昨日新暦11月17日(土)は、旧暦で10月16日、満月(朝6時29分)の日でした。この日は関東地方は朝から雲が多く、午後はNHKホール(エストラーダN響演奏会二日目、これについては後日記します)に行ったのですが、行きも帰りも小雨が降る天気で月は見られませんでした。今日(11/17)は先ず先ずの天気で、夜は雲の合い間に満月に近い月を見ることが出来ました。随分明るい光でした。
この満月は、どういう訳か『ビーバームーン』と呼ぶらしいですね。一説にはアメリカ先住民の間の呼称で、「木の皮や葉を食べるビーバーが、冬ごもりの準備を始める時期で、明るい月夜に活発化する」という事で名付けられたとも謂われます。確かに相当明るい光を放つ満月で、丁度今頃の話なのでしょうか、かの道長が詠んだ和歌が、この満月の事なのだとか。
『この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる事も 無しと思へば』
今日のNHKテレビ第1チャンネル20:00からの『光る君へ』でその場面を放送していました。いつもは見ないのですが(何故ならば、紫式部派でなく、清少納言派なので)上さんが見ていたのをたまたま目にしたからです。しかし凄い自信ですね。と言うか歴史を知らない人ですね。その時代の教養人には大陸の歴史が示す事に詳しい人が多かった筈ですが?先日の「天声人語」掲載(11/6付け)の漢の武帝の「秋風の辞」他にも記されている様な事を。権力の儚さを知っている人は「望月の歌」の様な歌は詠まなかったでしょう。