった様に「この分野のアンコール演奏曲としての定番」だそうですから、余程演奏者にとっても聴衆にとっても心に残る名曲なのでしょう。この楽章の表記号「Dmuka」とはAIで調べると、以下の様なものでした。

イ.起源:ウクライナの民謡で、もともとは死者への哀悼歌やコサックの吟遊詩人(コブザール)が奏でる叙事詩的な歌でした。

ロ.構成: ゆったりとした、哀愁に満ちた(憂鬱な)部分と、急速で陽気な(情熱的・舞曲風な)部分が交互に現れます。

ハ.音楽的性格: メランコリー、黙想的、劇的な対比、スラブ的な抒情性。

ニ.使われ方: 19世紀のロシアやスラブ系の作曲家が、民謡の要素を器楽(ピアノ曲や室内楽曲)に取り入れた際にこのタイトルを使用しました。

ドヴォルザークの曲で一番この調べが多用されているのは、『ピアノ三重奏曲第4番』だそうで<ドゥムスキー>という名も付けられている模様。

 流石に哀惜の感情が込められた村田さんのVa.演奏と山澤さんの弾くVc.の醸し出す雰囲気は、上記二.にある様に、メランコリーそのものの響きがあり、考えようによってはこれはドヴォルザークがアメリカに渡った時代に勃発した{クリミア戦争}でのロシアの敗北と、現代のロシアーウクライナ戦争の犠牲者がダブって写し出されるレクイエムではないかと言えないことも無いかも知れません。流石にアンコール演奏される傑出したボヘミアの響きではありました。

 続く3楽章では山澤さんのVc.が素晴らしく良く鳴っていた事、最後の4楽章は、迫力満点の五者の力奏が印象的でした。

 鳴り止まぬ拍手に5人の奏者が再び登場、Vc.の山澤さんがマイクを握り、「アンコールの定番であるピアノ五重奏曲第2番の第2楽章をもう一度弾きます」と説明し、アンコール演奏を行いました。このアンコール演奏は、本演奏の時よりも皆さん伸び伸びしていて、とても素晴らしい演奏でした。

 以上の演奏を聴いて総じて言えることは、①のカルテットもいい曲で、その演奏も一流でしたが、②の五重奏曲はさらに輪をかけて曲の素晴らしさ、演奏者の腕の見せどころが満載のコンサートでした。アンコール曲演奏も含め、この感動は暫くは忘れられないものとなることでしょう。 

 

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『東京シンフォニア演奏会』at王子ホール
 
 

【日時】2021.10.13.(水)19:00~

【会場】銀座・王子ホール
【演奏】東京シンフォニア・澤 亜樹

(構成)

第1Vn:内山 知子(コンマス)/横山 久梨子 / 伊草 まり子 / 長谷川 美夏 / 金澤 彩香

第2Vn:村上 教子(首席)/中橋 環 / 門田 瑠美 / 大芝 里枝 / 坂下 夏淑

Va:森山 千春 (首席)/間野 久美子 / 浅井 久美子 / 柳沢 朋子

Vc:吾妻 知奈 (首席)/巌 裕美子 / 中田 鉄平

Cb :杉山 綾 (首席)/松尾 聖悟

【指揮】ロバート・ライカー

(Assis指揮者:中田鉄平)    

     

   

【独奏】澤亜樹(Vn)

【曲目】
①メンデルスゾーン : イタリア 序曲 作品74
②バッハ : ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
③ヴォーン ウィリアムズ : ひばりは舞い上がる
④メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

 

「東京シンフォニア」とは聞いたことのない名前なので、関係情報を調べたら以下の様な演奏グループでした。

 Robert Rÿker has founded orchestras on three continents – the National Philharmonic of India, the North Bay Symphony in Canada, and the Tokyo Sinfonia.  He has written over 500 musical arrangements,compositions and orchestrations. maestro Maestro Rÿker established the Tokyo Sinfonia in 2006 to raise the standard of performance, encourage the next generation and develop new audiences for music.                  

  弦楽器のみの室内オーケストラです。弦楽室内オーケストラは美しい音色を奏でます。 残念なことに、弦楽室内オーケストラはその数が少ないため、コンサート用の演奏曲も少ないのが実情です。 演奏曲目数を増やすために、マエストロ・ライカーは東京シンフォニア用にスペシャルアレンジを続けてきました。
 メンバーは19人。マエストロ・ライカーの願いは、豊かなサウンドのオーケストラ。芸術性に優れ、柔軟に対応でき、コストパフォーマンスが高く、出張演奏可能なオーケストラです。

<指揮者Profile>                                                      ロバート・ライカー (Robert Ryker)

