ミューザの日とは、ミューザ川崎シンフォニーホールの開館記念日である7月1日を指し、川崎市制記念日でもあります。この日を中心に、地域交流イベントやコンサートなど、以下の様な催しが開催されました。
〇地域交流イベント:
ミューザ川崎シンフォニーホールや周辺施設と連携し、様々なイベントが開催されます。
・コンサート:オーケストラ入門他子供も大人も楽しめる演奏企画です。
・ジュニア・プロデューサー企画(川崎市内の小学生がコンサートの企画・運営に携わるプログラムも実施されています。)
・トレインフェスタ(JR東日本によるトレインフェスタも毎年開催され、人気を集めています。)
ミューザの日は、音楽ホールとしての機能だけでなく、地域の人々が集まる場所として、また川崎市の文化を象徴する日として、毎年、様々な企画が展開されるのです。
〜記念演奏会〜
【日 時】2025年7月1日(火) 14:00〜
※約70分途中休憩なし
【会 場】ミューザ川崎シンフォニーホール
【管弦楽】東京交響楽団
【指揮】山下一史
【出演】
パイプオルガン:大木麻理
ヴァイオリン:小林悠
ナビゲーター:田添菜穂子
【曲 目】
①グリンカ『歌劇ルスランとリュドミラ』から 序曲
②アンダーソン『クラリネット・キャンディ、トランペット吹きの休日』
③J.S.バッハ『トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565』から(オルガンソロ)
④指揮者体験コーナー他:ブラームス:ハンガリー舞曲集から 第5番
⑤サラサーテ:カルメン幻想曲(オケ+Vn.ソロ)
⑥外山雄三:管弦楽のためのラプソディ(オケ)
【感想】
少し遅刻してしまい、着いた時には、①のグリンカの演奏が、始まってしまっていました。ミューザのビルの入り口前でも、様々な催しが行なわれていた様ですが、急いでいたので一瞥しただけでした。
①の演奏は、ホワイエのモニターで、見ていましたが、やはり演奏会を聴いている実感が沸きません。
①が終わってから入場しましたが、舞台裏(オルガン側)席や上部階(多分3階)席は、観客を入れない階で、それ以外の階は、多くの人で埋まっていました。子供や学生と思しき姿も多く目にはいりました。
コンサートは、ナビゲーターの田添菜穂子さんの司会で進行し、演奏に絡む色々な説明をしてくれているので、子供にも良く分かったと思います。
②は、東京交響楽団のクラリネット奏者により、③は、ミューザの専属オルガニストにより、また④は、希望者から選ばれた小学生の女の子と若い男性サラリーマンが、壇上に上がりました。
⑤は、若手の男性ヴァイオリニストのソロです。
最終曲は、一昨年亡くなれた指揮者の作曲した管弦楽曲です。
③はバッハの代表作品で、豪快な響きがホールを埋め尽くしましたが、出来ればもう少し長く聴いてみたかった気がします。
④の指揮経験は、非常に盛り上がりました。小学生の指揮も、サラリーマンの指揮も、少しも憶せることなく、堂々としたもので、観客は、大喜びでした。
また最終曲は初めて聴いた曲ですが、これにもびっくり、日本民謡などの我々日本人がいつかどこかで聞いて知っているメロディが次々とメドレー的に出てきてしかもその接続が、自然なのです。こうして日本の曲が、クラシック曲に取り入れられて、末永く生き残るのは、作曲家も末永く人々の記憶に生きているのだななどと、外山雄三さんが車椅子で壇上に出ておられた最後の舞台を思い出しながら感慨にふけりました。
今日は、サントリーに来ていて、今、アリス=紗良・オットのピアノ演奏を聴いたばかりです。後半は、マーラーの1番です。