
今日(新暦11/7、旧暦9/18)は、二十四節気の『立冬』です。そう、暦の上ではもう冬の到来なのです。暦書によれば、「立冬は旧暦十月亥の月の正節で、新暦十一月七日ごろにあたります。これから冬に入る初めの節で 、このころは陽の光も一段と弱く、日脚も目立って短くなり、冬の気配がうかがえる様になります。」とあります。
先だってまでの猛暑が、つい昨日の事のように記憶に新しいのに、少し暑さが和らいできたかなと思う間もなく、僅かな秋らしい日を通り越して、一気に冬に直行なのでしょうか?季節の変転は、『人生天地の間、若し白駒の過隙の如し、忽ちとして已む(荘子)』の如し。それにしても、速すぎますね。今年は、秋の楽しみ即ち、紅葉狩り、味覚狩り、ハイキング、キャンプetc.は、須臾にして過ぎ去る秋との競争ですね。それならば開き直って、冬の楽しみに期待する方が賢いのかも?中世中国の北宋時代の東京夢華録の記載を引用すれば(いつも同じ文献で恐縮です。それ位しか古い時代の生活風俗文献が見当たらないので)、立冬に関して以下の記述があります。
「この月には立冬となる。立冬の五日前には、西の御料農園から冬の御料の野菜を上納する。都は寒い土地柄なので、冬には蔬菜がなくなるから、上は宮中から、下は民間に至るまで、野菜をいっときに貯蔵しておいて、ひと冬の食用に当てるのである。そのため、野菜を積んだ車や馬が道いっぱいになる。季節のものとしては、薑豉剿子・紅糸末臓・鵝梨・榲桲(注、以上は現代日本の野菜等に存在するか不明)・あさり貝・蟹などがある。」
との記載があります。日本よりはるかに北の緯度に建国した宋の国でも、現代の日本でも、冬支度の一例として、野菜等の貯蔵が、大々的に行なわれていたとは、興味深いですね。京都のみならず、数多くある漬物の準備に、各地でおおわらわの忙しい季節でもあります。