1960年、インディアナ大学を卒業と同時に、モントリオール交響楽団ソロチューバ奏者となり約2000回のコンサートで演奏。また、ピーバディ音楽院その他で指揮を学ぶ。1974年ボルティモア交響楽団指揮コンクール、1975年全米成人指揮コンクールで優勝。これまでに、モントリオール・フィルハーモニア音楽監督、カルカッタ交響楽団音楽顧問、新星日本交響楽団特別顧問を歴任。カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地のオーケストラを客演指揮。また、ノースベイ交響楽団、アーツペリアンス音楽祭、カルカッタ交響楽団指揮シンポジウム、ノーザン音楽芸術協会、国際チューバ協会(T.U.B.A)の創設に携わり、ミニコンサートとして国際的に知られる聴衆増員プログラムの創設者でもある。1996年にはこれまでの音楽への貢献からナイト爵に叙せられた。
 日本では、サントリーホールでのジャパン。シンフォニアとのコネセール・コンサート・シリーズの企画、東京カテドラルでのバッハ・ヘンデル生誕300年記念演奏会の指揮などの他、新日本フィル、東京フィルなどに客演。1997年のシーズンには、ジョルジュ・エネスコ・フィルとピッツバーグ交響楽団に客演した。1999年5月にはキエフ室内管弦楽団を指揮した。

 

【Vn独奏者Profile】

  澤 亜樹

 東京藝術大学附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部首席卒業。学内にて安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。2006年、第17回パリ国際バッハコンクール・ヴァイオリン部門で第2位受賞。2010年より2年間、文化庁新進芸術家海外研修員として、英国王立音楽院に留学し、最高位のDiploma of Royal Academy of Music (DipRAM)を得て首席卒業。学内にて, Wilfrid Parry Prize, Roth Prize, Regency Award等多数受賞。2010/2011年度ロンドン交響楽団研修生。青山音楽賞新人賞、松方ホール音楽賞受賞。これまでに藝大フィルハーモニア管弦楽団、ウクライナ国立フィルハーモニー、関西フィルハーモニー管弦楽団と共演。2014年、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。修了時に大学院アカンサス賞受賞。東京文化会館にてデビューリサイタルを開催。現在、東京藝術大学音楽学部非常勤講師および藝大フィルハーモニア管弦楽団コンサートミストレス。カルテット・オリーブメンバー。
これまでにヴァイオリンを小林美恵、鷲見四郎、若林暢、ベラ・カトーナ、ジェラール・プーレ、ジョルジュ・パウク、玉井菜採、ペーター・コムローシュの各氏に、室内楽を岡山潔、河野文昭、大野かおるの各氏に師事。(東京藝大の澤学長とは、親子です)

 

【演奏の模様】

 この王子ホールには、先月末に文化庁支援の『クラシック音楽が世界をつなぐ~輝く未来に向けて~動物の謝肉祭』を聴きに行きました。その日は祝日でしたが、今回は平日の夜のコンサートでした。演奏会のチラシには、指揮者より大きく澤さんの写真と名前が載っていて、しかも澤さんの名前の下に「ヴァイオリンセレナーデ」と書いてあるので、オヤッ?と思っていましたが、演奏を全部聴いてから、そうかこの音楽会は、澤さんがメンデレスゾーンコンチェルトのソリストを務めるばかりでなく、他の曲でも主役を務め、将に「澤リサイタル」なのだ、澤さんの夜想曲を聞く会なのだと理解した次第です。

 

①メンデレスゾーン 『イタリア 序曲 作品74』

指揮者はマイクを手にして、二、三人づつ五月雨的に入場する構成員の名前を読み上げて紹介していました。1Vn (5) 2Vn (5)Va (4)Vc(3)  Cb(2)の編成です。今日は、澤さんが、良く知られた曲を弾くので、最初にメンデレスゾーンの珍しい曲を演奏します。と言ってからタクトを振りました。アンサンブルが、弦楽五部のみですが、全体的に中・低音中心のズッシリした重量感のある調べで、Vcの音もCbも演奏者が少ない割りには、効いていました。フーガ部分も良く流れ、フーッと息を抜く箇処も指揮者はタイミング良く誘導していました。最初から最後まで、メロディの流れが連綿と続く曲でした。弦楽団も指揮者も想像していた何倍もの素晴らしさです。


②バッハ 『ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042

 プログラムにソロ演奏者の名前がなかったので、この曲はコンミストレスが弾くのかと思っていたら、澤さんが出てきておもむろに弾き始めました。この曲は、良く知られた曲で、澤さんの紡ぎ出す音は、随分太い古典的な音で、バッハのこの曲に相応しいと思いました。でも割りと地味な感じ。ミニオケのアンサンブルがよくソリストに寄りそっている。指揮者は、結構な年配の方とお見受けしましたが、指揮する時は、若々しい動きで、きびきび手、体を動かしていました。

澤さんは、二楽章のゆったりとした調べを綺麗に響かせ、高音も細くなく幅のある音っした。それにしてもバッハの曲は素晴らしいですね、その素晴らしさを引き出している澤さんの力は並々ならぬものが有ります。

最後の楽章は、修飾音が鏤められた速いパッセージを、澤さんはかなり荒々しいと思われる弓使いで、弾く場面もありました。こんなに、力の籠もったバッハを聴いたのは、久し振りです。

