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綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

鈴木愛美ピアノ・リサイタル

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【日時】2025.2.16.(日曜)14:00〜

【会場】ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(横須賀芸術劇場内)

【出演】鈴木愛美(ピアノ) Manami Suzuki

〈プロフィール〉

    2002年大阪府生まれ。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)を首席で卒業。現在、東京音楽大学大学院修士課程に特別特待奨学生として在学中。浜松国際ピアノアカデミー、霧島国際音楽祭に参加。 これまでに、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、橘高昌男、高田匡隆、 石井克典の各氏に師事。

    2024年11月、第12回浜松国際ピアノコンクール(小川典子音楽監督)にて日本人初となる第1位、および室内楽賞、聴衆賞、 札幌市長賞、ワルシャワ市長賞を受賞。

2023年、第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)、野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞、アルゲリッチ芸術振興財団賞、INPEX賞受賞。第47 回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞、あわせて、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞。

     2024年11月、第12回浜松国際ピアノコンクール(小川典子音楽監督)にて日本人初となる第1位、および室内楽賞、聴衆賞、 札幌市長賞、ワルシャワ市長賞を受賞。

    これまでに、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響団、日本フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、東京シティ・フィルハーック管弦楽団等と、梅田俊明、大井剛、ユベール・スダーン、角田鋼亮、 本フィルハーモニー交響楽団、富士山静岡交響楽金沢、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、日本センチュリー交響楽団、広島交響楽団と共演予定。 松尾葉子各氏の指揮でーモニー交響楽団、日ストラ・アンサンブル 、大阪フィルハーモニー等と共演。今後、札幌交響楽団、群馬交響楽団他多数の楽団と共演予定。

 

【曲目】

①シューベルト『3つのピアノ曲 より 第2番 変ホ長調 D946-2』

(曲について)

    この曲集はシューベルトの死後長らく忘れ去られていたが、後にブラームスがその価値を認め、匿名で編集したうえで「3つのピアノ曲(Drei Klavierstücke)」という題名をつけ、作曲者の死後40年が経過した1868年に出版している。そしてこの曲集は、シューベルトが1827年に作曲した2つある「4つの即興曲」(D899、D935)に続く3つ目の曲集として作曲されたと考えられているが、第1~2曲と第3曲は別の紙で書かれており、これらの作品が実際にひとつの曲集として作曲されたものなのかブラームスの手によってまとめられたものかは定かではない。ほぼ複合三部形式・ロンド形式であるが、作曲者本人は冗長と考えて割愛しようとしている箇所もブラームスは忠実に出版している。


②シューベルト『高雅なワルツ集 D969 Op.77』

(曲について)      

    シューベルトにとってのピアノ舞曲は、まずは内輪の友人たちの集いにBGMを提供し、なごやかな社交の雰囲気を作り出す曲種だった。やがて腕前が世間に知られていくにつれ、公の大きなダンスホールに招かれてピアノを弾く機会も増えていった。その場の雰囲気にあわせて即興で弾いた曲のなかから、特に気に入ったものを後で楽譜に清書していたらしい。そうして書きためられていった舞曲は、歌曲と並んで初期の出版活動の中心をなした。

    シューベルトがピアノ舞曲を弾く様子は、友人たちの数ある証言のなかでも最もしばしば、そして生き生きと回想される場面の一つだった。それらの証言が12月~2月に集中しているのは面白い事実である。南方とはいえヴィーンの冬は厳しい。彼らは寒い夕べに皆で集い、心身の暖を取っていたのである。そんなある夜、人生に疲れた親友をシューベルトの即興演奏が癒す様子を描いた詩すら残されている。こうした場面はシューベルトの音楽の原風景をなすものであり、そこで生まれた舞曲は、時に精神のドラマをはらむ緊密なチクルス(まとまった曲集)にまで発展することがあった。この性質をよく認識していたのがロベルト・シューマンである。シューベルトの舞曲チクルスのいくつかは、やがて《ダーヴィド同盟舞曲集》(1837年)につながるほどの緊密な作品集になっているのである。友情、社交、そして精神の旅路、この3つの領域をゆるやかに横断しつつ、シューベルトのピアノ舞曲は人の心と身体を暖めてくれる。( 堀 朋平)

 

③シューベルト『ピアノ・ソナタ 第9番 ロ長調 D575 Op.147』

 

(曲について)      

