【開催日時】2025.6/6(金)〜6/ 15(日)9:30〜17:00
【会場】横浜山手西洋館7館合同開催
「外交官の家」「ブラフ18番館」「ベーリックホ ール」「エリスマン邸」「山手234館」「横浜イ ギリス館」「山手111番館」
<注意事項>
・撮影について
期間中の館内での撮影は、携帯電話とタブレットによる写真撮影のみ。
・靴棚使用中止について(横浜市イギリス館を除く)
期間中は、靴の履き間違いを防ぐため靴棚の使用を中止します。靴は備え付けのビニール袋に入れて館内に持ち込みください。
【主催者言】
「花と器のハーモニー」とは
「花と器のハーモニー」は、横浜の街を舞台に、美しい花と緑をネックレスのようにつなぐイベント「ガーデンネックレス横浜」の一環として、そのフィナーレを飾るように、毎年華やかに開催されます。
第23回目を迎える今回は「~祝 7つの館に寄せて~」と題して、7つの館において、第一線で活躍しているテーブルコーディネーター等による様々な「祝い」のシーンが披露されます。
こうしたテーブルコーディネートは、洋館との相性がベストマッチ!館ごとにサブテーマが設けられてます。
◆ベーリック・ホール【「ウエディング」漆とガラスで彩るウエディング】
1930年にイギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として建てられた、スパニッシュスタイルを基調としたベーリック・ホールでは、【「ウエディング」漆とガラスで彩るウエディング】がテーマ。人生における一大イベント「結婚式」にまつわる宴が、ストーリー仕立てで表現されています。1階のダイニングでは、結納を交わし、花嫁になる彼女の実家でお食事会のシーン。
紅白と輪島塗の漆器を交え、格式高く華やぐ場面が和洋折衷にまとめられています。
〈花嫁になる彼女の実家でお食事会のシーン〉

〈結納のシーン〉
続いて、48㎡の広さと約4mの天井高を誇るリビングルームでは、ウエディングシーンが展開され、ウェルカムボードからテーブル上のメニューまで、リアルかつ美しい空間が。
白と緑の花々、そして漆とガラスを基調に、厳かで純潔を表すウエディングシーンが楽しめます。

〈誰もがうっとりするウェディングシーン〉

〈映画のワンシーンのような祝宴〉
さらに、大きな窓からたっぷりと陽射しが入るパームルームや、2階の婦人寝室、客用寝室へとストーリーは続き、ウエディング後に、親族がお茶を楽しみくつろぐシーンや、新郎新婦が祝宴を想い返しながらお酒をたしなむシーンが繰り広げられます。
カップルなら、このままここで祝宴を挙げたくなること請け合いです。

〈2階へとストーリーは続きます〉
〈2階「婦人寝室」の純白のウェディングドレス〉


◆エリスマン邸【子どもの祝い「成人を迎える子供の誕生祝い ~想いと願いを紡ぐ~」】
エリスマン邸は、スイス人貿易商フリッツ・エリスマンの邸宅として、1925年に建てられ、元町公園の木々の中に移築された、「近代建築の父」アントニン・レーモンドの洗練されたデザインの洋館です。

〈エリスマン邸の外〉
エリスマン邸では、【子どもの祝い「成人を迎える子供の誕生祝い ~想いと願いを紡ぐ~」】をテーマに、家族三世代で祝う特別なテーブルコーディネートが展開されています。
ダイニングは、輪島塗の漆器や大倉陶園のプレートで、干支の絵皿や、日本の伝統美を感じる正倉院柄の食器など、すべてMade in Japanにこだわった装飾。
アンスリウムと胡蝶蘭とフトイ、竹とドウダンツツジとランなどの花々も、「想いを繋ぐ、家族を繋ぐ」を感じさせる室礼です。

〈家族三世代で祝う特別なテーブルコーディネート》

お食事のあとは、隣の応接室へ。バースデーケーキやプレゼントの袋など、アーティストの遊び心あふれる装飾を楽しめます。
くるみっこ、月餅など、横浜銘菓をお煎茶やコーヒーでいただく和やかなシーンが演出されています。
全体の花材は、窓の外に広がる、森の緑が映える白を基調に、色目を抑え緑や紫でシックにまとめられていて、家族の思い出と未来への願いを感じる、空間です。

〈くるみっこ、月餅など横浜銘菓をいただく食後のひと時〉

〈色目を抑え緑や紫でシックにまとめられています〉
◆山手234番館【長寿「人生の特別な節目を祝う食卓」】
山手234番館は、1927年、関東大震災後の復興期に外国人向けのアパートメントとして建てられ、左右対称の間取りが特徴です。
【長寿「人生の特別な節目を祝う食卓」】をテーマに、願いをこめた様々な食卓のシーンが演出されています。