③ヴォーン ウィリアムズ :『ひばりは舞い上がる』

この曲は知らない曲で、オケのみの演奏かと思ったら、また澤さんが出てきてソロ演奏しました。

 冒頭の調べは、何か東洋風の趣きのある曲で、二胡の響きを連想しました。

 確かに澤さんは、揚げひばりの鳴き声が響く情景が瞼に浮かぶ様を現出して呉れましたが、弦楽団の方は、いつものウイリアムの他の曲の様な太い大音量のアンサンブルは影を潜め、大人しいものでした。その様な曲に出来ているのでしょうけれど。

 

④メンデレスゾーン :『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64』

先月辻彩奈さんの弾く同じ曲を聴きましたが、澤さんは才能やキャリアだけでなくやはり年の功もあるのでしょうか、若い人より全体的として力強い安定した技術と表現力で、この名曲を弾ききり、女性の繊細さに加うるに、まるで男性奏者を思わす程の力演で荒々しさや強さを示していました。

 尚、予定曲の終演後アンコール演奏が二曲ありました。

①ラフマニノフ『ヴォカリーズ』

②クライスラー『中国の太鼓』

これらの曲は、本演奏の印象から考えると、澤さんにピッタリの曲だと思いました。

処で、今日行った銀座は平日の夜でしたが、雨模様の天気のせいか、買い物客らしい人々は余り見かけず、観光客とおぼしき外国人も見かけませんでした。銀座大通りは閑散としていました。 f:id:hukkats:20211013213016j:image  

 コロナの第5波感染状況が急速に改善し、緊急事態宣言もすべて解除されて、今のところ第6波の兆しは見られないのですが、多くの人がまだまだ警戒を緩めていないのでしょう。コロナ感染の恐怖がまだ抜けないのです。昨日(10/12)の東京の新規感染者数は77人で四日連続100人を切りました。全国の各県でも半月前と比べたら、嘘みたいに減り感染者ゼロのところも出てきています。今回の減少はこれまでの第4波までと異なって、増加も急でしたが、減少はそれ以上の急カーブで落ち込んだのでした。東京都のグラフを見ると、急激に減少したことは一目瞭然です。ここで注目すべきは〇の部分、即ちピークの底の部分です。

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これは7月17日付けhukkats記録「オペラ速報/ヴェルディ『ファルスタッフ』」の冒頭でも指摘したことなのですが、この図の〇のミニマム点が、このグラフ以前の時期の第1波、第2波、そしてグラフにも見える第3波、第4波までは、その底を繋げると一貫して増加する曲線に乗っていたのでした。しかしこの第5波の最小点、即ちここ数日の底では、増加曲線から外れて初めて減少したのです。上記の7/17日の理論(と言える程のものではないですが)によれば、五波以前の対策では見逃されて、防げていなかった感染要因(例えば感染経路不明など)が何らかの理由で無くなりつつあるということを意味します。それはワクチン接種が増えたことによるものか(でも集団免疫になる程の接種率ではなさそうです)、それともその他の要因(例えばコロナの変異が進み、何らかの増殖を阻害する変異形態を生み出し、自らの毒性、増殖力を自己阻害する方向に働いた、要するに自滅したという推測もある様です。)によるものなのか、現段階ではエヴィダンスが何もないので、分かりません。しかし良い傾向が出ていることは確かです。従って今後は、これまで通りの対策を続けて行けば、急激な増加の可能性は低くくなり、第6波の波もすぐには表れないのではないかと希望的観測をしています。 

 コンサートに戻りますと、ここ数年王子ホールには縁が無く、先月何年かぶりで来たばかりでしたが、今回はまた聴きたい音楽会があったので来たのでした。

今日は19時からのコンサートなのて、終演は21時頃になり、その時間には飲食店は閉まってしまうので、18時から18時半位に軽く夕食を食べなくちゃと思いながら、キョロキョロしながら、駅から’銀座の柳’沿いに歩いていました。

 

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 そしたら、昔懐かしい飲食店のカンバンが、高々と掲げられているのが見えるではないですか。 

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 【三州屋】と書いてある。居酒屋です。あ~懐かしい!もう何十年になるのだろう。20~30年は経つのでは、昔は、先輩や友達と、よく飲みに行ったものです。数え切れないくらい。ありふれた日本の大衆居酒屋そのものですが、銀座の居酒屋ですから、小奇麗さは変わらないし、料理も相変わらず、周辺は皆ビル化し、すっかり昔の趣きはなくなったのに、今でも看板を掲げているとは、感心感心。通りから細い路地を入ると奥に有りました有りました、昔ながらの縄暖簾が。 

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その頃は隣に『並木座』という小さい映画館があったのですが、今は見当たらない。店に入ってメニューを見ると定食が有る様なので、きん目鯛の煮付け定食を頼みました。時間は30分しか無いのですが、余りの懐かしさに、飲み屋に入ったのだから、最少のアルコールを頼もうと考え、小徳利1本熱燗で頼んで、喉を流す様に急いで飲食したのでした。

キンメは姿煮ではなかったですが味は良かった。 

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そのせいか、コンサートを聴いている内に何回か眠気がもよおしましたが、演奏が素晴らしかったので、居眠りをかきませんでした。