HUKKATS hyoro Roc

綺麗好き、食べること好き、映画好き、音楽好き、小さい生き物好き、街散策好き、買い物好き、スポーツテレビ観戦好き、女房好き、な(嫌いなものは多すぎて書けない)自分では若いと思いこんでいる(偏屈と言われる)おっさんの気ままなつぶやき

今日(11月7日)は、立冬です。

 

 

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 関東地方も急激に寒さを感じる日が出てきました(思い掛けなく暖かい日もありますが)。それもその筈、今日(11/7木)は、二十四節気の「立冬」なのですから。

『菊の香や 月夜ながらに 冬に入る(子規)』

 暦書によれば、❝立冬は旧暦十月亥の月の正節で、新暦十一月七日ご ろにあたります。これから冬に入る初めの節 で、このころは陽の光も一段と弱く、日脚も目立って短くなり、冬の気配がうかがえるようになります。❞とあります。今年の夏の猛暑はずーと尾を引き、10月でも30℃の日も有りました、従って今年の秋は非常に短いと言って良いでしょう。11月に入ってからは 4日(土)が快晴のいかにも秋らしい、いい日だったのを除けば、その後は雨混じりの日が続きました。気が付いたら暦(新暦)の上ではもう冬になっていたのです。11月4日はとても爽やかな日で「横浜山手イギリス館秋のローズコンサート」に行きましたが、その記録(HUKKTATS hyoro Roc.2024.11.4.) に ❝今日は珍しい程晴れ渡り、秋風が頬をかすめるのも爽やかで、心地良い日になりました❞と記しました。丁度この時期、幼き頃小学校や幼稚園の秋の運動会で感じた風(空気)を記憶に留めている人も多いのではなかろうかと思います。昨日(11/6)の朝日新聞「天声人語」には、秋風について書いています。❝・・・この時節の風は「金風」等とも呼ばれてきた。私がひかれるのは「白風」とか「素風」といった表現だ。白とは何もまとわぬ無色透明を意味する。つまりは「色無き風」である。❞と。確かに自分もその通りだと思います。幼い時の運動会、頬をかすめる爽やかな風を感じながら空を見上げると、どこまでも深い青い色が広がっていました。そんな風の感触は自分にとっては青い色と一体になって記憶されています。青い風です。また「天声人語」では、さらに次の様にも書いています。❝▼秋の風は、物寂しさも誘う。隣国の古き詩に転じれば、漢の武帝の作とされる「秋風の辞」が広く知られる。・・・中略・・・たそがれの訪れをわびしく伝える▼万物を枯らすのも、秋風である。詩はこう結ばれる。<歓楽極まりて 哀情多し/少壮幾時ぞ 老いを奈何せん>。❞と。権力の絶頂期に黄昏を感じる武帝の心は将にわびしいものだったに違いない。ところが秋風に雨が加わると、わびしさどころか何とも表現しがたい人間の極限の絶望感まで表現出来るようです。次の様な辞も隣国にはあります。『秋風秋雨愁殺人(秋風 秋雨 人を 愁殺す』。辛亥革命前夜、日本に留学もしていた美貌の若き女性革命家、秋瑾が本国に戻り刑死する時の辞世の句だと謂われます。何ともやる瀬無い切なさがにじみ出ていますね。彼女の詩には「秋風曲」というのも有りますが、詳細は割愛します。