HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

ショパンコンクール中間結果

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10/7深夜(現地時間)桑原志織・中川優芽花・進藤実優・牛田智大・山縣美季の5名のコンテスタントがショパンコンクール1次予選通過決定。さらに10/  13早朝(日本時間) 2次予選通過者20名の中に、桑原さん、進藤さん、牛田さんの3名の名前がありました。もうひと踏ん張りですね。

    残念ながらもう少しだった、山縣さん、中川さんは、またまだお若いのだから、次なるチャンスが狙えます。頑張って下さい。

    中川さんは、12月初旬に演奏会がある様なので、聴きに行きます。

    山縣さんの演奏は、コロナ禍の2021年に東京音楽コンクール優勝者コンサートで聴きました。

2021-03-05 HUKKATS Hyro Roc
 『第89回日本音楽コンクール1位入賞者発表演奏会』

https://www.hukkats.com/entry/2021/03/05/234639

その時の演奏を聴いて、以下の様に記しました。

 ⑤ピアノ部門  山縣美季(東京藝術1年生)

ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番ハ短調』

 ❝山縣さんは、第二楽章から弾き始め第三楽章も弾きました。出来れば第一楽章のあの甘い流れる様な弦の主題演奏と、ピアノがポロンポロンと合わせ続く気持ち良い流れを聴いてみたかった気もします。一人の演奏者の持ち時間に限度があるのでしょうから仕方ないです。

 二楽章では、山縣さんは、スタートから柔らかい物腰と指使いで気持ち良さそうに体を少し左右にくねらせながら弾いていました。クラリネット⇒フルート⇒弦に引き継がれる主題に、ピアノの伴奏的ともいえる程の質素な分散和音で合いの手を入れて弾いていました。次第にテンポを上げ指使いも強くなり、ffの音は山縣さんは少し腰を浮かせて強い打鍵をしていました。

 再びゆったりしたテーマに戻り、弦のppのアンサンブルとピアノの音が心地良い流れを作り終了。情緒豊かな二楽章でした。それにしても、ここでは弦と(限定された)管の調べとピアノのやり取りが、手に取る様に見られて、そこに必ずと言っていい程、各楽器のソロ部分、ピアノのカデンツア的ソロ部分及びカデンツアが組み合わされ、清明なモザイク画の様に音を散りばめているラフマニノフのセンスの良さには感心します。

 後半のホルンとピアノのやり取りでは、ホルンは4つとも楽器の特徴を生かした息の合った音を出していましたが、この辺りも他の楽器とのやり取り部でもピアノがやや控えめ過ぎるのでは、どの楽器のコンチェルトか分からなくなってしまう感じがしました。これは楽譜にそう記載されているからそうなるのでしょうか?私には分かりませんが。

 次の第三楽章は、山縣さんは、両手を鍵盤の全体に走らせ、クリッサンド(?通常は無いのですけれど、そう見えたのですが、音ははっきり認識できなかった)から速いテンポで軽快に体を上下に振りながら大きな音で弾いていました。かなり指に力が入っている筈ですが、まだ五指の間隔は綺麗に揃え、少し丸めています。音はもっともっと強く出る予感が指使いからも分かる。一旦ゆったりとしたメロディに戻ったかと思うと再度速いテンポでffの音がピアノを揺るがし、最終部分は猛スピードで突っ走りました。オケも大轟音をたてて終了したのですが、オケが全開になるとピアノの音はほとんど分別出来ない、聞こえない。山縣さんは指を直線近くに伸ばし鍵盤を叩いているのは良く見えるのですが。オケの編成が大きすぎるのでしょうか、いやそれはある程度作曲家が指定しているのでしょうからないでしょう。やはり、男勝りの力づくでピアノを叩くアルゲリッチの様な女流ピアニストになるにはこれからなのでしょう。

 演奏後の聴衆の(歓声は無い?ですが)拍手はすごかった。この日一番の喝采が起こりました。❞

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山縣さんは、来年1月に演奏会を行う様ですが、京都なので、聴きに行けません。