〈山手234番館の外観〉

山手234番館では、各テーブルごとに異なるシーンが展開しています。
例えば、
・世界で活躍するピアニストの方へ、コンサート後に音楽の余韻を楽しむティータイムのひととき
・90歳を越え、ダイヤモンド婚の両親へ感謝をこめた祝いの食卓
・80歳になって、園芸に挑戦する未来の自分と、その仲間を招いての傘寿のおもてなし
・親友と還暦を祝う優雅なティータイム

〈80歳になり園芸に挑戦する未来の自分と、その仲間を招 いての傘寿のおもてなし〉
〈コンサート後音楽の余韻を楽しむティータイムの一時〉
そして、2階には、還暦(60歳)、喜寿(77歳)、白寿(99歳)など、人生の特別な節目を祝う食卓が続きます。
お祝いし、お祝いされ、それぞれ長寿の祝宴は、これまでの歩みを振り返り、大切な家族や友人に感謝し、想いを分かち合う貴重なシーン。数々の人生の喜びを心に留める、見応え満載な館です。
〈2階にも人生の特別な節目を祝う食卓が続きます〉
〈還暦(60歳)、喜寿(77歳)、白寿(99歳)等様々な慶事〉
◆横浜市イギリス館【開港記念「祝 開港~西洋文化との出会い~」】
横浜市イギリス館は、1930年代に建てられたイギリス風のデザインが特徴で、港の見える丘公園内の美しい庭園の中に建ち、天気の良い日には横浜港を見渡すことができる立地です。
〈港の見える丘公園内の美しい庭の中に建つイギリス館〉
横浜市イギリス館では、【祝 開港 ~西洋文化との出会い~】をテーマに、1859年、陰暦6月2日横浜開港を、様々な器や花とともに当時を表現しています。
「横浜もののはじめ」にスポットを当て、例えば、「船」や「東洋と西洋」をキーワードに、ビールやアイスクリームなど、開港を機に日本に入ってきたものを盛り込みながら、装飾されています。
〈開港を機に日本に入ってきたビールを囲んで〉
〈「船」や「東洋と西洋」がキーワードの装飾〉
1階玄関脇のアルコープでは、東洋と西洋が融合したデザインの花器が、まず開港当時の横浜を感じさせてくれます。
2階のダイニングでは、江戸後期に長崎に誕生した高級陶磁器メーカー「香蘭社」や、1882年創業の横浜元町の「タカラダ」の食器を用い、イギリス式のテーブルセッティングが施されています。
〈開港当時の横浜を感じさせてくれる装飾〉
〈イギリス式のテーブルセッティング〉
船内のような丸窓があるお部屋では、船の中をイメージしたビュッフェが並び、また、横浜で有名な、貴重な増田窯のプレートも。
「開港」をテーマに歴史やロマンが広がる、横浜らしさ満載のコーディネートです。
◆山手111番館【ビジネス ~祝う気持ち~】
1926年に建てられた山手111番館は、港の見える丘公園のローズガーデンを見下ろす場所に位置し、赤い屋根や白い壁が特徴のスパニッシュスタイルの洋館です。
〈スパニッシュスタイルは、建築家J.H.モーガンの作品〉
山手111番館のテーマ【ビジネス ~祝う気持ち~】には、思いのほか、様々なシーンがあります。
次に向かう旅へのお祝い、幸運を祈る、祝福する、感謝をする、応援をするなど、様々な意味を込めてテーブルコーディネートが展開します。
展示の中のシーンには、こんな場面も。
「ビジネスは仕事という意味ですが、家での仕事も沢山あります。
お疲れ様の夜のお祝い、皆で祝うひと時に。
バラの花束のテーブルで家族でお祝い。」
〈ビジネス~祝う気持ち~には、思いのほか、様々なシーンが〉
〈かわいらしいお花が施されたテーブルセット〉
特筆すべきは、ハンガリーの高級洋食器ブランドHerend(ヘレンド)が全面協力している点です。
繊細な手描きの絵柄や華やかな色使いの食器の数々が、定番から新作まで並び、うっとり。
また、三島の市川バラ園さん自ら装飾された空間は、バラの咲き始めから満開まで様々な表情のバラを楽しむことができ、いたるところにこだわりが詰まっています。
〈港の見える丘公園の緑に映える室礼です〉
<ヘレンドの全面協力のコーディネート〉






