
ポーランド『ショパンコンクール実行委員会』の以下の発表がありました。
16/10/2025
The jury of the 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition, chaired by Garrick Ohlsson, admitted the following 11 pianists to the final, listed below in alphabetical order:
1. Piotr Alexewicz, Poland
2. Kevin Chen, Canada
3. David Khrikuli, Georgia
4. Shiori Kuwahara, Japan
5. Tianyou Li, China
6. Eric Lu, USA
7. Tianyao Lyu, China
8. Vincent Ong, Malaysia
9. Miyu Shindo, Japan
10. Zitong Wang, China
11. William Yang, USA
The finals auditions will be held from 18 to 20 October, only in evening sessions starting at 6:00 p.m. CEST.
本選進出者 11名の内訳は、
ポーランド1名、カナダ1名、ジョージア1名 、日本2名、 中国3名、アメリカ2名、マレーシア1名
まるで、卓球かバドミントンの決戦みたい?
西ヨーロッパ諸国やロシア、中南米諸国出身者がいません。地元ポーランド出身者も少ないですね。国力の変化や戦争の影響があるのでしょうか?
桑原さんの演奏は、2021年2月に東文小ホールで聴いたことがあり、その時の記録に
「最後にアンコールがありました。シューマン作曲リスト編曲『献呈』。これは元々歌曲ですから今回のべートーヴェンの 『嘆きの歌』以上にピアノに歌わせる必要があるピアノ曲です。桑原さんは演奏の疲れがどっと出たのか、歌っている感じが余り出ていませんでした。勿論ピアニストも心で歌いながら弾くのでしょうけれど。
そう言えば本演奏の曲でも、速いパッセージは指使いも切れ味も素晴らしく力強いのですが、pのゆっくりしたメロディはもっとピアノに謳わせてもいいのではと感じる箇所が幾つかありました。表現に磨きを掛ければ、さらに素晴らしいピアニストになると思います。トークからも演奏からもまじめな性格が窺えました。」
と記しました。
https://www.hukkats.com/entry/2021/02/24/235843
また進藤さんの演奏は、2022年8月に、昭和音大の大ホールで『チャイコ協奏曲』の演奏をきいた事があります。その時の記録に、
「鑑賞していてその演奏が奇をてらったり、技術をひけらかす様子は微塵も感じられず、実直な演奏だったと思います。各楽章で見せる右手小指の高音や、左手で右手とクロスさせる跳躍の高音は綺麗に出ていました。ただ長い一楽章の後半ではややだらけて聞こえる音が混じりました。欲を言えば全体的に出音をさらに研ぎ澄ましたものになれば、曲全体が身軽になる様な気もしました。結構重い演奏の印象あり。」
と記しました。
https://www.hukkats.com/entry/2022/08/09/014701
何れにせよ、ショパンの故国の檜舞台で、ショパンのコンチェルトを弾けるのですから、名誉なことです。