    フランツ・シューベルトが1817年に作曲したピアノソナタ。マルティーノ・ティリモ校訂によるウィーン原典版では第10番とされる。

    全楽章がソナタ形式で統一されている。変わった調性の選択や緩徐楽章にもソナタ形式を適用することなど、完成作品の中に作曲者の意表をついた創意が多く盛り込まれている。

 

 

④シューベルト『ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894 Op.78〈幻想〉』

 

(曲について)

 シューベルトが、1826年、28歳の時に作曲したピアノソナタで、一般に『幻想』(Fantasie)の愛称で親しまれている。主調であるト長調は、主に室内楽曲によく使われるなど柔和な印象を与えているが、本作では同時代人のベートーヴェンの作品の影響を色濃く感じさせる書法が多い。

このあとの同形式の作品は、晩年の3つのソナタ 『第19番ハ短調(D958)』、『第20番イ長調(d959)』、『第21番変ロ長調(D960)』しかない。

『幻想』は完成された作風期に入り、規模も充実し、内容も優雅な大作である。また、本作はシューベルトの生前に出版された最後のピアノソナタであり、後にドイツの作曲家であるロベルト・シューマンは、本作に対して「形式と構想において最も完璧である」と評している。

 

 

【演奏の模様】

 

 今回の演奏会場の横須賀芸術劇場は、京急横須賀中央駅(横須賀の中心市街地にある駅)でなくて一つ品川寄りの『汐入』という駅前に有り、初めて行きました。京急は「特急」や「快速特急」というのが走っていてそれだと横浜駅からでも20数分で着きます。その芸術劇場内の小ホールで開かれ、「ヨコスカ・ベイサイド・ポケット」と名付けられていました。サントリーホールの小ホールを「ブルーローズ」と名付けたと同様なものです。

 開演時間近くに会場に入ると、600弱の座席は良く埋っていて、空席は幾つか見える程度の超満員でした。それもその筈、上記<プロフイール>にある様に、昨年の「浜松国際ピアノコンクール」で日本人初の優勝、一昨年の「日本音楽コンクール」の覇者、そしてPITINA特級グランプリも獲得している大型新人だからです。

 今回の演奏曲目を見て又少しびっくりしました。Allシューベルトでは有りませんか。(各コンクールの選曲は全然知りませんが、)ショパン中心のプログラムかと思っていたので。シューベルトはこれまでの例をあげれば、内田光子、アンドラーシュ・シフ、河村尚子の来日公演などを聴いて来ました。かなりの年季の入ったピアニストでないと弾きこなせない曲では?とも思っていました。これをまだ大学に在学する新進気鋭のピアニストが弾くとういうのです。しかもシューベルトの曲、就中ピアノ曲は自分にとって大の好物、いくら食べても飽きることは有りません。この若手はどのような味にシューベルトを料理するのか?果たしてシューベルト本来の味を出せるのか?などなど興味津々でした。そういう訳で、この演奏会は見逃せないとかなり前からチケット手配をしていたのです。

 配布されたプログラムを見ると、曲目は以前から発表されたものと変わり有りませんが、演奏順が少し変わりました。即ち上記①②③の曲が③②①の順に演奏されることに。

 

①ピアノ・ソナタ 第9番 ロ長調 D575 Op.147
〇全4楽章構成 演奏時間は約24分。全楽章がソナタ形式で統一されています。

第1楽章Allegro ma non troppo 

第2楽章Andante

第3楽章 Scherzo:Allegretto-trio 

第4楽章 Allegro giusto

 登場した鈴木さんは、一見どこにでもいそうな女学徒と言った風貌をしていて、まだ純情な若さ、幼なさも感じるピアニストでした。 冒頭、鈴木さんは、強いタッチからすぐに打鍵を緩めて弱いタッチに変え、さらにかなりの強度の強い音をハジキ出し、その中にも強弱織り交ぜたデュナーミクを効かせていて、変化に富んだ表現の出来る人だという事がすぐに分かりました。間の取り具合もいいし、高音もしっかり出ていて綺麗な調べです。転調パッセッジを安定的にこなし、速いパッセッジも弱めに弾き、さらに変化に富んだ表現。繰り返し部も強打で、ゆっくりとした弱音から強奏化し、この最初の楽章の演奏からして表現力の有るピアニストだなとの感じを受けました。謂わば表情豊かなシューベルトの印象。部分的には、ノンレガートでさらに歯切れの良い音が欲しいと思った箇所も幾つかありましたが。

 第2楽章では冒頭から、穏やかな調べは、如何にもシューベルトらしさが出ていました。謂わばシュベ節の響きが出ていた。続く左手の強打に右手の高音の合いの手が寄り添い、不協的響きも混じるその後の展開でも、一抹の不安も感じさせない堂々として演奏。各種コンテストで勝つのも宣べなるかなの感が有りました。

