【鑑賞日時】2024.9.4.深夜
【会場】KKLコンサートホール
【配信】STAGE+
【管弦楽】ルツェルン祝祭管弦楽団2005
【指揮】クラウディオ・アバド
【曲目】アントン・ブルックナー『交響曲第7番』
【演奏の模様】
今日・明日と大野・都響が『ブルックナー7番』を池袋で演奏しますが、明日聴きに行くことにしていたので、今夜は、STAGE+(独グラモフォンによるクラシックの映像と音楽の配信サイト)のアーカイヴ映像で、アバド指揮の同曲を鑑賞しました。オーケストラの編成がかなり増設しているパートが目に付きます。三管編成弦楽五部16型でもチェロの台数を数えて見てびっくり、18挺も揃えていました。コントラバスの二倍も有ります。Va.より多い。それだけ多いとVc.が活躍する箇所は、ずっしりと低音旋律の魅力で一杯。それに対し金管も大活躍なのですが、Trmp.もTrmb.も三管です。それでも金管のファンファーレは弦楽に負けませんから、如何に音量が大きいかですね。アバドの晩年の演奏は、心から曲を慈しんでいるといった風、それから10年後に亡くなったのです。アバド×ロンドン交響楽団の演奏は今でも多くの録音で聴けますが、アバド×ベルリンフィルの組合せを、生で聞いてみたかった気がします。このブルックナー7番の演奏も、明るい側面と深い深淵の場面とのコントラストをくっきりと浮かび上がらせ、ブルックナーの音楽の魅力を、余す処なく発揮していました。(録画とは言え)こんなすごい演奏を聴いてしまうと、明日の都響の演奏がどう聞こえるか、やや不安になって来ました。そこは《生演奏》ですから、負けていないと思うのですが。
~~ ~~ ~~ ~~略 ~~ ~~ ~~ ~~ ~~
客席にはブレンデルの姿も見えました。(現在93歳で健在の筈です)
ブレンデルと言えば、明日の都響の演奏会は『ブルックナー7番』の他に『ベト・コン3番』が、ポール・ルイスという英国出身のピアニストにより演奏されますが、この人がブレンデルと大いに関係が有るのです。