HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

今日(11/22)は、小雪(しょうせつ)です。

 今日11月22日(金)は、二十四節気の小雪(しょうせつ)です。歴書によれば小 雪は、旧暦十月亥の月の中気で、新暦十一月二十二日ごろにあたります。まだ市街には本格的な 降雪はないものの、遠い山嶺の頂には白銀の雪が眺められ、冬の到来を目前に感じさせられます。

富士山🗻初冠雪?】 静岡県側から見ると富士山が冠雪しています。 〝初冠雪〟は山梨県の甲府気象台から見えていないといけないので、発表を待ちます。 もし 初冠雪が観測されれば、これまでで最も遅い記録になります。 【写真説明】静岡県側から見ると冠雪している富士山 ... 

 富士山の初冠雪は、平年では10月2日頃です。2024年は11月7日、即ち立冬の日に初冠雪が観測されました。平年より1か月余り遅く、気象庁が130年前に統計を取り始めてから最も遅い観測となりました。これは今年の猛夏と関係あるのかも知れません。初冠雪とは、その年の「最高気温日」を観測して以降に、「山の全部または一部が、雪または白色に見える固形降水(雹など)で覆われている状態を下界から初めて望観できたとき」を指します。
 今月初めは、まだ夏の名残りの熱の籠った日も有りました(例えば10/3(土)の東京は最高気温23℃)。それが今週に入って急速に寒さが襲って来たのです。ここ二三日の東京の最低気温は、昨日(11/21)6℃、一昨日(11/20)8℃、20日にはオペラパレスに行ったのですが、終演後、クロークでコート等を受け取る観客の長い行列が出来ていました。雨混じりの寒さだったので、自分も厚着して聴きに行きました。今日の「小雪」の日は立冬(11/7)から半月程経ち、あと半月もすれば今度は「大雪」になってしまいます。もっと寒くなるのでしょうね、きっと。寒い日はいやです。暑すぎるのもいやですが。
 
 清少納言の「枕草子」の最初の段には、春夏秋冬の代表的な身近な情景を描いています。冬に関しては次の様なものです。

❝冬はつとめて 雪の降りたるはいふべきにもあらず 霜のいとしろきも、ま たさらでも いと寒きに 火などいそぎおこして 炭もてわたるも いとつきづきし。昼になりてぬるくゆるびもていけば  火桶の火も白き灰がちになりて わろし❞

 現代の日常生活では、炭をおこすことはほとんど無くなり、火櫃も見かけません。丸い瀬戸物の火鉢は記憶に留めている場合があるかも知れませんが、火櫃とは何??これは「米櫃(こめびつ)」から類推出来ると思うのですが、木製の火鉢で、幼い頃の実家には、それが有りました。「長火鉢」と呼んでいたと思います。

 父親がキセルの先にきざみ煙草を詰め、鉄瓶が懸かっている火窪の炭火にそれを付けて、キセルの口を吸うと煙草に火が着くのです。そしてスパスパ吸っている姿が瞼に浮かびます。(まるで江戸時代みたい??)

 清少納言の枕草子には、幾つかの版があって、岩波書では底本を、岩瀬文庫蔵、柳原紀光自筆本に依っていますが、[318段]の次に、『一本』と謂われる版の[1段]から[29段]を補遺的に掲載しています。その『一本』の[20段]に

❝火桶は赤色 あおいろ 白きに作繪もよし❞

とあり、赤色は柿右衛門の様な赤絵磁器、あおいろ白きは、青磁や白磁で、作絵はその上に絵柄を載せている磁器のことでしょう。その頃の定子の宮廷では、焼き物(瀬戸物)の火鉢を使っていたのではなかろうかと推察されます。