 第3楽章、スケルツォでは速いテンポで軽やかな音が躍動し始めました。ここでも小休止の間の取り具合がいいと思いました。テーマを何回か繰り返すのですが、何れも表現、表情が少しづつ異なった演奏、器用だと思う。他の楽章よりも鈴木さんは、気軽に弾いている感じ、微笑ましい楽しいスケルツォでした。この楽章でもスタッカート的というか、さらに歯切れの良い出音が欲しいと思った箇所が有りました。間の取り方には絶妙なうまさを感じました。

 最終楽章では、三連符の主題の強奏は十分歯切れが良く、⇒弱奏への変化もいい表現だと思いました。全体的にテンポもだれなく、しっかり保っていました。最後の三連符の下行音階のディミヌエンドからバーンと一強音で閉まりよく終了しました。

シューベルトらしさが十分出ていた演奏でした。

最初にこの力作を演奏することに変更したのは正解だったかも知れません。初めから鈴木さんの力量を如何なく発揮して、今回の演奏会を乗り切る初動に成功したと思われました。

 

②シューベルト『高雅なワルツ集 D969 Op.77』

 この曲は、全体的に似た調子の旋律的な繰り返しを、12の調で表現しているものの、所謂「12の前奏曲」の様にすべて異なる調ではなく、ハ長調が5曲、イ長調とイ短調が二曲づつ、残りはト長調、ホ長調、ヘ長調の曲の集合から成っており、鈴木さんの演奏は、最初こそややモタモタして流れに乗れない感が有りましたが、すぐに持ち直し、これ等のワルツを鈴木さんは、各曲のつなぎ目を感じさせず、一つの連続した曲の如く滑らかに弾いたのには舌を巻きました。しかもしっかりとシューベルト節が表現されていました。最終12曲目のハ長調ワルツの高音の美しく速い調べがとても気に入りました。ところで、配布されたプログラムノート(鈴木さん自身が書いたと思われる)に、アインシュタインが述べた❝<幻想>ソナタの第3楽章のメヌエットは、<高雅なワルツ>の反響である❞との言を引用して作曲年代を示唆していますが、「反響」とは「こだま」の事でしょうか?だとすれば両曲を聴き比べてみれば、何んとなくその類似性と応答性に対照的響きの音楽が感じられないことも無く、アインシュタインはするどい感受性の持ち主だったのだなと感心しました。

 

③シューベルト『3つのピアノ曲 より 第2番 変ホ長調 D946-2』

 今回は3つのピアノ曲のうち二つ目の曲が演奏されましたが、この曲もかなり以前から気に入っていて、例えば昨年来日したポール・ルイスの録音が自分にとっては、最っとも心に滲みる演奏の様な気がして、何回も繰り返し繰り返し聞いていました。昨年ポール・ルイスが来日公演した時聴きに行きましたが、残念ながら本演プログラムでもアンコールでも、この2番は弾かれませんでした。彼の演奏を実演で聴きたかったので残念でした。ともあれ今回鈴木さんがこの曲をプログラムに入れていたことは大変興味が湧くことでした。

 曲の構成としては、作曲者自身の歌劇『フィエラブラス』から引用された抒情的で落ち着いたロンド主題の部分と、そしてハ短調で挿入される2つのエピソードの激しい部分と2分の2拍子による変イ長調の清澄な部分から成ります。

先ずこの曲の白眉と思えるしっとりとした部分の演奏を、鈴木さんは、ポール・ルイスさながらに、心から染み出る様に弾いたのでした。何回か繰り返され、さらに挿入エピソードの後も繰り返され弾かれるテーマソング、つい口遊みたくなる様な柔らかい調べを、何回も心に届けて呉れたこの若手ピアニストの完成度、熟された技量には舌を巻きました。

 

《20分の休憩》

 

④ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894 Op.78「幻想」

〇全4楽章構成。 演奏時間は約40分。

第1楽章 Molt moderato e cantabile

第2楽章 Andante

第3楽章Menueto:Allegro/moderato-trio

第4楽章 Allegretto

 この曲は昔から(十年以上も前から)いや大昔から大好きな曲で、クラウディオ・アラウの演奏が特に好きで、そのCD録音を何回となく(レコードであれば擦り減る程)聴いて来ました。自分はピアニストではないので弾きませんが、曲の一部始終が頭に入っています。頭で音を鳴らすことが出来ます。シューベルトのダイナミックな曲の流れと繊細さが何とも言えない調和を保っているこの曲はまさに名曲の一つでしょう。

