HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

新国立劇場バレエ『シンデレラ』(四日目)を観る

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【演目】バレエ『シンデレラ』全三幕

【会場】NNTTオペラパレス

【会期】 10月17日(金)〜10月26日(日)

【鑑賞日時】10月21日(第四日目水曜日)18:30~

【予定上演時間】全2時間35分(第1幕45分,第2幕40分,第3幕25分)休憩(25分、20分)

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【指揮】富田 実里

【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ

【舞踊藝術監督】吉田 都

【振付】フレデリック・アシュトン

【美術・衣装】デヴィッド・ウォーカー

【照明】沢田 祐二

【監修・演出】ウェンディ・エリス・サムス, マリン・ソワーズ

 

【四日目配役】

シンデレラ:木村優里

王 子 :速水渉吾

義理の姉たち:小柴富久修、宇賀大将

父  親 :趙 載範

仙  女 :山元 涼杏

春の精:広瀬 碧

夏の精:直塚 美穂

秋の精:花形 悠月

冬の精:金城 帆香

物乞いの老女(変装した仙女):大木 満里奈

ダンス教師:森本 亮介

仕立屋:新井 陸矢

洋服屋:飯野 萌子 関 優奈

靴 屋:西川 慶

床 屋:西 一義

宝石商:中島 瑞生

御 者:水井 駿介

星の精:川口 藍、原田 舞子、榎本 志結、小田那奈、川本 果侑、岸谷 沙七優、

    五月女翔子、田尻 紗菜、徳永 比奈子、服部 由依、堀之内咲希、横井彩乃 

道 化:佐野 和輝

王子の友人:渡辺 拓朗、太田 寛仁、小川 尚宏、森本 晃介

求婚者:原 健太、趙 載範、

廷臣たち:関 晶帆、関 優奈、根岸祐衣、内田美聡、木村優子、白駒 紗楽、吉田名花

     上中祐樹、長谷川諒太、山田悠貴、新井陸矢、朔 元信、田中陣之介、

     樋口 響、三橋 匠

小姓:日本ジュニアバレヱ

 

【感想】

 当日のタイトルロール、木村優里さんは、2023年2月に同じNNTTの『コッペリア』上演時に、タイトルロール役のプリンシパルを演じる予定でした。そのチラシを見た時、若いジュニアの顔立ちの残る、どこか機械人形を想像させる雰囲気があったので、コッペリアにぴったりだな、見てみたいと思ってチケットを買いました。しかしその後急な怪我で欠場となってしまい観られなくて、がっかりしたことが有りました。

 その後2023年10月に<バレエ・アステラス2023>に出演、『ジゼル』第2幕のパ・ド・ドゥを踊り、また同劇場『ドン・キホーテ』のキトリ役に出演して、その元気な姿を見ることが出来、全快して良かったと思ったものです。

 今回のシンデレラ役を見ると、数年しか経たないのに、随分とふくよかな姿となり、貫禄も付いて来たなーと思いました。踊りもどうにいったもので、ゆったり堂々と踊っていました。でもこの灰かぶり姫の役はそれ程主役の踊りの見せ場が多くはない(特に第1幕では)ので、出番が多い演目でもっと見てみたい気もしました。

 既に多くの様々な作品を世に送り出していたプロコイエフの、このバレエ音楽は実に軽快で楽しく、また物語の場面、場面を良く表現出来ています。各幕の曲構成は、次の通りです。

《第1幕》

第1曲   序奏
第2曲   パ・ドゥ・シェール(ショールの踊り)
第3曲   シンデレラ
第4曲   父親
第5曲   仙女のお婆さん
第6曲   舞踏会に行く義姉妹たちの身支度
第7曲   踊りのレッスン(ガヴォット)
第8曲   継母と義姉妹は舞踏会へ出発する
第9曲   舞踏会を夢見るシンデレラ
第10曲 ガヴォット
第11曲 仙女のお婆さんの再現
第12曲 春の精
第13曲 夏の精
第14曲 コオロギとトンボ
第15曲 秋の精
第16曲 冬の精
第17曲 出発の中断
第18曲 時計の情景
第19曲 舞踏会へ行くシンデレラ(ワルツ)


《第2幕》

第20曲 廷臣たちの踊り
第21曲 パスピエ
第22曲 騎士たちの踊り(ブレー)
第23曲 少年の踊り  ※実際のバレエではオデットの独舞
第24曲 小男の踊り  ※実際のバレエではアロワサの独舞
第25曲 再び廷臣たちの踊り
第26曲 マズルカと王子の登場
第27曲 王子と4人の友人の踊り
第28曲 マズルカ
第29曲 舞踏会に着いたシンデレラ
第30曲 グラン・ワルツ(グランド・ヴァルス)
第31曲 プロムナード
第32曲 シンデレラの踊り
第33曲 王子の踊り
第34曲 来客へのご馳走  ※オペラ『三つのオレンジへの恋』の行進曲から主旋律がとられている。
第35曲 オレンジを持った義姉妹たちの踊り
第36曲 王子とシンデレラのパ・ド・ドゥ
第37曲 ワルツ―コーダ
第38曲 真夜中


《第3幕》

第39曲 王子と靴職人
第40曲 王子の最初のギャロップ
第41曲 誘惑
第42曲 王子の第2のギャロップ
第43曲 東洋の踊り
第44曲 王子の第3のギャロップ
第45曲 シンデレラの目覚め
第46曲 舞踏会の翌朝
第47曲 王子の訪れ
第48曲 王子とシンデレラの再会
第49曲 ゆるやかなワルツ
第50曲 愛をこめて(アモローソ)

 富田・東フィルは、互いに気心が知れているアウンの一致の演奏でした。主役の美しいパ・ド・ドウは言うに及ばず、(プロコフィエフはコールド・バレエや、アルルカンの滑稽な踊り等にも相応しい曲作りをしているので、)振付も場面にピッタリの踊りが繰り出されており、場面に相応しい三拍子揃った舞台作りがなされていました。

 実の処今回は来たる二四日に、これまた一時病気だったと言われる米沢さんと、英国ロイヤルバレエのプリンシパル、ワディム・ムンタギロフの組合せの上演を見ることにしていたので、その事前観劇のつもりも有りました。それでもう一回お楽しみがある訳です。


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