 鈴木さんは、非常に落ち着いた感じで、冒頭の弱音を繰り出しています。この第一声からして、完璧なスタートと言って良いでしょう。左手低音部もバランス良く効いています。三回テーマ部を繰り返し、そのあとの軽やかな美しい旋律奏も歯切れが良く、何かアラウの演奏に似ている様な気がするのですよ!気のせいかな?下行の旋律もリズムも申し分ないと思いました。高音の跳躍4音も絶妙の合いの手の様子、何回も繰り返されるテーマソングはだれなく飽きなくくどくなく、この曲の骨格を形づくっているのでは?と思われる程シューベルトの構成力は大したものです。第四回目のテーマ変奏は、やや強い調子で酢月さんは表現、余り体を動かさないで弾いていた鈴木さんもこの辺りでは頭を少し上向きに上げて冥想するが如き姿勢で弾いていました。この楽章はお手本の様な完璧な演奏で、恐らく基本を極めると(型にはまったと看做す向きもあるかも知れませんが)この様な完璧性を身に着けることが出来るのでしょうね、きっと。

 次楽章はゆったりと音を紡ぎ出す鈴木さん、将に心で紡ぐ調べだと思いました。その表現は理に適っているとも。十分シューベルトはピアノに歌を歌わせるのですね。第二パッセッジの強打健も続く強速奏も切れが良い表現。落ち着き払っていました。丹念に音を繰り出す鈴木さん、一音一音を大事にしている様子が分かります。低音部の強壮の後跳躍した高音の弱奏は美しく奏で、強奏部では一歩一歩指使いを鍵盤上を確かめ歩む様に移動、最後の短調変奏から静かに指を修める箇所は、かなり速いテンポで指を進め、了となりました。

 第三楽章では、冒頭ややもたついていたかも知れません。結構重い表現の旋律と重厚なテンポ具合で進められましたが、低音部⇒高音部への跳躍はOKでした。相変わらず高音の調べは美しいものがあります。これまでの楽章と同様ここでもシューベルトは繰り返しの技法を駆使しています、が曲として不自然な処もしつこさも感じない訳を考えました。これはやはり和声の進行にも旋律性を重んじる歌うシューベルト特有の効果かも知れません。

 最終的にはやや速いけれども、通常強度の進行が続き、次の瞬間には繰り出す出始めはややSlow Down,転調が繰り返され、やはり静かに曲を終えるのでした。ここでもシューべ節は盛んに存在感を示していました。

 これだけの大曲を幾つも弾き、終ってからも少しも疲れを見せない鈴木さん、立派なもの!若さの特権ですね。

満員の会場の大きな拍手と歓声に応えてアンコール演奏が有りました。

《アンコール演奏》シューベルト『楽興の時第3番Op.94-3』でした。

 

 総じて今回のシューベルトの演奏は、はるかに想像を越えた完成度の高い演奏でした。こうしてみると鈴木さんの弾くD960やD959、D958も聴いてみたくなる気がしますが、その前にやはりショパンを聴いてみたいと思いました。多くの若いピアニストはショパンを得意とする人も多いかと思いますが、鈴木さんも是非ショパンを沢山弾いて欲しいものです。あれは何年前でしたか、東京で日本ショパン協会の演奏会があって、何名かのピアニストが賞を授与されていましたが、その中の一人、藤田真央君に協会会長の海老さんが❝もっともっとショパンも弾いて下さいね❞と話していたのを思い出します。モーツァルトを弾いては日本では当代随一かも知れませんが、世界にはモーツァルト弾きとして名を馳せた名ピアニストは多くいる訳で、巨匠として世界中の音楽愛好家から尊敬される人はどれ程になるのでしょう?こうしたことを考える時、いつもポリーニのエピソードを思い出します。ショパンコンクール優勝後、引き手あまたの誘いを絶ち、自己研鑽中心に励んだというのは本当なのでしょうか?本当だとしたらその後のポリーニの存在を、世界的なピニストに成らしめた根本精神を見る思いです。そうした生き方には尊敬の念を抱きますね。あ、申し訳ないつい余計な繰り言をぶつぶつ言ってしまって。兎に角、今回のピアノリサイタルでは、鈴木さんの力量をまざまざと見せつけられた演奏会でした。今後は海外での演奏経験を積まれ、更なる飛躍を目差されん事を祈ります。

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